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地名抜書:「剣客商売」第1巻第7話『御老中暗殺』/第1巻完

第7話 御老中暗殺

 三冬の父、田沼意次の命が狙われる。

地図(画像)
凡例:黄色○数字が、「御老中毒殺」のポイント(場所)
 :赤〇数字は、いつも出てくる場所(「基本地図」と呼ぶ。大治郎の道場とか)。

御老中毒殺、赤〇⑭根岸の寮、⑱は駕籠屋

<データ/地名抜き書き>場所は黄色〇番号・タイトル(太字)上の図参照。()番号は基本地図、上図では赤〇数字。

以下、物語より抜き書き
一)三冬。根岸の寮→➀坂本・車坂への大通りを②下谷広徳寺門前(雨)。
 通りの南側、③下谷稲荷神社の大鳥居脇に出ている葦簀張りの茶屋へ
<三冬は湯島五丁目に(9)道場をかまえる江戸屈指の名流・金子孫十郎信任のもとへ出向いて稽古をはじめたが、この日>←すみません、上図の左側、地図の画像に乗ってません。
 平助が②下谷稲荷社の前を通りすぎようとしたとき、西側にある武家屋敷の塀外から掏摸が財布を抜く・・・平助は気づかず北の方へ去って行った。
 三冬は、浅草の方へ足を早めはじめた掏摸の後をつけていく。

二)若い男の掏摸は、両側に大小の寺院がならびたつ④新寺町の通りを、まっすぐに浅草へ向かっていたが、そのうちに、⑤東岳寺と西光寺の間の道を、北へ切れこんでいった。
 両側が寺院ばかりの道を北へ・・・⑮入谷田圃の方へ向かっていく(入谷田圃は根岸の寮のある辺りから、東へ向かったところ)
 三冬が先まわりして、⑥清光院という寺の塀の陰で待ち伏せ、掏摸を懲らしめて財布を取り戻す。
 ほど近い⑦東本願寺・境内の茶店で財布を検めた三冬の顔色が変わる。
 その足で鐘ヶ淵の小兵衛に相談を。

三)両国橋を西へわたっていく三冬を見送ってから、小兵衛は、本所・亀沢町に住む町医者の(6)小川宗哲をたずねた。宗哲は財布にあったのは毒と看破。小兵衛は弥七を巻き込んで捜査を開始。

四)(12)田沼意次の上屋敷がある神田橋御門内は、江戸城の曲輪うちで、城の外濠・内濠にかこまれた広大な地域に官邸をかまえる大名たちは、いずれも幕府閣僚か譜代の大名ばかりである。
 飯田平助の長屋は、邸内・北面の塀に沿った下級藩士の長屋の一つで、四間仕切のものであった。

五)飯田平助が、神田橋御門を出て、(濠端の茶店に張り込んでいた弥七)
一橋家 吉宗が第四子の宗尹に⑧江戸城一ツ橋門内の宅地を、家治が、弟の重好に⑨清水御門内へ宅地を、【⑧⑨については権力争いの背景なので、地図には載せたが画像からは落とした】

八)浅草に⑩新堀川という〔堀川〕がある。
 大川の水を、幕府の御米蔵から引きこみ、鳥越から北へ掘りすすめ、安倍川町から⑪東本願寺の西側をぬけ、⑫浅草田圃へつづいているのが新堀川だ。
 大川から汐がさしてくると、船も通れるし、石神井用水のあまり水も、新堀川へ落とすことができる。
※上野から歩いて新堀川を北に曲がると、現在のカッパ橋道具街通りになる。曲がった場所から一橋家の控屋敷までは、1.5㎞(15分)くらい。上野からでも30分くらいか。
 ⑭一橋家の控屋敷:浅草田圃の、新堀川に面した一隅。木立に囲まれた屋敷
 小兵衛は駆けつけた大治郎と共に舟に乗り、⑮山之宿の河岸へ着けさせ、そこから弥七が見張っている木立の中へやってきたものである。
※弥七は連絡=田沼は浜町屋敷・三冬は根岸で待つ首尾に。後、平助救出

九)小兵衛の家


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 ご訪問頂きありがとうございます。
 これにて第1巻が終わりました。
 わたしなりの、「剣客商売」地図(小兵衛の家など、行きたい・おなじみの場所の地図)を作成したいと思っております。
 今回の作業で、先達の労作を多々拝見することができました、ありがとうございます。たくさん参考にもさせていただきました、重ねて感謝申しあげます。
 また、みなさまからのスキ、ビューがとても励みになりました。
 ありがとうございます。

 なお、池波正太郎記念文庫では、まちあるきマップを作成され、剣客商売以外の作品も含めた場所をピックアップされています。

 まちあるきマップは、グーグルマップで表示可能です!!!
 スマホで表示したらナビになります。すぐ行けますね!!
 地図のコピーもあるようです!
   (私個人的には)知るのがだいぶ遅かったです・・・。

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