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仕事は調和が求められる、からどう生きるかへ。

仕事って調和が求められるものなんだなぁってつくづく思う。

ライター養成講座を受講している。書く技術ではなく、ライターとしての心構えや姿勢、みたいなものが詰め込まれている。スキル的なものが得られるのかと思っていたので、違うんだと少し肩透かしをくらったように感じた。

ところがだ。ライターに限らず仕事をするということに必要なことが盛り込まれているため、今までの自分の仕事への向き合い方なんかを考えさせられた。

きちんと相手のことを思っていたか。仕事は一人でするものではない。周囲への配慮はしていたか。自分が主役でない時にはどんな風に立ち回っていたか。相手にわかってもらうためにもっとスキルや知識を得ようと努力したか。

ライターとは人と人をつなげる仕事だ。それも、すべての仕事に関して言えるのだと思う。その手段としてライターは書くこと(文章など)を使うけれど、大工であれば作ること(家とか)だし、農家であれば食物(野菜など)がつなぐためのツールとなる。ツールはそれぞれでも人と人がつながることであれば、そこに必ず調和が必要になるのだ。


最後の講座の中で、講師の言葉がこころに響く。

「書く原稿は平均レベルでも現場をうまく回すことができて安心感があるライターの方が、仕事を依頼しやすい」

講座を受ける前には、嫌いじゃないけど文章書くの上手くならなきゃライターにはなれないよね、なんて思っていた。だから書く技術を学ぶことが講座に期待することだったのだ。

ところが、書く技術は普通でいい、それよりもいろんな場面での調和が必要なのだと言われて、肩の荷が下りた。もちろんうまい文章を書けたら最高だけど。

もうひとつ印象深い言葉がある。

「本は人生の棚卸」

本を書くことは著者にとって、人生を振り返ることで自分を知ることにもつながり、これからどう生きるかを考えることでもあるらしい。

自分の中を整理できるのだ。今までどんなことを経験し、どんな学びがあったのか。知識の在庫管理をすることで、自分がしてきたことを確認し、次は何を学ぼうかと目標をたてることができる。

SNSなどの短い文章を書いていくことやブログや日記など日々のことを綴るだけでも棚卸はできそうだ。


どう仕事するか。もっと広く言えば、どう生きるか。この最近考えさせられている。

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