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「脳を休める」という新しい生活習慣

本屋さんにいくと、睡眠に関する本がたくさん並んでいたり、コーナーができていたりと、コロナ禍ということもあり、眠りの質が低下しているのは間違いないと思います。

私自身も、スマホやパソコンで作業をすることが多い日は気がつくと歯を食いしばりながら寝ていたり、7時間〜8時間しっかり睡眠時間をとっていても、朝起きると頭がボーッとしていたり。

以前営業職をしていた頃、休日に会社携帯が鳴ったり、会社のメールが気になり開いてしまったり、次の日のプレゼンやミーティングのことを考えてしまったり、「休みなのに休めていない!!」と思ったこともしばしば。

少し前に『スマホ脳』という本を読みました。その本の中で一番に衝撃的だったことは、脳は1万年前から大きく変わっていないということでした。

地球上に現れてからの99.9%の時間を、人間は狩猟と採取をして暮らしてきた。私たちの脳は、今でも当時の生活様式に最適化されている。脳はこの1万年変化してないーそれが現実なのだ。生物学的に見ると、あなたの脳はまだサバンナで暮らしている。 出典:アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

では、どれくらいの方が脳の働きを知っているでしょうか?

今回は、ヨガインストラクターとして、「脳の働きと脳を休めること」について書いていきたいと思います。

1. 脳の働きについて

脳の働きは大きく分けると二つあります。

一つは、情報をキャッチし、すでにある情報と照らし合わせたり、持っている情報から考え、分析する働き。

もう一つが、情報を保存すること。いわゆる「記憶すること」です。

また、脳はたくさんある臓器の中で、酸素やエネルギーを多く消費する臓器です。脳は命を維持するための機能も備わっているので、普段の生活だけでもかなりの負担を担ってくれている臓器と言えると思います。

2. 脳を休めるとは

超がつくほどの「デジタル社会」「情報社会」に生きている私たち。数十年前まではスマートフォンもありませんでした。それが今では、当たり前のように私も含めて使っています。画面を長い時間見続けたことで、睡眠の質が落ちていることは多くの人が経験しているのではないでしょうか?

脳が疲れていると、集中力が低下したり、ネガティブな感情になりやすかったり、無意識のうちに常に身体が緊張状態のままになっていたりと、脳の疲労は様々部分に影響を及ぼしやすくなります。

では、「脳を休める」とは何か?

脳を休めるとなると真っ先に思いつくのは「睡眠」だと思います。私自身も少し前までは【たくさん睡眠すること=脳を休めている】と誤解していました。

もちろん、たくさんの時間眠ることは大切だと思いますが、やはり睡眠の質をあげることがより大切なのかなと思います。

睡眠の質を上げるためには、眠る直前にスマートフォンを触らないことや、眠る約2時間前までに入浴すること、アロマや好きな香りを焚いて眠るなどが挙げらると思います。

また、ヨガインストラクターとしてお伝えできることは、「考えること」から一度離れて、今あるご自身の「呼吸」に耳を傾けて、「呼吸とともにいる時間を持つこと」が脳を休むことや睡眠の質を上げてくれると思います。

そして、「考えること(doing)」から「考えとともにいる(being)」へと切り替えていきます。

3. 呼吸とともに脳を休める完全呼吸法(動画つき)

最後に、私自身がガイドをさせていただいた「呼吸とともに脳を休める完全呼吸法」の動画を載せさせていただきます。

約15分間の音源のみの動画です。

眠る前だけではなく、家事や育児、作業の合間、朝一番など、どんな時でも、どんな場所にいてもできると思います。

また、おうちの中で座りながらや、仰向けに寝転びながらでもできますし、会社の休憩時間に行うのもおすすめです! 私は、時々通勤の電車の中で(座れた時に)行ったりしています。

ガイドの中では、手の位置などもお伝えしてますが、行う場所などによって、自分自身が行える範囲で大丈夫です。

●おすすめの準備
・約15分間くつろぐことができる環境を整えましょう。
・床やマットの上で座りながら行う方は、お尻の下にクッションや座布団を敷くことをおすすめします。
・寝転びながら行う方は、手足を広げてもモノに当たらないよう、スペースをつくって行うことをおすすめします。また、膝の下にクッションや枕などを入れておくと腰が楽になります。
・ブランケットなどがあると身体が冷えずに行えます。

ぜひ、感想も聞かせてください!

この動画を通じて、「呼吸に寄り添うこと」が毎日歯を磨くような、新しい日常の習慣になったら嬉しいです。

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