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大根の葉、奪い愛い、冬。

冬は寒いが、野菜は美味い。

とりわけ大根の葉が美味い。

大根の葉が好きすぎて辛い。

年がら年中、大根の葉を食べていたい。


わたしの大根の葉好き歴は長く、記憶する限り物心ついた頃からずっと好きだ。

マイベストフードアワード、常に年間ランキング上位に入るほど。

明太子、梅干しと並んで、大根の葉。


こんなに好きなのに、会えなくて辛い。

会いたくて会いたくて震える。
冬に限らず年中会いたい。

大根は一年中スーパーで会えるのに、上の葉っぱ部分はレアキャラだ。

大根に葉付きで売っている日もあるが、基本は無残に切断されて白い根っこ部分だけ売っている。

なぜ?

本当に美味しいのは葉なのに!

特にお気に入りの食べ方は『大根の葉のふりかけ』だ。

作り方はこうっ!

ゴマ油を熱したフライパンで、ちりめんじゃこをカリッと炒める。  
そこに刻んだ大根の葉を加えて炒め、味付けはだしの素、みりん、しょうゆを適量。
最後にゴマをたっぷりかけて完成。
 カツオ節なんか混ぜてもめちゃくちゃ美味い。


この激うまふりかけを食べたくて、私は大根の葉を求めて野菜売り場を巡回する。

このスーパーにも無い、あのスーパーにも無い…。

「大根の葉はねえかーー!」

叫びながら探す。町内に6店舗もスーパーマーケットがあるのに、大根の葉がどこにも売っていないだなんて!!なにごとか!

スーパーに売ってなくても、意外にJAの朝市とか、道の駅とか、地方に行くほど出会える事が多い。

だけど毎日食べたいから、いつものスーパーで買いたいのだ。

買えなかった日は、スーパーからの帰り道に道路脇の畑に生えてる大根の葉を、恨めしく眺めながらしょんぼり歩く。

その大根の葉だけ、ください!


大根の葉の代わりに、セロリを買うことが多い。

しぶしぶだ。

「やれやれ…はああー…このスーパーにも売ってない。なんてこった。仕方ないからセロリで我慢するとしよう…」

仕方なく買われるセロリが可哀想。ごめんなさい、セロリ。

セロリで作るふりかけも、美味しいです。爽やかでシャキッと噛み心地が良い。


けれど、やっぱり、大根の葉!

ちょっと苦味を感じる味わいを愛している。


こんな風に自宅の中心で大根の葉への愛を叫んでいたら、どういうわけだか最寄りのスーパーで大根の葉が頻繁に並ぶようになった。

声が届いたらしい。

普段の野菜売り場とは別の、地元の農家さん野菜コーナーに気まぐれに出品される。

旬の季節なのかもしれない。

しかし安定供給されない。

なんてったって気まぐれ農家さんコーナーだから。 

 

気まぐれ農家コーナーで大根の葉が出品されてない日には、仕方なく代替品としてカブの葉を購入した。

あまり期待せずにカブの葉でふりかけを作って食べてみたんだけど、意外なことに、ほぼ大根の葉と同じ味だった。

なんだ、カブでもいいじゃん。

カブの葉も最高。

やっぱり葉っぱ部分が大好き。

手帳と刺繍の楽しみ方について、あれこれ考えてます。楽しい時間をみなさんとシェアできる何かを、作っていきたいです!