デアデビルとジェシカジョーンズは観ました。Netflixのマーベル作品また観たい…

ジェシカジョーンズ。自分は生物的には男なんだけど、このドラマは女性に是非見てほしいですね。シーズン1は、動く人(エキストラでさえ)全員が怖い。違うかもしれないけれど、ストーカーやレイプ被害に遭った女性ももしかしたらそういうふうに世界が見えているのかもと思うと、なおさら本当に怖かった。街ゆく人々が全員悪意を持っているように見えてしまって、キルグレイブがいる世界(恐怖の象徴)から早く逃げたくてたまらなかった。このドラマを見るまで、そんなふうに世界が見えたことは今まで無かった。

劇中ではキルグレイブは敵として登場して、途中でジェシカと協力したりするけど、やっぱり敵として描かれていて、ジェシカもキルグレイブもgiftedの呪いであって、それをMARVEL作品というヒーロー物の枠組みで描いているのが、新鮮で爽快だった。

シーズン2は母と娘のお話。親子のお話。シーズン3はヒーローになりたい普通の(普通と言っても芸能人だけれど)女性とその苦悩。どのシーズンも好きだけれどあえていうとシーズン1が好き。明確な悪役がいて、女性が社会で活躍するということの素晴らしさ(ジェシカの能力やホガース等)とその代償。(が今はまだあるということ)何かがあるということは、何かが欠けている。

ジェシカは小さい頃に家族を亡くし、養子になり、職業は探偵。しかも事務所名はAlias。1度たりとも人生や社会で主役になることがなかった人なのだ。その彼女が初めて心が通じ合う可能性があった、キルグレイブを自分の手で殺すということは、自分自身の存在も否定しかねない。だから彼女は社会との接点を自警団ではなく、依頼を受けてから活動をする探偵として自ら距離を置き、自分の生きる場所を自分で作って守っている。とても繊細なドラマです。


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