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観劇録『しびれ雲』
配信で鑑賞。ケラさんのお芝居観るのは2回目。前回は『陥没』。井上芳雄さんが本多劇場に立つのが不思議な感じで観てみたかったので配信はありがたい。
以下、覚え書きツイート。
しびれ雲の配信やっと観られた!愛すべき梟島の人々のなかでひときわフジオさんがキュートだった なんてピュアな存在
— kukka (@yakukka) January 28, 2023
梟島の面々はみんな愛おしい。なかでもフジオさんの可愛らしさが際立っている。
フジオさん、あまりにみずみずしく初恋(記憶喪失なので確かに初恋なのだ)を語るので、ケーキ屋のヤスエさんという女性は実際には登場しないのにその人物を感じ取れるのがとてもよかった。ありがとさんです、と彼の初恋を終わらせる言葉もとても綺麗な想い出として新たに記憶されていくのかな、と思うと胸がキュッとする。
みずみずしく、きらきらして存在感がどこかしっかり地に足のついてないふわふわした感じ どっしり根を張って生きてきた島の人たちとは違うのが、普段ミュージカルを主戦場にしてる芳雄さんが小劇場の舞台に立っている違和感というかある種異物感とリンクしているようにも見える
— kukka (@yakukka) January 28, 2023
本多劇場における芳雄さん、梟島に辿り着いたフジオさんと存在感が被って見える。なんだか不思議な感じ。ちょっとだけ違和感。そのフジオさんが島に慣れていくのが方言(梟島特有の方言。どこかチャーミングで可愛らしい)を通じて表現されていて、新たな土地で根を張って生きるということと言葉は切り離せないもんなと納得。
それにしても、架空の方言を作り出すケラさんすごい……。
フジオさんとカズオさんのやりとりとてもすき カズオさんはおそらく認知症が進んでいるのだろうけど、記憶というテーマにおいてフジオさんと対比される存在なのかな
— kukka (@yakukka) January 28, 2023
カズオさんの「おめでとさん」とフジオさんの返す「ありがとさんです」、おそらく認知症という設定だと思うのですが、過去の記憶というものを現在進行形で手放しているであろうカズオさんと過去の記憶一切無くして新たに積み上げている最中のフジオさんという対比が美しい。カズオさんの言葉に嘘がないゆえの祝福。
陥没でも拝見したけど、やっぱり緒川たまきさんいいなあ あのちょっととぼけた風味の塩梅 ともさかりえさんも萩原聖人さんも昭和の不器用な夫婦だった
— kukka (@yakukka) January 28, 2023
松尾諭さんも三宅弘城さんも素晴らしかったし、石住昭彦さん・三上市朗さんは紛れもなく昭和の男の人だった。
あと、若手では富田望生さんすごくよかった……!今後どんな役者さんになるのかとても気になる。
誰も悪い人はいなくて、すごくほんわかとしたやさしい気持ちで終劇を迎えられるのいいな 年末にかけて劇場でやってたと思うんだけど、この幸福感は新しい年への希望を持っておうちに帰れるお芝居だったんだろうな
— kukka (@yakukka) January 28, 2023
上演中に公演中止になってしまったステージも多かったと記憶しているのだけど、このお芝居はあの時期に観られることにより意義があったのかなあと思う……(こればかりは如何ともし難いのですが)
個人的にすきなポイント
個人的な鑑賞ポイント フジオさんの五本指ソックス
— kukka (@yakukka) January 28, 2023
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