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妻であり、母であり、ビジネスパーソンである前に、「私」なことをうっかり思い出した話

「これが終わったら」に忙殺される日々、自分が自分に抹消されたアイデンティティ

私は、人の発言に共感したり周りの環境に適応しやすい方だと思います。

言い方を変えると、すぐに影響される方です。振り返れば、職場や付き合う人々、住む場所で、自分の目指す目標や優先順位が入れ替わってきたなぁとつくづく思います。

最近、コヴィー先生の7つの習慣や赤羽雄二さんの本を読み、自分の内側の中心にあるもの、軸って何だろうと真剣に考えています。

子ども3人(と猫いっぱい、と何なら一番手のかかる夫)を授かってから、それはもう、怒涛の毎日がやってきますが、どれくらいな毎日かと言うと、夢中で必死でがむしゃらな毎日なんです。分かりますか?笑 全然伝わらないでしょう。

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こんなに追われていてはいけない、もっと地に足つけてゆったりと子育てをしたいと思いながら、良き参考はないかと、ネットで情報を見つけ、憧れの人のyoutubeを見て本を読み、相手ペースのご近所付き合いもしかり、そんなことを家事育児や夫の仕事の手伝い、自分の事業の準備をしながらの合間にやっているので、ますます忙しくなっていたのでした。

自然農がんばる生産者さんたちの食材を使ったおにぎりキッチンカーの準備をしているところに、さらに、小学校の学童事情が深刻で、小学校のPTA会長さんや地域の人からわけっこパークでどうにかできないかと相談されました。真に受けて(本当はもう少し先の目標だったのですが、前倒しにして)なんとかできないかなぁとかも考え出していて、やりたいことがとっ散らかっているわけです。

先日snsで知り合ったお友達と会話する中で、私は何者なんだろうと真剣に分からなくなったことがありました。

今やろうとしていることは、自分の内側から湧き上がっていることなのか?「周りの人」や、「子どものために」という思いが強すぎて、期待に応えなくちゃという思いが先行していないだろうか、と。

サラリーマン時代は会社でも、「はるりんさんにお願いしたいんだよね」、と言われたら必要以上に使命感に燃えて、一人で背負いすぎてカラ回り、なんてこともありました。上司から指示を受けて他部署やお客様や、関係すると思われるありとあらゆる人をかき混ぜてひた走り、考えて考えて目の下に隈をつくって完成させた企画書を持って行ったら、「○○さんにもお願いしてて、今回は急ぎだったからそちらを採用したよ。これは預かっておくね、またお願いね。」なんてことも。ちゃんとヒアリングできてなかった自己嫌悪と、他責で疲弊していく経験もあり。嗚呼、なんと自分は無能なのだ、と膝から崩れ落ちることも良くあります。まぁわりと立ち直りも早いがの。

自分が関与できることなんて、この世界では針の穴ほどにも満たなくて、お世話になっている人に恩を返そうなんて、おこがましい。まずは、「私」がどうしたいか、何をしたいか、なんですよね。

悲しいかな、これまで自分がこなしてきた数々において緊急で重要じゃないことって実はすごいタスク量なんだろうと思います。いつまでも7つの習慣でいうところの、第三領域にいては、ダメですね。(下図参照)

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今まで努力でなんとかしてきた真面目なママへ花束を

私はいつも120%おかんで奥さんでビジネスパーソンでPTA役員で地域のおばちゃんで。そうやってがんばっている女性って多いのではないでしょうか。子どものために、家族のために、会社のために、未来のために。

様々な場面で、様々な役割があり、責任を持ち懸命に立ち回っていると、人生の主役は自分なのに、なんか忘れちゃいますよね。

まずは、自分が笑顔でいられることをすること、自分が心からやりたいと思えること、第二領域(緊急ではないが重要なこと)を追求すること。第一領域(緊急で重要なこと)をなんとか空けて、その分を第二領域にシフトして、って最近はよく4つの軸のことを頭に思い浮かべています。

こんなにがんばってて、私って本当に偉いですよね。(て知らんがな。)もっと言うと、ママっていう時点でまずめちゃくちゃ偉いんです。はい。今まで自分の生命だけを保ってきた単体の自分が、お腹に小さな命を授かると、そこから急に、直接的に、誰かのために生きることになるわけです。次の世代に、より良い環境を与えたいと思うのは至極当然のことですよね。子育ては365日営業、あらゆる職種に全対応。ワンオペママは経営者と従業員がまさかの一人体制w。体力必須に汚物処理頻度大。煩雑なのに単純な?リセット作業も多く、優しい笑顔とホスピタリティが求められる。強靭なコミュ力に加え医療や教育等の専門的な技術も要し、さらにメンタルフィジカル負荷高めの、それが無報酬ってどんな仕事やねん。労組総出でチャブ台返しだわ。

世間や社会がもっともっと、ママたちに優しくなって、働きやすくなって、自信を持てて、全ての子どもたちに光が当たるように、しっかりした経済と政治と教育の土台と、人々の意識があったらいいなって思うんです。

控えめにいって、地域に子どもが生まれたら町内放送でハッピーバースデーソングが流れる、とかお寺の鐘が鳴る、くらいあっていいはず笑 なんならテレビは全てのチャンネルの緊急放送で「たった今、岡山県で、産まれました。安産です」というテロップが出るくらいしてほしいんですがね。(番組が進まない進まない)

子ども誕生、つまりママ誕生って事象は、日本の宝ができ、それを育む最重要ミッションができたということなんだから家族だけじゃなくてもう少し大きい単位で、祝い、感謝すべきことだぁああ!

というわけで「私、妊娠したのー」という全てのママに、激励と感謝を伝え、いつも花束を贈っています。(心の中で)

女性たちが、もっと子どもを産みたいって思える世界に、なってほしい。

細く、長く、しぶとく

そういうもじゃもじゃとした思いを持っているからこそ、noteを利用していたりするわけですが、この問題は別に私が騒いだところで変わらないので笑 少しでも共感してくれる人がいたら嬉しいなぁって思います。

自分の内側から沸き起こっていることにフォーカスして、やりたいことは、全部やる!

私は○○(という役割)だから、今は難しいよね、という理由で、降りない!

という心がけでいきたいと思います。時にペースダウンしていいし、しんどいなら休んでいいし、やることの優先順位は入れ替わってもいい。でも、ママも妻もビジネスパーソンもやめずに、そのほかの肩書きも全部辞めずにいることが、女性が社会で不利な立場にこれ以上追い込まれないことのポイントかと思います。たまには止まって、私って誰だったっけって深呼吸する。

ということで、ママ業に戻りまーす!お読みくださり、どうもありがとうございました。体と頭が、あと10体くらい欲しいぞ。

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