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剣客商売 第1巻 第3話 芸者変転/地図

第3話 芸者変転

※不二楼の座敷女中が内緒話を聞いてしまったことから、このお話は始まります。
※ところで・・・この「芸者変転」という題名は、それまで(江戸前期)は、芸者と言ったら、武芸者のことだったそうです。太平の世になって、女性の踊り子さんとかが重用されて「芸者」と呼ばれるように。それを小兵衛が嘆く感じのセリフがあって、言葉は変わる、「芸者変転」のようです。

山田勘助 五十男の御家人、将軍の家来の中でもっとも低級三十俵二人扶持=住所は➀本所三ツ目(103p) ・・・敵役、美人局的な。
②別宅 浅草・田原町一丁目(踊り子の置屋)(121p)
(135p)田原町一丁目の三島明神社の筋向いに③〔大和屋勘右衛門〕という大きな菓子舗、その東側の細道を入った突き当りが、別宅

この③のお店(たな)について検索したら〔大和屋勘右衛門〕でヒット!さすが池波正太郎先生。

↓がヒットしたページ。

 こういうのを調べていらっしゃる方、素晴らしいです。しかも教えてくださって、感謝です。ありがとうございます。

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 このところ秋山小兵衛は、朝飯をすませてから、おはるの船頭で大川をわたり、今戸の本性寺にある同門の旧友・嶋岡礼蔵の墓標にぬかずき、ついでに亡妻お貞の墓を掃除したりしてから、近くの息子・大治郎の道場を、見まわるともなく見まわるのが日課 ← 基本の情報(地図では黄色い数字)の範囲なので番号なし。

ここから番号あり>>>
橋場から徒歩で、③浅草・並木町の料理屋〔巴屋勝蔵〕方へ出向いて

四谷・伝馬町に住む御用聞きの弥七 料理屋〔武蔵屋〕黄色数字⑥

④日本橋・浜町の石川家・別邸、⑤本邸は麹町・三番町

芸者変転に新たに出てきた地名
黄色の番号は「剣客商売」基本的な場所。赤は今回用の場所
北:東武博物館辺りは、大治郎道場、鐘ヶ淵隠宅等
上野動物園周辺は三冬の独身時代の住居
西は道場2カ所。⑦は小川宗哲医師宅

赤い数字については、上に表がありますが、
➀はかどわかしをする御家人の住まい。②は、御家人山田が商売のために借りている家。③は浅草寺の近くの料亭。江戸時代にも食べ物屋はたくさんあったみたいで。
⑤は騙された石川家本宅。④は息子が療養していた別宅。
④の息子の母親が妊娠中の娘を襲ったのは②。小兵衛は(過保護の母親に)呆れつつも、
「主人や用人よりもよっぽど武家らしい」。

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