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シェリー酒は何者なのか(酒精強化のおはなし)


こんにちは、ワインショップやワインバーに行って、まずは「シェリー酒、置いてますか」と小声で確認してからワインを買うシェリー女です。

前回に続き、シェリーの話を。

そんなシェリー女だからなのか「シェリー酒ってなんだっけ?」って聞かれることが多いわけで。興味ない人からしたらシェリーってどんなお酒か全くイメージがつかないアルコールなんでしょうか。

シェリー酒に関しては、ウィキ先生を見ていただければそれはもう詳しく書かれている、のだけど!!!いかんせん難しすぎるのです!!!
ウィキ先生は簡単だろと言わんばかりに、

シェリー酒は白ワインの一種で酒精強化ワインです。とおっしゃっておりますが。

私も酒精強化した白ワインとしか思っていなかったけど、友人に「シェリー酒は蒸留酒?」と聞かれたときに、あれれっと疑問に感じました。

シェリー酒を作る工程をそのままチャチャッと書くと
白ワインを作る→酒精強化→ソレラシステムによる熟成
実際、産地ではワイナリーにより細かな違いがあって20種類以上の製法があるそうですが、基本の流れはこちら。

詳しく書きたいことはたくさんあるけど、今回は「シェリー酒って蒸留酒?」という友人の質問に正しく答えるべく、シェリー酒が最終的に何者かということに焦点をあわせて書いて、いけるかな…

私が引っかかって仕方ないポイントが、酒精強化
どんな工程なのか。まぁ、文字からしてアルコール度数を高めたんだろうとは推測できますね。(※ちなみにこの酒精強化をするタイミングで違う酒類になる、マディラとかポートワイン)


酒精強化とは実際に何をするかというと、シェリーの醸造過程(酵母が白ブドウの糖分をアルコールに分解しきったキレキレの白ワインの状態)に、白ブドウから作られたブランデー(蒸留酒)を混ぜアルコール度数を上げること。

…!!!!!!ブランデー入れるんやったらそれ蒸留酒やん。

と思ったわけです。

けど、なにを調べても。誰に聞いても。シェリー酒は、酒精強化した白ワインだそうです。

蒸留酒を入れても、白ワインの一種。

みんな、蒸留酒が入ったからって、だからなに?って感じなのかな?そのあと熟成するから気にしないみたいな話???いまだに若干腑に落ちない部分がありますがカテゴリするのはやはり人間の悪い癖なのか。

まぁ、たしかに。書いててやっと気づきましたよ。人に聞かれた質問に正しいことを言わなくちゃという謎の責任感が入ってしまう、私のまじめすぎる悪い癖が、出ました。答えは簡単だったわけで。

結論、シェリー酒は白ワインの一種で酒精強化ワイン
=アルコール度数を上げるために蒸留酒を添加し熟成を繰り返す白ワイン!!

そういうことなんですね。とにかく白ワインなんだ!それがシェリー酒!

だから「シェリーって蒸留酒?」って聞かれたら、これからは白ワインの仲間だけど、アルコール度数を高めるために白ワインに蒸留酒を混ぜたやつだよって言ったら、よいのかな。…あれ?え?なんかその言い方は安っぽすぎませんか…!!!
シェリーってもっと複雑な工程を経て長い年月をかけて完成するリッチな味と香りを持つお酒なのに…!!

だから!か!!!!!簡単にいえないからこそ、みんな酒精強化ワインと呼ぶのですね!!

ただ混ぜたわけではないのがシェリー酒!!その話はまた次回。

ちなみに、ブランデー混ぜる前のキレキレの若い白ワインの段階もおいしいらしい…2月くらいにシェリーの生産地に行くと浴びるように飲めるそうな……浴びたい…。

お疲れ様でした。



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