【旅日記】東北(仙台→福島→宇都宮):寝そべりについて話した(5/3〜5/5)
仙台からは路上で投げ銭をもらったりした。仙台、福島、宇都宮、横浜の路上でもらった投げ銭のお陰で、仙台〜横浜までの交通費をほぼチャラにできた。これは、ちょっとした達成だ。東北で会う人からは、東北は保守的だという話を聞いていた。街は小綺麗に整備されていてスキがないように見えるけど、人の心の中にはスキがひょっこり現れることもある。少し変わった振る舞いをすると揺さぶりになるのかもしれない。
5/3 仙台
●佐田ぬいさんと公園で話す
気仙沼から高速バスで仙台に。その前日に、気仙沼の海辺から仙台在住の佐田さんにTwitterで呼びかけたら、お会いできることになった。
佐田さんは、Twitterで見るところ研究者とも話し合えるほどの知識人であり、書いてる事の8割は難しくて分からない。でも、寝そべり的ゆるさをもつ人です。仙台はジェントリフィケーションが進んでいると聞いていたけど、わたしが公園で投げ銭をもらっていたのを見て、びっくりしていた。買ったら何でも手に入るが、人からもらう方が難しい。モノがたくさん余ってるのだから、新しく買うよりも譲ってもらうスキルをつけることが重要ではないか、という旨を話したと思う。
佐田さんは高校の演劇なども鑑賞していて、ネットで感想を書くと思わぬ形で地域との交流もできるそうだ。今後は、地域の変わったおじさんとして隙間的な人になっていくのではと思ってる(南方熊楠のような)。笑
● 路上で絵が売れて、公園で野宿した
なお、この日は仙台駅で絵を買ってもらった。旅や路上活動の応援もかねて1000円でカエルの絵が買われた。仙台駅から近くの公園では、おっちゃんから旅の投げ銭をもらった。お金ももらえて寝床にもなる公園って旅の補給基地に使えるな。笑
5/4 福島
● アレクセイ・渡辺さんとお話し
仙台から福島に電車で移動。「社会運動からもドロップアウトした」というアレクセイ・渡辺さんとお会いする。アレクセイさんはまとまった文としての作品を作るのが、自分の回復によいという(作品は同人誌『甦 rebirth』に載せている)。「寝そべり」や「ダメ」というのは、社会との折り合いのつけ具合で結構大変でもあるという話をした。ラディカルになりすぎたり、逆に堕落しすぎると自分へのダメージとして跳ね返る。その辺のさじ加減を自分の状況などに合わせて調整していく必要があるという話もした。「寝そべり」は絶妙の上でできる泥くさいアートなのかもしれない。
● 路上での投げ銭がバズる
福島駅前で2603円もの投げ銭をもらった。みんな気軽にお金投げすぎちゃうのと思うくらいだった。道でひろったぬいぐるみを通りがかりの女の子が買ってくれたりもした。とにかく、いい思いをした。この日は、白河まで移動して白河城の見えるベンチで野宿した。ここは、2018年の歩き旅で野宿したところでもあり、思い出の場所だ。
5/5 宇都宮まで移動
白河から宇都宮へ。とりあえず餃子を頂く。宇都宮でも路上で旅の投げ銭をもらった。この日は暑く河原の橋の下で寝そべっていたりした。夜はナンパ師の話し相手をして小銭をもらったりした。スーパーで割引されたご飯を買って、公園のベンチを野宿の寝床にした。
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