見出し画像

ブラブラ記⑦(5月後半)




 5月の投げ銭は3万3031円だった。

 5月で一番大きかったのは、大阪の路上で10,000円の投げ銭をもらったことだ。路上では知らない人が交差する場で非日常モードになりやすく、時にとんでもない事がおこる。どさくさのマジックというか、人と人とがその場で共鳴すると思わぬことがおこる。普通にしてるとこういう出会いもないが、少し思い切って前に出ると時に面白おかしいことが起こるようだ。


5/17  元引きこもりのおっちゃんと出会う

 この日は、路上で引きこもりアイドルの看板で絵を飾っていた。コンサルタントの人から、「勇気ありますね」と話しかけられて投げ銭をもらう。画力を褒められ、旅の経験などの物語をつけて絵を描いてみたらいいのではとコンサルティングを受けた。また、別のおっちゃんが通りがかり、自分は元引きこもりだと話してくれた。以前、西成の近くに住んでいたそうで、西成暴動の時に西成警察署の前まで見に行き、車が燃えていたそうだ。居場所のことなどもろもろ話をして、わたしの路上での活動を褒めてもらった。理解ある人との出会いもあるものだ。


5/20  公園のおばちゃんに餅を買ってもらった


 河原でヨモギをとって、ヨモギ餅をつくった。炊飯器でもち米を炊いて、刻んだヨモギと砂糖を混ぜてボウルでつく。これを、公園のおばちゃんに持っていったら、なんと買い取ってくれた。むかし商売していて商売人の感覚があるから、よいものにはお金を出すという。近くに野草を喜んでもらえる人がいるのはよいな。


5/22〜24 阪神ブラブラ


 兵庫県に住む友人がしばらく入院療養するというので、その友人に会うついでに西成のドヤに泊まった。

久しぶりに西成に来た
ドヤの部屋。ここは一泊1500円。エアコン、wifi、大浴場とシャワー室など、すべて揃ってる。


 ドヤに着いた後、夕方に天王寺の路上で絵を飾っていたら、ひとりの女性から絵が1500円で買われた。やったー、ドヤ代が浮いた!通りがかりにちょっとマッチーと一発ギャグを言ったら、面白がられて戻ってきてお話ししてくれた。コロナ禍で学校を卒業して就職したが、医療関係のため同僚とは職場以外では原則会えないという。なので、人との交流が少なくちょっと窮屈な思いをしてるという。何かわたしのメイクやらすごく面白がられたのだけど。「ブログどんなこと書いてるの?」と聞かれて、「お金のもらい方!」と答えたら、ストレートすぎて拍子抜けされた。笑

お姉さんから1500円の投げ銭をもらって、お礼にとまねき猫の絵を渡したよ。絵が気に入ってもらえたようだ。


 5/23には友人と会って来た。わたしがメイクやらしてるのを見て、自分もオシャレを楽しもうと思ったと話していた。実は人のエネルギーって装いを良くすることでも出てくるのではと思ってる。メイクをしたらキャラが変わって少し前に出やすいとか、ちょっと気が強くなるとかもある。

 5/24には別の友人に会った。西成のどろぼう市場でコンビニの賞味期限切れ食材を激安で買った。セブンの惣菜1000円くらいが100円で買えるし、ナナチキ4つ100円だ。賞味期限が切れててもすぐ腐ることはない。廃棄弁当は西成の人たちの胃袋を満たしている。人気だから朝6時には完売している。5時ごろにおっちゃんがコンビニから廃棄弁当をもってくるくらいに居ておくのがよい。友だちの家に行って、廃棄弁当でホームパーティをした。


セブンの惣菜。これで100円。
廃棄食材でホームパーティ。ひとり150円


川にかかるこいのぼり


大阪のとある公園で絵を飾ってたら10,000円の投げ銭をもらった。いやー、こんなこともあるんやな。この日は占い師のおばちゃんと話したりもした。


5/30〜31  不要品マーケット


 路上で露店やってる人を見習って、京都の路上で不要品マーケットをした。自分がもらったモノでいらないモノをお気持ち価格で買ってもらったりした。ブランドもののハンカチが1000円で買われたり、絵が買われたりもした。活動応援してますと1000円投げてくれた人もいたりした。中には一発ギャグを言ったら500円くれた人もいた。路上は本当に何が起こるか分からない。そういう、ちょっとした変化球が飛んできやすい場所に身を置いたり自分が何かやったりするのも大切だ。心が温まる事が多かった。お金は次の旅の資金にしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?