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新人エヴァ―トンファン、グディソンパークへ行く#4〜0-1日目〜

こんにちはどーしたです。

前回まで長々と旅行の前段階の話をしてしまいましたが、いよいよ本編です。
普段あまり写真を撮らない人間なので、文章ばかりになってしまっております、申し訳ありません。

それでは、どうぞよろしくお願いします。

出発

2024年4月24日 19:00 

不安と緊張が渦巻く中、羽田空港へやってきました。

コアタイム終了とともに仕事を上がり、本来であれば1時間ほど最終準備をして余裕をもって向かうつもりでしたが、予想以上に仕事がバタついてしまい事前にパッキングもまともにできていない状況。
ドッタンバッタンと大慌てで全ての準備を終わらせタクシーに飛び乗った形になってしまい
「もっとスマートにやりたかった…」
と少し後悔。

幸いタクシーでの移動時間が思ったより短かったのと、移動中に飛行機のチェックインを済ませてあったので降りてからは荷物を預けるのみ。

既に日本語がない…

とはいえ、手荷物カウンターは混雑している上に皆あまりやり方が分からずスタッフを待っているため結局20分くらいはかかっていたように感じます。

若干待ちましたが、無事荷物を預け終わり身軽に。

次は予約しておいたポケットWi-Fiの受け取りと両替をしなければ。

まずはポケットWi-Fiの受け取りへ。
今回WiFiBOXを利用しましたが、受け取りは端末置き場のQRコードを読み込んで出てきた端末を受け取るだけ。
面倒な手続きもいらずとても楽でした。

続いては両替。
現地含めどこで両替しようか最後まで迷いましたが、レートがそんなに変わらない印象を受けたので空港で行いました。

初めて触るポンド札

1万8千円台で90ポンドちょうどだったので納得のレートです。
ほとんど使わないと聞いてたので、あまりケチケチしても仕方ないですしね。

これで用事が終わりしばし自由時間です。

機内食は出ますが、1週間日本を離れるということで何か日本の食事を食べておきたい。

いつも食べ終わってから写真取り忘れたことに気づく

こういうのでいいんだよ

こういう食べ慣れてる庶民の味が一番恋しくなるんですよ。

保安検査場内の六厘舎も食べたかったけど、フードコートの席が見つからなかったので諦めました。
機内食残すのも嫌ですしね。

早すぎる洗礼

21:05

飲み物買えなくて困ってた外国人助けたり、写真撮ってたりしたらあっという間に搭乗時刻になっていました。

でっかい…

今回はエールフランスを利用して
羽田〜パリ〜マンチェスター
という形で、パリのシャルル・ド・ゴール空港でトランジットを行い翌日朝にマンチェスターへ。
そこから鉄道で昼頃リヴァプールへ入るという計画でした。

大谷翔平選手に別れを告げ、飛行機の中へ。

長距離フライトは本当に久しぶりなので、若干不安になりながらも少し余裕が出てワクワクしてきた自分。

離陸前に家族や友達とメッセージのやり取りでもするかとスマホを見ると、エールフランスからの通知が…。

お客様の搭乗予定だったパリ〜マンチェスター便が欠航になりました。

……………え?

いや…ちょっと待って……、どういうこと…………?

何と出発直前に乗り継ぎ便が欠航になるトラブルが発生してしまったのです…。
軽いパニックになっている間に飛行機はパリへ向けて離陸。

鮭カツ丼的なやつ、サクサクしてて美味しかった

離陸してしまえばあとはゆっくり…なんて考えてましたが、もうそんなことは言ってられず真っ青になりながら代替案をひたすら考え調べ倒す時間になり、全く休めませんでした…。
(このために2700円払ってネットサーフィン用の回線に繋ぎました…)

いきなりのスケジュール変更

現地時刻 4月25日 06:00

全く休めなかった中で何とかシャルル・ド・ゴール空港へ到着。

着陸直前にCAから
「フランス全土の管制塔のストライキで欠航が相次いでる」
とのアナウンスが…。

マジかよ…、わざわざ中東からルート変えてストって………。

正直3回くらい頭がパンクして
「帰りてえ…」
ってなりました…。

今までも飛行機を利用したことはありましたが、こういったケースは完全に初めてなので何をすれば良いかも分からず、言われるがままにエールフランスのカウンターへ…。

英語できないのに、いきなり日本語が通じない環境でチケットを取り直さなければならない超高難度ミッションです。

カウンターの列がなかなか進まず、その間に前のカップルがイチャコラしている様子を見てるうちに段々と落ち着いてきて、呼ばれる頃には
「これ乗り切ったら怖いもんなんてねえわ」
って感じで開き直ってました。

理想は今日中にリヴァプールに到着することですが、フランスで足止めされることは想定していなかったのでどうにかマンチェスターには到着したいという気持ちでカウンターへ。

とりあえず
「今日中にマンチェスターへ行きたい」
と事前に翻訳した英語でスタッフに伝えます。

すると彼はバックヤードへ。

しばらくして、戻ってきた彼が手に持っていたのは代替便のチケット!
これで無事に辿り着ける!と思ったのも束の間、チケットに書いてあったのは

出発時刻 22:00

一瞬固まり
「もっと早いのは…」
と聞くと
「No」
という返事…。

もはやこれ以上聞ける雰囲気でもなく、小さくお礼を言いカウンターから引き上げました…。

仕方がないのでその時間でリヴァプールに辿り着けるのか調べてみましたが、案の定電車はありませんでした。
このままだとマンチェスターで足止めを食らうことになるので最悪の場合に備えて一旦宿探しを開始します。

何しろマンチェスター市内は治安が悪いことで有名で、到着直後右も左も分からない中一人で深夜にスーツケースを抱えてうろつくと考えただけで怖くなってきます…。
幸いにも、最終日に宿泊予定だった空港前のホテルがギリギリ空いていたので、即決予約で宿の問題はこれで解決。

そしてメインの代替案探し。

飛行機の中でも昼くらいまでの便は調べていましたが、どの便もほぼ満席の状態。

ここで自分の考えた選択肢は以下の3つ

  • 渡された代替便を待つ

  • 別アライアンスの飛行機を使う

  • ユーロスターでイギリスへ行く

とはいえ、そもそも代替便のキャンセルが可能なのかという疑問が生じました。
確認のため航空券を購入したHISへ電話することにしましたが、担当の方の話は

「往復で購入してあるので、ここでキャンセルすると帰りの航空券もキャンセルになる」

最初から選択肢などありませんでした。

考えてみれば当たり前の話で、なぜ気が付かなかったのかという思いです。

  1. 代替便でマンチェスターへ行く

  2. 空港前のホテルで一泊

  3. 翌日リヴァプールへ入る

残念ですがこうなってしまいました。
リヴァプールで滞在予定のホテルにagoda経由で今日は泊まれないと連絡を入れ、やることは完了。

辛い辛いトランジットの始まりです。

許されざる者たち

06:00到着
21:00代替便搭乗開始

3時間程度の待機の予定が、まさかの15時間待機が決定しました。

途中から
「多分これになるだろうな」
という感覚ではあったので特にひどく落ち込むわけでもなく、結構冷静に
「ま、しゃーないな」
という気持ちでいました。

代替便の搭乗口を教えてもらいターミナルへ移動する途中、エスカレーターを上がるとなんとそこには………!

「フレンチメトロはゴムタイヤ」
友達談

ターミナル間を移動するための鉄道が!!!

実は友達の影響で子供のころからそれなりに鉄道が好きな自分。
寝不足も相まって一瞬にして興奮しよく分からないテンションになってしまいました。

ひと通りはしゃいで落ち着いたので、とりあえずターミナルの中に入ろうと保安検査場へ。
(鉄道に乗れば保安検査場外の仮眠できるホテルなどに行くこともできたらしいのですが、まさかこんなことになるとは考えておらず調べきれていませんでした)

乗り継ぎで通されたのは2EターミナルのKゲート。
大学生の時に家族旅行でパリへ行った帰りと同じゲートだったので、何となく懐かしさを感じます…。

一息つくためにベンチに座ると
「そういえばマージーサイドダービーやってたんだった」
と思い出し、結果を確認しようとします。

この時のリヴァプールは優勝争いをリードしており、さらにクロップ監督の最後のダービーということもあって死に物狂いで来るだろうと予想。
そうなるとあまり勝ち目はないかなと試合前から思っていました。

一瞬公共の場だと言うことを忘れ叫びそうになりました。

グディソンパークでの14年振りのダービー勝利、やはりサッカーは何が起こるか分かりません。

これで観戦予定の試合は
「ルートンタウンが引き分け以下でエヴァートンが勝利すれば残留決定」
という試合に。
現地観戦が俄然楽しみになってきました。

喜びに浸っているうちに時刻は午前9時、多少おなかが空いていたり現地に時間を合わせるために何か朝食を食べようとターミナル内を散策。

すると………

許されざる者たち

おにぎり!?

しかしよく見ると具が何とも…、ツナマヨを許せない人間なのでこれはちょっと渋い顔になってしまいますね…。

おにぎり1個で600円

「これなら外れないだろ」
と思い照り焼きビーフを購入。

さてさて味は………

!?!?!?

肉マリネじゃねーか!!!

いや許せねえよ………。

照り焼きと信じて食べたが故の予想外の味と、あまり美味しくないご飯とが混ざって何とも言えない気持ちになりました……。
(大きくて海苔も上手く取れなかったし…)

シャルル・ド・ゴール空港

このターミナルは横に長く伸びていて両端に写真のように大きなガラス張りの窓があり、その手前にはカウチなどもあって休めるようになっています。
また天井が高く、全方向から光が入ってくる設計のためとても気持ちよく過ごすことができました。

しかしいくら空港の中とはいえここは外国ですし、身の安全を考えるとカウチで寝る勇気は出ませんでしたね…。
途中どうしても眠くなって、ベンチに座って体とバックパックをセキュリティワイヤーでグルグル巻きにして30分ほど目を閉じたり開けたりしました。

他にはブランドショップやお土産店はそこそこあったものの、食事がほぼサンドイッチなどの軽食のみとなっていて、円安や空港価格も影響して何を食べようかとても悩みました。

昼食のサンドイッチ、やはり米よりパンの方が美味しい
おやつのフィナンシェ、食感とバターの風味が最高

ゲームコーナーにはPS5やアーケードゲームがありましたが、ほぼフランス語でよく分からず…、すぐに暇になってしまいました…。

そんな中で救世主となったのはYouTubeスマホゲームでした。

この2つはダラダラと使えばそれなりに時間を消費できるため、
「ああーーもう暇すぎてどうにもならねえ」
というときにとても助かりました。

しかも、何と自分が飛行機に乗ってる間にプレチャンがイギリス旅行指南の動画を上げているではありませんか!!!

「俺のための動画か……?」
と思うほど完璧なタイミングで、2〜3回見返して予習しました。

後は空港のニュースをぼーっと眺めてましたね。
欧州なので、結構サッカーのニュースも流れてました。

チャビの続投を知り驚く
このあと急転直下の退任にさらに驚くとは知る由もない
何とACLの結果も流れてた、マリノス決勝進出おめでとう
自分が影響を受けたストのニュース
たった1日のストに巻き込まれるとは…ツイてない…

嬉しい出会い

18:00
到着から12時間経過

流石に限界を迎えていました。

長すぎる待機時間
睡眠の取れない環境
店員の使うフランス語風の聞き取れない英語

本当なら今頃は初日の観光をしているはずなのに……と思いながら、カフェで夕食のサンドイッチを食べていました。

プレタマンジェのツナサンド
味も食感もとても自分好み

そんなとき、隣に日本人のご夫婦がいらっしゃいました。

少しワタワタされてたので手伝いましょうかと声をかけさせていただいたことをきっかけにお二人と少しお話させていただきました。

聞けばお二人はご夫婦でパリ観光のツアーに参加していたものの、こちらもストの影響で帰国便がキャンセルになってしまい代替便を待っているとのこと。
お二人の旅の思い出や自分の旅の計画、さらには普段の生活のことにまで話が及び、ついでに写真撮影までするなど…あっという間でしたがとても楽しい時間でした。
また初めて一人で海外旅行をすると話すと、スリに気をつけてという言葉と激励の言葉をいただき、とても救われました。

本当に本当にありがとうございました。

いよいよイギリスへ

21:00

苦しかった待機時間を乗り越えていよいよ出発のときが迫ってきました。

今日中にリヴァプールへ辿り着くことは叶いませんでしたが何とかイギリスへの入国はできる、その事実だけでもテンションが上がってきます。

そして初めて日本発着以外の飛行機への搭乗ということで、緊張もそれなりにしていました。

機内は自分が経験したことがないほど賑やかで、隣の知り合いと話す人やスマホで通話する人など皆街中で話すかのような声量で話していることにとても驚きました。

21:40

ついにマンチェスターへ向けて飛行機が飛び立ちました。
羽田からシャルル・ド・ゴールへの飛行時間や空港での待機時間を考えれば1時間半のフライトなど苦でもありません。

隣の席から強烈なお菓子の匂いが漂ってきてもへっちゃらです。
(隣の人はなんやかんやあって、最終的に男性のCAさんにブチギレられてました…)

肉と野菜をミンチにして和えたのを挟んだサンドイッチ
意外と美味しかった

上陸

現地時刻 22:00

イギリスのマンチェスター空港へ到着しました。

飛行機から降りると、そこには屋根のないタラップ。

曇りでしたが開けた夜空と空港が見え気分はまるでビートルズ、からの職員用かと思うような殺風景な階段と通路を通り入国審査へ。

日本人の場合今のイギリスでは自動の入国審査がスタンダードなようで、大変ありがたいと思いながら機械にパスポートを置いたのですが出てきたのはRetryの文字…。
何度やり直しても通してもらうことができず結局有人での入国審査になりました…。
イギリスの有人入国審査は厳しいと聞いていましたが、理解しきれていないときは選択肢を先に提示してくれたりと親切に対応してくれて、すんなり通してもらえました。
(無人機のところで対応してくれたスタッフが「日本のパスポートじゃん!」みたいなことを言ってたので、そういった信頼性もあったのかもしれないです)

ともあれ無事入国することができ、スーツケースも受け取り到着ロビーへ。

イギリス上陸!!!

すったもんだあって結局羽田を出発して約30時間、ついにイギリスへ辿り着きました。

まだ目的地のリヴァプールには到着できていませんが、とりあえず飛行機はこれで終わりで後は鉄道に乗るだけと考えると、だいぶ気持ちが楽になります。
ということで今日観光できなかった分を取り戻すために、明日なるべく早く出発したいのでさっさとホテルへ向かいます。

が、ここでちょっと面倒なことが。

空撮にしてもよく分からなかった…

自分が降り立ったマンチェスター空港第2ターミナルの周辺地図なんですが道が多すぎるんです。
これだけの道路が立体に走っている上に目の前に大きな駐車場もあって、Googleマップを使っても自分がどこにいるのかや、どう行けばいいのかの把握が難しかったです。

更に面倒なことに、このときマンチェスター空港ではターミナルの一部を通行止めにして工事が行われていました。
それもあって
「ターミナルの一番端にいるはずなのに地図では真ん中あたりにいることになってる…」
という勘違いも起こりかなり混乱しました。

結局駐車場の中を突っ切って行くことができましたが、今度は泊まるホテルの手前にもう一つホテルがあって、どこから入ればいいんだとなってしまいました…。

そんなこんなでたどり着いたのは
ibis budget Manchester Airport

フロントに行くとエヴァートンのFWベトのような長身の若いお兄さんと、ジャーナリストのベンさんのようなおじさんに出迎えられました。
このお二人の英語はかなり聞き取りやすく、スムーズにチェックインできました。

さてさて、お部屋は…

おお〜〜、めちゃくちゃ綺麗!

落ち着いた内装でとてもホッとしますね。
枕元にコンセントとUSBポートもあり過ごしやすかったです。
ただ、唯一欠点を挙げれば
ドライヤーがなかった
ということで、もし泊まるときに髪型を気にするのであれば帽子を被るか、ハンディタイプのドライヤーを持参することをお勧めします。

しかし、一人でイギリスまで来れたのが本当に信じられなかったですし、達成感とトラブルから開放された安心感で少し泣きそうでした。
何はともあれ、無事にイギリスへ到着することができました。

明日はいよいよ旅の目的地リヴァプールへ向かいます!

次回予告

移動をまとめようとした結果、長くなってしまい申し訳ありませんでした。
改めて飛行機は何が起きるか分かりませんし、余裕を持って行動することが大切だと感じましたね。

次回は2日目。

リヴァプールへ到着し、ついにスタジアムを訪問します。

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