【MIMI全曲レビュー】マシュマリー【第3回】

いつも読んでくれてありがとうございます!
初見の方は、これを機に楽しんでいただけると嬉しいです!

MIMI全曲レビュー、第3回はMIMIさんの曲の中でも圧倒的再生数を誇る『マシュマリー』!
プロセカ収録曲でもあります。

それでは注意事項から


『マシュマリー』

(MIMIランク:AA)

【個人的好み合致度】
イントロ:9.0
Aメロ:8.5
Bメロ:8.5
サビ:8.8
間奏:8.8
Aメロ:8.5
Bメロ:8.5
サビ:8.8
間奏:9.0
サビ:9.2
アウトロ:9.2

サムネ:7.8
MV:8.0


【総評】
物悲しいピアノの旋律から始まり、そこからその物悲しさはそのままに、少し暖かさで包まれていくような、心地よいメロディ。
印象としてはカフェミュージック。
個人的に感じたのは「脱力感」

そんな中歌詞は多少重苦しい内容。
個人的解釈なので、MIMIさんやみなさんの考えてる世界観と違ったら申し訳ないが、情景は「パッと目が覚めてしまった真夜中」のイメージ。
未来(明日)への希望と、結局今日と何ら変わらない明日が来てしまう無力感。
それでも、そんな日々を大事にしていこうと思う、前向きな考え方に変わるという心情の変化が1曲で表現されている、非常に読み応えのある歌詞。
さらにこれを、「海」と結びつけて連想させてくるという、想像力が必要になる思ったより高度な曲だった。

ここまで理解すると、サムネイルやMVの絵が沁みるんだよなぁ。
是非、何周も何周も聴きながら歌詞を追ってみて欲しい。
もちろん、僕と全然違う解釈をするかもしれない。それでも良き!
色々語り合えそうな曲ですね!


【イントロ】
とにかく綺麗なピアノの旋律は、「あぁ…MIMIさんや…」ってなるよねw
ただ、割とここまで物悲しさを打ち出してくる曲はあまりない気もする。

綺麗なピアノの旋律のみの地帯が終わると、8分のリズムのリズミカルな伴奏。
個人的な話をしてしまうが、音楽ゲーム「beatmaniaⅡDX(通称弐寺)」をやっていて、こういう曲は特に同時押しが楽しくなる傾向があるので、エアプしながら「弐寺でやりてぇ!」ってなりますw

【Aメロ】
ひとまず、僕の中にある『マシュマリー』の解釈を知ってもらうためには、歌詞をどう理解したか知ってもらいたいので逐一説明して言うと思います!

「解れてく夢の中」
夢から覚めた描写

「どんな水平線を迷ってた?」
どんな夢を見てた?

「目の前がぼやけてく 今数秒前は何処にある?」
夢の内容を忘れていく描写

「渦の中〜目は覚めたようで」
夢の内容を完全に忘れ去ってしまって落胆している心情

本当にあるあるすぎるよねw
あるあるすぎるんだけど、この語彙力で表現できるの、冷静に考えて凄すぎる。
僕は、この歌詞に感動した感情すら表す語彙力を持たないのに…w

でも、誰もが味わったことのあるこういう場面だからこそ、MIMIさんの歌詞って心に沁みるんだよね…

さらにAメロ後半の
「すらもろくに〜目は覚めたようで」
の区間、ほぼ音の上下がなく平坦な感じが、無力感、頑張ってもどうにもならない感を醸し出してるように感じた。
メロディでも表現されると、より鮮明にイメージが頭に焼きつきますね。

Aメロ後半からほぼ永遠に続く8分のハイハット?シンバル?、地味に好きです^^
たまに16分が混ざるところもw

【Bメロ】
「夢よ、忘れないで」って思っても、想いは届かない…
みたいなことを言ってるのかな?と僕は解釈しました。
忘れていく表現を「空に融けていくだけ」ですか…
エモですわ…

【サビ】
風景=夢の記憶かな?
この忘れゆく夢の記憶を、こんないろんな言い方できるの、本当に凄い(n回目)。
サビ後半の「終点」は、人によって解釈異なりそう。
俺はもう、人生の終点と解釈して、人生単位で見れば、こんな夜なんて意味はないんだから、夢を忘れるくらいで泣くなよ。みたいな歌詞かな、と。

人生の終点を擬人化してこの表現、本当にすg

サビが比較的高音多めで構成されているところも、個人的には好きなところ^^

【2番Aメロ】
1番より音を少なくするのは、割とある手法だけど、安定して好きな手法なので助かる^^

2番から、夜感や海感がより鮮明に出てくるので、2周目は1周目とはまた違う見方ができるんじゃないかな?
一応、今までも「眠れない世界」とか「揺らぐ」「漂う」みたいな表現からも、夜や海を感じることはできるかもしれないけど、ここに来て「暗闇」とか、直接「海」っていうワードも出てきて、視聴者の中で世界観を作り上げる手助けが強くなってるように感じる。

1番と同じように、「相も変わらず〜照らすだけ」で、平坦な音程と無力感が伝わる歌詞。伝えたいことはやっぱそうなんじゃないかな?と確信に一歩近づくメロディと歌詞。

「浮かぶ星はただ影を照らすだけ」
という歌詞からは、目が覚めた後、布団の中にいるだけでなく、窓から夜空を眺めたり、夜中に散歩するような情景を思い浮かべることができますね。

【Bメロ】
夜の空に向かって、この無力感を呟いたのかな?
その結果、更なる無力感に襲われている感じか…
なんか他人事として見てると辛くなるし、自分のこととして見ても辛くなるな…

【サビ】
2番のサビの歌詞は、割と俺の好きなワードが散りばめられてるので、特に好き!

サビ前半は夜パート!
「照明」が自分の擬人化なのだろうか?
「泣きながら風を切って」ということは、夜の住宅街を散歩でもしてるのだろうか?
そんな中「季節に染まるだけ」、結局何もできないまま時に流されるだけ。
そんな感情なんだろうか…

1番で「感情」って単語使って、2番で「感傷」って言葉使うとこも好き。

サビ後半は海パート!
水面に何か映るというのはよくある表現だが、明日が映って、しかも見えないのか…
これも夜だからかな?
夜の海辺を散歩してる?

そして、ここで最大の謎。
なぜここで「傾く」という動詞を使ったのか…
ここの解釈はまだ俺の想像力では難しかった…
是非、みんなの解釈も聞かせて欲しい!

ここの「君」は何を指してるのだろうか…
想い人なのか、明日なのか、はたまたどちらでもない何かなのか…
解釈は無限大ですね。非常に面白い、興味深い歌詞を書くなぁ…

【間奏】
大好きゾーン。
3連符大好きマンなので、脳汁出まくり!
前半の、「ンチャチャンチャチャンチャ」のメロディも好き。
勝手に指が動く。(音ゲー病)

ミクちゃんのコーラスも、そっと添える感じがとっても素敵!

【サビ】
落ちサビからのラスサビ。
ここで、主人公(?)の心情に少し変化が来ます!
結局いつもと同じ昨日を後悔すると共に、見えない明日は綺麗な明日かもしれないと希望を持ちます。
「倒れ込む空の底」、東の空が明るくでもなってきたのでしょうか?
だからこそ、綺麗な明日が見えたのでしょうか。
しかし、このままではいつもと同じと考えたのか。

「逆らっていくの!」

「!」に並々ならぬ決意を感じる。
そこから、過去を大事にする描写。
「数秒前」は歌詞の前半に出てきた表現。もしかしたら、覚えてもいない夢を大事にしたい、ということなのか?
「過去は振り返るな!前を向こう!」みたいな曲が多い中、真逆とも取れる『マシュマリー』の歌詞は、やはり、ちょっとネガティブな思考に陥ってしまった我々が逆張り思考してしまう状況に寄り添ってくれるような、THE MIMI曲の歌詞なのかもしれない。

「廻り出した〜夜が明ける前に」の歌詞で、思い描いた情景に余韻を持たせてくれるという親切設計。

ラスサビ、メロディや音程は変わらないが「忘れないで」あたりでラスサビ特有のちょっとメロディ変えるやつも大好き。

【アウトロ】
前も書いたけど、歌詞にない「Ah」が最高すぎるんじゃあ〜…
MIMIさんの曲の中では、アウトロを長く取ってるところも好き。
このくらいあると余韻に浸れるなぁ!
特に余韻に浸って欲しいというメッセージなのかもしれないね。


【あとがき】
いやー、長くなりました!w
ここまで読んでくれてありがとうございます!
みなさんが描いた『マシュマリー』の世界はどんなものでしょうか?
教えてくれると嬉しいです^^

良かったな!と思ったら「スキ」やコメント、お待ちしてます!

また次回のMIMI曲レビューでお会いいたしましょう!!

それでは!!!!

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