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切れ間のない 青空のひとすみ、 ぽっかりと 色が抜けていました。 そこには、 出番にはまだ少…
毎日を慈しんで愛するよ。 理不尽なこの世界。 それでも、君は昨日と変わらない声で笑う。 気…
夕暮れどき。 車窓から見える風景を、まばたきで切りとる。 次にまぶたを開いたときには、そ…
俗にいう無駄なこと、無駄な時間を削っていったら、 そこに何が残るんだ、と思う。 何も残ら…
軽いな、と思う。 夏の日差しの名残が残る、秋の晴れ間。 外は、夏よりもどこか、軽い空気で満ちている。 乾いた洗濯物の、あたたかな軽さ。 水分を全部蒸発させて空っぽにしたような、軽さ。 そんな軽さは、時々私を心許なくさせる。 重みがあるほうが、安心できることがある。 私たちは、重みを感じながら生きていて、 それが過去や未来を想像することとの、違いではないだろうか。 どんなに過去を変えたかったり、過去に戻りたかったとしても そこに私がもういないということ 今
とんぼは、飛行機のようだ。 軽い機体で、縦横無尽に飛び回る。 低空飛行する小型飛行機には…
髪を切る行為は、重さを捨てる行為だ。 鬱屈した感情を、捨てる行為だ。 24時間、一緒に過ご…
失敗を恐れていた。自分が無力だと知るのが怖かった。 やらないという選択を選び続ければ、やったらできたかもしれないという可能性にずっと縋っていられる。若さは甘く、愚かだ。 挑戦しなければ、傷つくこともない。自分を騙し騙し生きる。 誤魔化されなかった青い自我が、「やれ」と叫んでいる。