猫自動トイレを目の前に考える矛盾

どうも、こんにちは。ロハスに憧れパーマカルチャー的な生活がしたいと意気込みながら、自動猫トイレを購入して、電気にどっぷり依存しているはるりんです。

電気に頼りながら、「ええい電線が邪魔だーい。無骨な電信柱がこの美観地区の価値を下げているのだああ。自然を返せー」とか文句を言っています。（心の中で）

この猫トイレは、6万円くらいする御トイレ様なのですが、私は日々のトイレ掃除と子どもたちのオムツ替えのヘビロテで、過労10円玉ハゲができそうだったので、このトイレが設置されたことにより、精神的に大きく元が取れたと思っています。

仕組みとしてはシンプルで、トイレで重さを感知するとトイレそのものが回転するのですがウンチとオシッコで固まった砂だけを受け皿に落としてくれるという。

▽猫自動トイレ　オープンエアー
https://youtu.be/VgTdQpzI7cA

スッゲー　ウンチの処理、毎回しなくていいんダァ！「いただきまーす」でご飯食べようとしたら、「げぇ猫ウンチしてるしっ怒」とか気にしなくていいんダァ！
トイレ周辺も臭くない〜。スッゲースッゲー。スーパーお助けマン登場でーん。

にゃんずとの出会い

私の子どもは、２年前に自宅から２０分ほどのところ、お山のてっぺんの古民家で自主保育の延長でご夫婦がやられていたおうち園？のようなところに定期的に通っていました。

ゴールデンウィーク明けだったでしょうか、園舎周辺に、捨てられたであろう子ネコちゃんが２匹、ちょこんと居座るようになったのです。

いやあ、これはまずい。かわいいすぎるでしょ。こんな造形物、見たことないでしょ。

一挙に園児たちのアイドルとなるのでしたが、園がこれから鶏を飼おうとしていたり、にゃんずが砂場でウンチしたり、通園児には猫アレルギーの子もいたりして、園主は困っていました。

ということで、この萌え萌えにゃんずを２匹セットで我が家が引き取ることになるのですが、私は正真正銘の犬派でごわんど。
猫なんちてツンデレは甲斐性なしじゃい。そういう恋人はお断りすっど。
とエセ鹿児島弁で今まで自分をガードしてきたのに。
このにゃんずを前にすると、秒で家族全員目尻が下がりまくるのでありました。

ちょっと、この写真は夫がやや放送禁止用語となっておりますが、その他の仲間たちの画力に免じてお許しください。

そして、１年経ったら、このように増殖し。

ゴフッもう、ダメだ。これは、完敗でしょうよ。このクリエイチャーたちの美しさにひれ伏すしかない毎日でしたとさ。

さすがにこの数をお世話するとなると、はるゴロウさんになってしまう気配なので、近くに住む友人たちを戦略的に悩殺させ、何匹かは引き取ってもらいました。
今の我が家は当初の２匹とその子どもの２匹、計４匹のフォーメーションで落ち着いています。
悩みましたが、避妊去勢手術も全員に施しました。
猫にとって幸せって何だろうか？と夫とよく話したものです。

家猫は、既に野生からほど遠くなっています。家猫として進化した彼らは捕食力が高すぎるらしいのです。ちなみに環境が良いと年中発情しています。そして妊娠率ほぼ100％！で、複数産むという生命体。猫の世界に不妊治療はいらないのですね。

つまり、外をうろうろさせるのは、周辺環境の生態系バランスを崩すということになります。迷子になって殺処分のリスクもあります。
人間が情で拾った時点で、猫の自由は剥奪されるわけですが、しかし現時点で、個人ができることとして最善を考えるとやはり避妊手術になるのでしょうね。

しかし、それにしてもあれだな。

・・・猫って一瞬にしてデカくなりすぎることない？
あれれ。あのタイニーでシャイニーな子たちはどこ行ったのか。
なんかまだ育っている気配やし。猫じゃなくてベンガルトラだったのかな？

毎日ご飯食べてクソして寝るという忙しそうな、鬼かわいいにゃんず。
君たちのミッションステートメントは何かな？たまには、役割を変わってくれてもいいんだよ。

写真は、自分の布団をトラに譲る赤ちゃんの巻。

10円玉ハゲが500円玉サイズになる予感

猫はきれい好きと聞いたので、猫トイレは当時４台用意していました。が、限られた家のスペースで完全に邪魔なうえに、常に誰かがウンウンしてクサクサしている状況なので、私は永遠にトイレにはりついて、交通整理兼うんこ処理班になってしまうので、参っていました。

そして、例の文明の利器の登場に、涙して崇め奉りました。

そして、3ヶ月で壊れました。

うそおおおおおお〜ん。

なんかトイレが回転しねーぞ。ライトがピコたんピコたん、ずっと点滅してるぞ。

猫トイレ壊れる＝色々調べる＝壊れたやつ、保証期間内だったから無償で見てもらえるみたいだから送付準備する＝旧式のトイレひっぱり出してくる＝それ用の猫砂やトイレシートも必要だからまた大急ぎで揃える

タスクがコンフリクトで、つまり500円玉サイズのハゲ決定。

ちなみに、ダメ元で滝汗をかきながら、砂を一旦全て捨てて、洗えるところはぜ〜んぶ洗って真剣にお掃除してみたら、直りました。
原因は不明なのですが、おそらく自動センサーに砂ぼこりがついていて、反応できなかったと推測しています。
ロボットにあぐらかいてテキトーな掃除じゃあいけないってことですね。
またライトがピコピコしたら、世も末なわけですが。とほほ。

ちなみに今回丸洗いしてみて改めて思ったけど、アメリカ製品って、めっちゃつくりが大雑把っていうか、えっ　この窪みとかなんのためにあるの、嫌がらせっ！？とかゴミ袋設置の詰め、甘くない！？あれっ見えない裏側に謎にプラグとか飛び出てることをはじめて知ったけど、これでいいのか？とか色々突っ込みたいこと山の如しでした。

日本の製品って、細部まで考えられてて無駄がないんだなぁとも思いました。でも私って家事の回し方はわりとアメリカンだから、ま、いっか（←）

 この取説とか、もはや図が点描という伝説。

猫自動トイレから見えてくるペットのこと

しかし猫自動トイレ、こんなに助かりまくりな家電なのに、日本製でなぜ出てこないんでしょうか？

調べてみたら、世界各国でペットはどれくらい飼われているかという調査をドイツが報告してるんですが、日本はワースト３でした。施設や土地の広さなど、順位に大きく影響しているのでしょうか。
ニーズもあまりないから自動トイレは出回らないのですね。

今回、我が家の子猫たちの引き取り手は難なく見つかったわけですが、全国で考えると、里親探しはめっちゃ難しい実態ということを知りました。
ご近所さんたちに心より感謝です。
優しいママパパにもらわれて、あの子たちは本当に幸せな猫生だと思います。

ペットということで言うと、少し前は、CMが火を付けて、チワワブームとかありましたね。信じられない金額でショーケースに並んでいたことを思い出します。そしてもっと前は、吠えないし散歩いらないからマンションでも飼えるよ、ということで、フェレットブームとかもありましたよね。
命をブーム呼ばわりするって一体どういうことなんでしょうかね。
あとティーカッププードルとか、マジでなんなの。もう、私はネーミングからして苛立ちを覚えます。
「新作スプリングコート出ました。」くらいのさらり感で、捉えてませんか、と。

ティーカップでも、スプリングコートでも、どんな名前であれ、生命として幸せに生きてくれたら、いいんだけども。
ブームが去ったら、もしくはティーカップに収まらなくなったら、その子はどうなるんですか、と。
春よさようなら、ができるのはコートまでじゃい。

※画像は、本文と関係ありません。好きです。風になりたい。

2018年度の年間殺処分数は犬・猫合計で約3.8万頭（犬7,687頭、猫30,757頭）だそうです。これは、一日に換算すると殺処分される犬・猫が105頭にのぼるという。。。これでも10年前に比べたら格段に減ったといいますが。一体全体どういうことになっているんでしょうか。みんな子どもの時に習わなかったのかな。世界は一つ。イノチはヒトツだよって。

ペット産業というビジネスが成り立つこの倫理観、やはりおかしいと思います。個人の飼い主による遺棄だけではなく、ブリーダーやペットショップなどの業者による遺棄も間違いなく存在しているのですね。

動物と暮らしたいのならばまずは、今日は何匹引き取られたのか自治体に問い合わせてからですね、ペットショップ行けるもんなら行ってみろって話です。

しかしですね、もっと不思議なのは、こういう数字を知ると大なり小なりみんな、同じように胸を痛めて「そうだそうだ、生き物を大切にしろ！命の重さは平等だー！」と言いながら、片手にはハエ叩き。とくに悪さはしねぇゴキブリをバチコイ潰そうと血眼になってたりするんですね。

そしてペットショップを通りかかるとついつい見入ってしまって、
「かわゆす〜。あの子と目が合っちゃったぁ、もうイチコロ〜。」

あぁ

矛盾だ。

私ができる当面のこととしては、子ども３人と猫４匹の成長を見守り、お下のお世話を心配して、ゴキブリは見なかったことにする、ということになるのでした。