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ムサシ、3都を訪問6-サイレント・ネオ-boy meets girl-

-虹倉さんとのコラボ-
引き続きオジャム編を朗読していただいています。オジャムのセリフを良い感じで読んでいただいています。オジャムってこういう感じだとわかっていただけると思います。是非聞いてみてください!

「俺の名前はムサシだ、じゃあな」

ムサシはそう言い残して、足早に立ち去ったのだった。

「地球(テラ)のムサシか…地球のムサシだと…!?」

その名前に思い当たりが合ったムドーは、顔色を変えると慌てて後を追った。
しかし、ムサシの姿はもうどこにもなかったのである。


こうして3都を巡ったムサシは、すべて仕官がうまくいかないままだった。
何ともなしに夜中もトレーラーを走らせてあてもなく進んでいき、モニターの上にあるラジオのスイッチをひねった。月歌で過去に流行したと言うありふれた恋愛ソングが聞こえてくる
ムサシはそれを聞きながら一年前に死んだコハルのことを思い出した。
それから、ふとなんで月歌にいるのか考えてみた。

(結局俺はどこいっても戦うことばかり考えているな…月歌には戦争をしにきたわけじゃないのにな)

師匠であるマスタースウゲンの「良い旅を」という言葉も思い出した。同時に「ムサシあせるな」という言葉も。

「そうだよな、戦うばかりが人生じゃねえよな」

ムサシは独り言をつぶやくと、

「ここから近い都市はどこだろうな?」

とモニターのAIに尋ねた。

-ここから南東にあるリムリが最寄りの都市です。水の都リムリまで約12時間です。

「そうか、じゃあ、そこに行ってみるか!」

あてもない旅を続けるムサシ。今日も夜空に浮かぶ星々が、少しも休まずにまばゆい光を放っていた。

続く…次回より再びテディ・D、オジャム、サシャが登場します。お楽しみに!

サイレント・ネオ-boy meets girl-(先行配信)

BGM

-登場人物-

テディ・D:ゴスロリの格好をし、腕には9.8と数字をほり自死がんぼうがある少女。
オジャム:お飾りの提督をしていたが、父親をころされたあげく、砂漠に追放された。命からがら助かり、ゴサクの家で豚小屋などを掃除して糧を得ている。心優しい少年。
サシャ:誘拐船でオジャムと出会った6歳の女の子。勘が鋭く、ゴサクに気に入られている。その正体は…!?

ムサシ:地球(テラ)・ネオ東京出身の19歳の青年。愛機サイレント・ネオをあやつり、第5次地球・コロニー戦争において100機落としを達成、スーパーエースに認定された。しかし、戦う意味を見失い、月歌に放浪の旅に出る。

ソック:ムーンキングダム・斥候隊副隊長。ボーナスをなくしてしまい、恐妻トド子に家を追い出された悲しき中年男性。



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