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「がんの手術後、初めて登山に行きました。大山(丹沢山系)に登って来ました。」

「がんの手術後、初めて登山に行きました。大山(丹沢山系)に登って来ました。」
 
がんの手術の前、最後に登ったのが2020年2月中旬に静岡の沼津にある沼津アルプスでした!標高300メートル級の低山ながら縦走すると上がったり下りたりが続きかなりしんどかったことを覚えています。
この時期は丁度、横浜港で「ダイヤモンド・プリンセス号」にCOVID19の患者が出てクラスターが発生したばかりの頃でした!沼津港の観光客向けの海鮮居酒屋も観光客が少なくなっていました!
そして4月に緊急事態宣言が発出されました。
その2か月後の2020年の6月に人間ドックでPSA数値が高くなっており、翌月の1泊2日の精密検査で「前立腺がん」が見つかり、
2020年9月に手術をしました!
「前立腺がん」の手術後の後遺症として「尿漏れ」があります。
術後の3か月くらいは日常生活が大変でした!
1日に何度か尿漏れパッドを交換します。
そのたびにトイレに行ってパッドを「においが出ない袋」に入れて持ち帰ります!しかし、しばらくすると尿漏れが治まって来てという生活。
半年くらいすると大体普通の状態になり1年ほどすると尿漏れパッドにも慣れ、そうした生活が普通になっていきます。
人間の適応力はすごいなあ!と思います。

そして、手術後は時々やっていたジョギングなどをやらなくなりました!
上下動が激しいので手術後の初期に少し走ってみたら大量におっしこが漏れる経験をしたということもありました。
なので、もっぱら「散歩」(ウォーキング)です!
お休みの日や在宅勤務の時は家の近所を夕方以降に1時間~90分歩くようにしていました!脳が活性化して整理されるのが心地よく、
しかもよく眠れます!大体1日平均すると1万歩程度は歩いています!

そんな私でしたが、山登りを再開するのは少し躊躇がありました!まず山にはトイレが少ない!ということ。
そして上下動が激しい運動であるし、ウォーキングとはけた違いに運動量や負荷のかかりかたが違うことでした!
この数年以上にわたってものすごく山登りをされている同世代の福井さんに山に行こうと誘っていただいたので、また登ってみようという気になりました!

3月某日の平日に丹沢山系の「大山」に行くことになりました!当日は朝の5時過ぎに起きて、そのまま電車に7時45分過ぎには小田急線「秦野駅」に到着しました!


沼津アルプスで使った靴とリュックとポール(杖)を持って。8時半の待ち合わせでしたが、早めに到着したのは朝ごはんを食べるため。「秦野駅」は普通に大きな駅でした!北口のバス停の向かいにある「箱根そば」に入りました。「箱根そば」というと柳家喬太郎師匠の落語のマクラをいつも思い出します。喬太郎師匠は「箱根そば」の「コロッケそば」が好きだというのが、ずーっと記憶に残っているのです!私は朝ごはん用セットを頼みました!「きつね蕎麦」と「TKG(卵かけご飯)」のセットで460円でした。箱根そばの温かい出汁が美味しく身体中にしみわたりました!


そうこうしているうちに福井さんが合流しバスに乗って向かいました!最初に降り立ったのは「蓑毛(みのげ)」のバス停!たくさんの登山客が平日にもかかわらず乗車されていましたが、このバス停で降りたのは私たちだけでした!そこから表示板を頼りに上がっていきます!林道をだらだらと長くあるく感じではなく、いきなり急な坂を上るという感じ。丹沢山系はそんなイメージがあります。地球のプレートが強いチカラで押されあい「ぎゅぎゅぎゅっ」と隆起したのでしょうか?時々平坦な場所がありそこに流れて来る風が気持ちいいです!森林浴と体力づくりが一体となったスポーツと言えばいいのでしょうか?とにかく足の筋肉が鍛えられます!登山から2日経ってこれを書いていますが、昨日からの筋肉痛が今日も同じ状態で、ひーひー言っております。こんな私ですが、実は高校の時は山岳部でした!そして最も情けないのはその時に登っていた時の記憶だけが残っており10キロ以上体重が増えた今の私の姿を感じてなんだか「情けない」気持ちになるのです!これは若い頃に別のスポーツをやった方も同じような経験があるのでしょうか?その「情けなさ」はいつまでたっても解消されません。とはいえ老体にムチ打ちながら淡々と登って行きました!福井さんがペースを合わせてくれたのでストレスなく上がることが出来ました!途中ガスってきました。山の稜線に雲状のもやがうっすらとかかってくるのを見ると、ああ、久しぶりにこれくらいの標高の山に来ることが出来たと実感できました。山登りと内省とこうした文章を書く行為が私の中では高校の時代からなぜかつながっています!なので、必ずリュックには「本」を1冊は入れて行きます。この日もジップロックに入れた本と一緒に「大山」に登りました!大山の山頂には阿夫利神社という名前の神社があります。山岳信仰の山だったのでしょうか?この神社の名前を見ると有名なラーメン屋さんの「AFURI」を思い出します。登攀時には休憩を1回だけして登頂!冬期なので山頂のトイレが閉まっていました!山頂は1200メートルを超えており薄っすら寒い感じが山登りに来た感覚を呼び覚ましてくれます。山頂で、お家で淹れて来た「ほうじ茶」を水筒から飲んで下山道に向かいました!今度は「蓑毛」ではなく「ヤビツ峠」という場所に向かって下山します。「ヤビツ」とはこの場所で昔の「矢」が入った「お櫃」が見つかったからと福井さんに教えていただきました!登山は登攀より下山の方が怖いです!足元を良く見て降りて行きます。もし踏み外したら一瞬で事故につながります。この日も福井さんの教えを乞うて「モンベルの山岳保険」にスマホ経由でバスの移動時に加入しておきました。(250円)下山時は休憩することなくゆっくりと降りて行き 12時半前にはヤビツ峠のレストハウス「丹沢MON」に到着しました!

実はこの「丹沢MON」という施設のネーミングを福井さんがお書きになったそうです!そして月に1度は、福井さんもこの店で接客をされているそうです!そんなご縁もあっての「大山」登山でした。登攀時から3時間半の登山。ほぼ「山と高原地図」のコースタイム通りで移動できました!このコースタイム昔の地図と比べて少しづつ長くなっているそうです!登山人口の高齢化に伴い標準(平均)の年齢が変わってきたことに対処されたのではないでしょうか?すべてのものが時代によって変わっていくとういことですね!
そして「丹沢MON」で昼食!「丹沢ロイヤルカレー」というのがあって、今の天皇陛下が皇太子だった頃?にこのカレーを食べられたそう!そして食べてびっくり!まさに欧風正当な美味しいカレーでした!帝国ホテルやボンディ、中村屋のカレーにも引けを取らない!あるいは、それ以上かも知れません。ここで書いていてまた食べたくなってきました!フルーツの甘さがスパイスの香りと辛さをまろやかにして、まさにロイヤル!なカレーです!ご飯の炊き方も素晴らしい!丹沢の湧水を使って炊飯されているらしく、それも含めての素晴らしいカレーでした!カレー1200円、生ビールが大きなジョッキで600円でした。

食事後は「丹沢MON」のスタッフさんにお礼を言って、ヤビツ峠から蓑毛に至る林道をてくてくと降りて行きました!その途中に滝の分岐点があるのですがそこに「ミツマタ」の群生があり、まるでジブリの世界のようでした。

そうこうしているうちに蓑毛に到着。周辺をブラブラして桜と菜の花の満開のおたくで写真を撮影させていただきました。

午後3時過ぎには「秦野駅」に到着。駅前の「王将」で餃子とビール・ワインを飲んで帰りました!結果、3時間半登山と、その後1時間くらいの下山と散策でしたが、翌日から翌々日にかけて筋肉痛で階段などを下る時がきつかったです!しかしながら、運動による尿漏れもなく、これから徐々にこうした運動を続けて行ければなと思う1日でした!同行・案内してくれた福井さん、ありがとおおおおお!

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