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正義感は人を狂気に変えていく。

ステイホームが推奨され
1週間、2週間、1ヶ月と経ってくると、
なにも変わらない景色の中にいることで
心の動きがストップしやすくなり
えい!っと心を奮起させないと何もせずの1日が終わっていく。

だんだんと生産性が低くなる自分に
罪悪感を抱えながら1日を終える日が続いたり
街ですれ違う人々に、
「あなたは不要不急の外出ではないのでは・・」
と勝手な疑問を懐きつつ、
人を疑うことでまた心が重たくなってしまう。


もうかれこれ1ヶ月以上、
人との接触を9割以上絶っていると言えるほど
誰とも会っていない。
職場でたまたま出てきた社員と少し話すくらいで
あとは、セコムに「ただいま」と言う毎日だ。

寂しいけども
それでも状況を考えると誰とも会おうと思えない。


最近は、「レジャーの人は帰ってください。」という市役所のアナウンスが1日流れていることもある。
湘南の海へ続く県外からの車の渋滞に、目くじらを立てて「鎌倉へ来るな」とツイートする人もいる。

善と悪のふたつしか存在しないかのように
目の前に現れたものを斬るという慣習が目立ってきてるんじゃないか。

子どもがいる家庭などでは、
なんとか気晴らしさせてあげようと
「車から1歩も出ないって約束だよ」
と、海の景色を見にドライブに連れて行ってるのかもしれない。


見えないところに、いろんな事情があるのだ。
それを全部理解して許すことは難しいけども、
それぞれに今苦しい思い、不安な思いをしていると思い、
分かろうと思って過ごしたい。


今の世界は、映画の「es」や「THE WAVE」を思い出す。
どちらもドイツ映画だが、
正義感は人を狂気に変えていく。
その前に、許しあえる、分かろうとする人でありたい。



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