テディ・D、ゴサクの家で…15-サイレント・ネオ-boy meets girl-

というのも自分は研究所から逃げ出した身でいつ追手がくるともわからないからだ。
加えて、テディ・Dは誓いをはたすため、フローニの墓をたずねるためにララに行くことを決めていた。
ただ、優しいオネやオジャム、態度は粗暴だが良い所があるゴサク、かわいいサシャとの生活が充実して楽しく、なかなか決断ができないでいたのだ。

夕食をすませてしばらくすると、テディ・Dとサシャは寝るための客間に戻っていく。

(ああ、今日も家を出るって言い出せなかったわ。でも、私がいれば迷惑になるし…私はララに行かないといけない。明日こそ、きっと言わなくちゃ)

そう自分に言い聞かせるのが常だった。
そんなテディ・Dの憂いた表情が気になり、サシャはそのたびにたずねた。

「ねえ、テディ・D、どうしたの？ テディ・Dはずっといっしょよね、さーたんとおじゃむとオネさんとゴサクさん、いっしょにくらすのよね！」

すると、テディ・Dはサシャを抱き上げ「ええ、そうなるといいわね…きっと、いつかそうなる日がくると思うわ」と、あいまいに返事をするのだった。

そんなことが続いたある夜…テディ・Dがきて10日がすぎた日だった。
居間には晩酌をするゴサク、酒は飲まないがそれに付き合わされるオジャム、テレビをぼんやり見ているオネがいた。
テディ・Dとサシャはすでに眠るために部屋に戻っている。

サイレント・ネオ-boy meets girl-

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