ぷらんぷらんしている。

これは私がかつて新入社員だったころに上司の中で一瞬流行った言い回しである。なんの話かって、PDCAサイクルの話だ。そうは見えないかもしれないけど。

Plan・Do・Check・Actionのサイクルをらせん状に回しましょう、っていう仕事の進め方の「型」みたいなやつだけど、なかなかこうバランスよくやるのは簡単ではなくて、志向性とか癖とかで偏りがでがちだよね、たとえばPDばっかりやってたり、PをおろそかなままDDDDみたいになってたりね、という話の流れで、「計画ばかり立てていてなかなか実行しないさま」を「Planばかりでぷらんぷらんしている」という言い回しで表現していた。結構ウケていた。ウケていたから今でもよく覚えている。

で、それって私がなりがちなやつだな、とも思っている。お仕事がひと区切りつくたびに反省会とか振り返りとかをして、「計画性がなかった」とか「実行力が乏しくて計画したことを徹底できなかった」とか同じようなことを毎回省みてきたように思うのだけど、本当にそうだったのかな、特に「計画性」については、ないんじゃなくて計画しただけで満足してたり計画に時間をかけ過ぎて実践の時間を食っていたり、つまりはPlanが地に足のついていないものだったってことはないかな、と。

じっくり計画を立ててしっかり準備をして、最低限の労力で成果を得たい。だけど思うほど成果が上がらないのは、計画が足りないんじゃなくて計画をちゃんと実行していないから。Planばかりでぷらんぷらんしているから。

職業柄、企画を練ったりスケジュールを立てたり予算を組んだり、しょっちゅう「計画」をしたり再考したりを繰り返している。この時間が大事だと思ってきたけれど、実行・実践の時間が成果を生むのであって、計画ばかり立ててて時間がもったいないんでないかな、と迷い始めた。だいたい計画通りにことが運んだことなんてほとんどないわけだし。むむむ。でも計画性がないと手戻りが出たり順番を間違えたり「計画」にかける労力を省いた分以上に払わなくてよかった労力が発生する気もするんだよな。塩梅、バランス、40になってもまだまだ惑う。

惑いながらも、今日もスケジュールを立てて、計画を立てる時間をスケジューリングして、立てただけで満足しないように前に立てた計画を見直して、明日からに備えよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?