10/18の日記
朝11時半、病院までの道のりを歩く。久しぶりに人々が活動している時間に外を歩いた。川沿いをリュックを背負った保育園児の集団が歩いている。仕事中の車たちがビュンビュン走っている。私はというと、もう絶対に病院の予約時間には間に合わない時間に家を出て、それでも車に乗らず、のんびりと歩いている。午前中に外に出られるなんて久しぶりだから、どうしても歩きたかったのだ。白いTシャツの上にチェックシャツを斜めがけなんかして、予定に遅刻している人間とは思えない落ち着き様だ。病院で怒られるかと思ったが、怒られなかった。普通に怒られる時もある。病院では朝ちゃんと起きなさいとしか言われなかったので、起きたくないです、寝てるのが1番楽しいですと答えた。次回までに朝起きれる様になっていないとまた同じやりとりになってしまう。起きたくなくても何とかしなければ。
そのあと近くのブックカフェでカレーを食べる。いくつか種類があったが、エビのカレーを選んだ。普段は選ばなそうなやつを今日はあえて選んでみた。普段だったらチキンだけど、今日はエビ。非常にエビという感じがして美味しかった。
数ヶ月前から飲食店に入るのが怖い。メニューを決められないかもしれない、食べきれないかもしれない、途中でお腹が痛くなるかも、いろんな不安が渦巻いて、お店の前で立ち止まる。立ち止まって考えてみる。本当に行きたいの?不安なのに?不安と行きたいとどっちが大きい?この問いかけで諦めて帰る日もあれば、頑張って挑戦する日もある。今日は挑戦を選んだ日。終始不安感はあったけど、落ち着いて食べることができた。こうやって成功体験を積んで、大丈夫を増やしていくのだ。
ブックカフェで町田康の本を読む。町田康の飼い犬視点で書かれた本で、面白くて読みながら肩が震えてしまう。店員さんが「町田康が好きなんですか?いぬが好きなんですか?」と問いかけてきた。そのいぬというのは町田康のバンドINUのことを指しているのか、動物の犬のことを指しているのか分からないが、「いぬが好きです」と答えてみた。町田康トークのあとに、動物の犬の本コーナーを教えてくれた。なるほど、動物の犬の話であっていたんだな、と思いほっとする。私はINUの曲を聞いたことがないからだ。嘘をついたことにならなくてよかった。
夜は飲みに行く。話の中で「〇〇(地名)でどんちゃん騒ぎしましょうよ」という誘い文句が何回か出てきて、かわいくて笑った。どんちゃん騒ぎってなんか屈託のない感じがしてかわいい響きだ。4軒はしごしてだいぶ酔っ払ってこの記事を書いている。アルコールで満腹中枢がバグっているのか、帰ってからおにぎりをひとつ食べ、納豆ご飯を一杯食べた。最高に幸せだ。アルコールは毒だ。私をいっときの間だけ幸せにしてくれる。普通に生きていると死にたくなってしまう私にアルコールは甘すぎる。甘くて甘くて体のことを思うと怖いのに、もう抜け出せそうにない。普段はなかなか眠れない夜も、すぐに眠りにつけそうだ。ありがとうアルコール。私の楽しい夜を彩ったついでに、中性脂肪を増やさないでおくれ。
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