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引っ張り、支え、包み込んでくれる愛すべきもの【#音楽の履歴書】


心が躍るタグを見つけたので参加!

現時点で投稿されているものはおそらく全て読んでいます。知らないアーティストや曲だらけなのに、みなさんの大きな愛と味のある思い出とあふれ出す熱量のおかげでなんと楽しいことか。おすすめマガジンです。

知らないものばかりだった記事たちが書く勇気をくれました。これは思いっきり振り切って書いていいやつだなと。(笑)

いきます!
最初に言っておくと、私は98年生まれです。



保育園時代(〜2004)

歌が大好き。踊りも大好き。スーパーで買い物中、母の背中を追いながら鏡の前でエアマイク持ってキメちゃう系女児。たまにそういう子を見かけると微笑ましさと同時にあの頃の自分を見ているようで頭が痛くなる。

「いーまから! はっぴょーかいを! はじめまァす!!」

三つ折りにされた敷布団は私のステージ。週1くらいで コンサートin寝室 を開催していた。今でも実家にビデオが残っているし、祖父母には永遠に懐かしトークのネタにされている。

4、5歳が歌う曲というと、何が浮かぶだろうか。
童謡?アンパンマン?
…………記憶としてしっかり残っている。
私の十八番は、これだった。



想像していただきたい。ぷくぷくしたおかっぱ頭の5歳児がちゃんちゃんこに身を包んで『地上の星』を熱唱する姿を。


5歳の私は「風の中のすばる」が何たるかをわかっていたのかもしれない。どうしてもツバメに地上の星の所在を教わりたかったのだろう。ちなみに私はたった今「すばる」が星の和名だと知った。なぜこの曲なのか、そもそもどこからこの曲を知ったのか、真相は神のみぞ知る。

異彩を放つものを一つだけ挙げたが、ほかにも保育園で教わる曲をずっと歌っていた。リサイクルレンジャーの歌は今でも歌える。リサイクル〜〜クル〜クル〜♪


小学校低学年(2005〜)

鬱陶しいほどの学校行事大好きっ子。流行りやアニメの曲よりも、音楽の授業や行事で流れる曲を好んでいろいろ歌っていた記憶がある。鼻歌で運動会の歌を口ずさむ小学生、ちょっとしたホラーである。

祖母が趣味で通っていたハーモニカ教室についていくうちに、いつの間にか自分も習い始める。童謡の演奏が多かったためこの世代にしては童謡レパートリーが多いと思う。4年生で辞めてしまったけれど、この期間のおかげで少し音感が鍛えられ、主旋の音だけであれば耳を頼りに弾けるようになる(はず)。

私はプリキュア初期世代。たぶん。自分の頃はそこまで見ていなかった(小学校より前にあってたのはおジャ魔女どれみだった?)。しかし妹が二人いるため、プリキュアは長年身近な存在だった。何しろ週1コンサートを開いていた女の妹たちだ。三姉妹共通認知の歌となれば大合唱である。おかげさまで、ハートキャッチプリキュアまでならたぶん全部のオープニング曲歌える。

やばい、歌えた。


小学校高学年(2008〜)

「天才てれびくん」Lover。今でも歌える曲が結構ある。パッと思い出すものでいうと、『空中ブランコ』『ダン!ドン!』『真冬のアゲハ』などなど。羅夢ちゃんが好きだったなぁ…。友達や妹と一丁前にハモったりもしていた。


この頃までの音楽の楽しみ方は完全に「聴く」よりも「歌う」だった。小学校最後の学芸会では、全校生徒とその保護者の前でソロパートを歌った。奇しくも寝室コンサートの実績が役に立った瞬間である。二度と見たくないビデオのひとつ。


Mステ毎週録画勢。
ドラマよりもアニメよりも音楽番組が好き。J-POPの流行りものを中心に聴く。この基本スタンスは今も変わっていない。まだ持ち運べる音楽機器を持っていなかったためか、1アーティストに深くハマることはなかった。

世は空前のブーム。当時の曲はよく聴いていた(Mステ常連だったし)が、推しはできなかった。私はジャニーズにはハマらないのかな、なんて思っていた。3年後の自分が笑っているとはつゆ知らず。


アニメ「メジャー」にハマる。ロードオブメジャーを中心に、オープニングエンディングともにこれまた全部歌える。『心絵』もいいけれど『さらば碧き面影』が好き。大学生になって再び愛に火がつき、漫画を全78巻揃えることになるなんて。推しは佐藤寿也くんですどうぞよろしく。


初めて買ってもらったCDは西野カナのファーストアルバム『LOVE one.』。まだ会いたくて会いたくて震えていない時期。これもれっきとした彼女のファン!というわけではなかったが、レンタルではなく初めてCDが自分のものになったのは嬉しかった。



中学生(2011〜)

SEKAI NO OWARIにハマる。このバンドを知ったきっかけはMステで披露された『眠り姫』だったが、しっかりハマったきっかけはインディーズ時代のアルバム『EARTH』だ。

それまで国民的音楽番組で流れる歌しか聴いてこなかった私にとって、このアルバムの歌詞はどれもこれも衝撃的だった。「猟奇的」とかいうことば初めて知ったよね。今聴くといかにも中学生がハマるワードが並んでいるのだが、まあ実際中学生だったので仕方ない。それに今でもこの時代の曲の方がより好きだなと思う。


ウォークマンの購入を機にアーティストごとに聴き込むようになる。何曲か好きな曲があると、ファーストシングルまで遡って全部聴いていた。とはいえ全てをレンタルするのはお財布的に厳しかったため、父と一緒にGEOに行くときは絶好のチャンス。旧作10枚千円をこともなげに借りてくれる父がキラキラして見えた。それにあやかる形でレンタルし、しっかり全曲聴いたのはFairies(フェアリーズ)back number、いきものがかり、前述の西野カナなど。アルバムや曲単位で言うと、Superfly、ドリカム、絢香、ELT、aiko、AAAも好き。女性シンガー多め。あまり詳しくはないが昭和歌謡も好きだ。聖子ちゃんより明菜ちゃん派。

その頃から歌の楽しみ方として詞に注目するようになる。好きになる入りも、メロディーよりも歌詞に影響されることが多かった。周りにはチラホラ洋楽好きもいたが、そちらに興味がわかなかった原因はおそらくここにある。



中学2年生(2012)【転機1】

いきなり見出しが年単位になったのには理由がある。

同じ部活の友人たちが、1年生の頃からKis-My-Ft2に熱中しだした。ちょうどドラマ「美男ですね」があった頃。午前の練習が終わって友人宅に遊びに行くときの8割はライブ鑑賞。周りが嵐一色に染まる中でハマらなかった過去を謎に自負していた私は、最初のうちは「何がそんなにかっこいい?」とか言って、アイドルに熱を上げる行為を偏った目で見ていた。後頭部から引っ叩いてやりたい。

ただ、半年以上も同じ人たちのライブDVDを観ているとだんだん洗脳され始める。あれ…この人実は超かっこいいのでは……??と。忘れもしない中2の夏、ついに白旗を挙げる。

藤ヶ谷太輔さんに落ちた。

\ オタク 爆誕 /

典型的な「熱しにくく冷めにくい」タイプなのだと実感する事例。好きだと認めるまで約1年かかったくせに、この熱は7年以上続く。ウケる。

正直彼らの曲はビジュアルあってこそというか、好きな人が歌う(パフォーマンスする)歌だから好き、であることに間違いないが、理由はどうあれ好きなものは好き。シングルを出すごとに、ウォークマンの中を彼らが占める割合は多くなっていった。ちなみに古参アピールするなら『Hair』『3D Girl』『S.O.KISS』が好き。三種の神器と呼んでいる。伝わる人いるのかこれ…。


中学3年生(2013)

なんと中学生まだ続く。私の姐御、阿部真央と出逢う。

部活を引退して、高校受験もハードル的に余裕があったため、放課後に家事をする時間が増えた。親のお下がりの、家でのみ使えるiPhoneを手にする。洗濯物を干しながらYouTubeでずっと流していたのが、阿部真央の曲だった。

なっつかしい…。
このプレイリスト、今は32曲あるけれどたしか当時は12曲くらい。三つ子の魂百までというか、これを流してMV撮影のごとくノリノリで熱唱しながらお風呂洗いやら洗濯物やらをしていた。一人で。

彼女の曲の振り幅が大好きだ。前向きな力強い歌もあれば、聴くだけで病む真っ暗な歌もある。世界は愛に満ちている!ラブアンドピース!みたいなあたたかな歌の次に、どうしようもなくドロ沼の昼ドラ的恋愛曲がきたりする(私はこれが一番好き)。人生をそのまま投影したような歌の作り方やアーティストとしての在り方が好き。勝手に姐御にさせてもらっている。これ語り出すと永遠に高校生になれない気がするので、阿部真央のみを語り尽くすnote書きます。(宣言)


中学生編ラストのおまけ。
9歳くらいからずっと好きだった人とLINEができるようになったのをきっかけに、彼がLINEのひとこと(まだ音楽設定機能はなかった)に設定していたナオト・インティライミの曲『Message』をリピートする。ちょろい。よくある「仲のいい女友達」ポジだったから、告白どころか当時の彼女との恋愛相談されてた。つらい。奥華子の『ガーネット』、グサグサ突き刺さりながら聴いてたな。ちなみにこの男には成人式でも(勝手に)振り回されるのだが、それはまた別の話。



高校生(2014〜)

何しろ熱しにくく冷めにくいので、高校時代はKis-My-Ft2と阿部真央の二大巨塔、そしてback number、フェアリーズを軸に好きなものの幅が少しずつ広がっていく感じだった。ちなみに、付き合えなくても毎日会えていた好きな人と会えなくなった現実が予想以上につらく、ナオトは聴けなくなる。


新しくハマったグループとして思い出深いのが、Goose House と Little Glee Monster。共通しているのは、本人たちの生き生きと歌う姿が、音楽を愛していると真正面から伝えてくること。

Goose Houseは、多種多様な楽器を使ったアレンジがとてもおもしろい。それに、笑ってしまうくらい本当に楽しそうなのだ。観ているだけでハッピーになれる。「幸せ」よりも「ハッピ〜!」って感じ。この6人の時代が一番好き。オリジナルだけでなくカバー動画もたくさんあるから初見でも楽しめる。サムネからすでに伝わってくるだろう。「ハッピ〜!」が。


リトグリは何より、自分と同世代の子たちの歌唱力に圧倒された。このMVのイントロだけでいいので聴いてみてほしい。圧巻。

部活の人間関係での悩みがピークに達していたとき、帰り道にリトグリの『小さな恋が、終わった』を聴いて道端で突然泣く。今でも全く理由がわからない(歌詞がマッチするわけではないから)のだが、声に心を揺さぶられたとしか説明のしようがない。あれは本当にすごかった。目が腫れたまま帰るわけにいかず、落ち着くまで家の周りを3周くらいした。


シンプルな「音楽」という括りではなくなるのだけど、音楽の授業で観たLes Misérablesに心を奪われる。映画、完コピするほど観た。17の誕生日プレゼントとして、母に初めて劇場に連れて行ってもらった。ミュージカルに目覚めるというよりは、ひたすらにレミゼが好きだった。奇数の年に上演があるため、17歳で母と一緒にC席、19歳でバイト代を貯めてB席、21歳にはA席で2公演観た。来年こそ特A席をもぎ取るつもりなのだ。無事上演されてほしい…。


あいみょんを好きになる。きっかけは『生きていたんだよな』。セカオワにハマったときと同じ衝撃を受けた。阿部真央にしてもそうだけど、音楽に乗せるからギリギリ表現できるレベルの、普段は見せられない心の奥の奥にあるかたまりを絞り出して果汁100%ジュースにした、みたいな詞を好きになりやすい。(絶対伝わらん)


高校時代のライブ遍歴はKis-My-Ft2だけである。人生初ライブの高1から連続で、年1公演ずつ行った。わりと忙しい部活動ライフを送っていたこともあり、イヤホンを肌身離さず持っているにしてはライブ経験は少ない。


大学1〜2年生(2017,2018)

大手を振ってライブ三昧オタクライフを送れる時間がきたというのに、何を間違ったかしっかり忙しい部活に所属する。後悔はしてないけれど、高校時代と同じようにライブは「行けたらラッキーなもの」であった。

キスマイ以外のライブは、この時期にaikoと阿部真央に初参戦する。めっっっっっちゃ楽しかった。もっと早くから通いたかった。


レミゼと同じヒュー・ジャックマンが主人公を演じる、グレイテスト・ショーマンにアホみたいにハマる。オタク的行動に躊躇がなくなっていたため、映画館に4回行った。母に話すと「同じ映画を?4回?」と地球外生命体でも見るかのような目で言われた。私はもっと行けたはずだと思っている。洋楽には興味がなかったのに、好きが高じて自力で歌詞を和訳した。字幕ではどうしても意味が簡略化されてしまうのだ。おかげで英語力が少し高まった(と、信じたい)。


ヒプノシスマイクをきっかけにラップのおもしろさを知る。声優もラップも二次元もそれまで全く興味のなかったジャンルなのだが、その分新鮮な驚きや感動がたくさんあった。ヒプマイはMVやリリックビデオの満足度がちょっと異次元に高い。これも私が初めてふれたからかもしれないけど、毎回舌を巻く。好き。

推しは銃兎さんと幻太郎くんだったのだが、新ディビジョンが増えたあたりから全く追えていないため、今しっかり聴いたらどうなるかわからない。オールスターズだけを聴いた感じだと名古屋が危ない。



大学3年生(2019)【転機2】

転機、再び。

もうとっくにお忘れだろうが、中学生編でKis-My-Ft2の熱は7年続いたと書いた。そう、この年、ずっとトキメキをもらっていたジャニーズから一転する。

EXILEを代表とするLDHグループの沼に、うっかり足を滑らせて飛び込んでしまうのである。苦手だったのに。チャラww ゴツw 怖wwとか言ってたのに。人生は何が起こるかわからない。ほんとに。

最初、2018年の冬にTHE RAMPAGEを好きになった。これまた長く続くのだろうな思っていた矢先、グループの垣根を越えたコラボ曲にて運命の声に出逢ってしまう。

BALLISTIK BOYZの日髙竜太くん。

声が好きって、一体何なんだろうと思う。(これについてもいつか書きたい。)コラボ曲を聴いて「…これ誰の声?」となった。「好き」の雷に打たれた。ズドーン。

そしてその人がたまたまめちゃくちゃかっこよかった。いろいろ見てみれば、表面的な部分以外も魅力があふれまくって大洪水を起こしている人物だったのだ。今は彼に生かされていると言っても過言ではない。夢までできてしまった。はぁ困った困った。大好きだ。先ほどから文章の痛々しさに拍車がかかっていて気持ちわるいですね。

3年生になる春に部活を辞めたため、この年はリリースイベントやらライブやらに徐々に参戦しはじめる。夜行バスも一人遠征もお手のものになる。オタクとしての成長を感じた年。


彼、ひいては彼の所属するグループへの愛についてはこのnoteにも書いている。今年5月時点での情報だが、私の重く暑くるしい有り様に興味をお持ちという奇特な方はそちらをご覧いただきたい。
オタク構文が炸裂しているので何が何だかわからないかと思います。先に注意喚起しておくと、11000字あります。


現在

本当はね…2月から始まるBALLISTIK BOYZの初単独ライブに学生最後の1年を捧げる予定だった……。ホール規模で地方にもたくさん来てくれる予定で、九州に住む私はそれがとても嬉しくて、西日本制覇したるぞくらいのつもりでチケットを取った………。バイト頑張ったなぁ…。
今年いっぱいはライブ中止になってチケット代が全額返金されたが、給付金よりも多い額で少しクラッとした。お財布が厚くなっても嬉しくない、人生でたった一度の経験であろう。というか、一度でないと困る。

ヨルシカYOASOBIまるりとりゅうが緑黄色社会SIRUPなど、サブスクをフルに生かして様々な曲をつまみ食い状態で楽しんでいる。ちなみに阿部真央姐さんへの愛はしっかり健在。

推したちがおすすめプレイリストを公開してくれることもあり、洋楽やヒップホップ、R&Bなど今までふれてこなかったジャンルの魅力を知る機会も増えた。

多様な色や歴史をもつ「音楽」という趣味を通して、私は誰かの「好き」を否定しなくなったなと思う。苦手だと決めつけていたジャンルにコロコロと虜になる経験を何度もして、偏見をもたずにとりあえず一回味わってみる好奇心の大切さや、理解はできなくとも他人の趣味を尊重し合う姿勢を教えてもらった。

きっとこれからもずっと、様々な音楽に助けられながら生きていくだろう。アーティストや、制作に携わるみなさん、そして文明の利器には感謝してもし足りない。このタグを使って愛を語る人たちやTwitterのアカウントでお話する人たちのような、音楽を愛する仲間の存在も大きい。本当にありがとうございます。これからもたくさんお世話になりますので、どうぞよろしく。


♪♫


そんな気はしていたけれど、長く長くなってしまいました!ここまで読んでくださったあなた、ありがとうございます!!お疲れさまです!!

楽しかった〜〜〜〜!!!!

自分がいかに音楽に力をもらっているか再認識しました。素敵なタグを生み出してくださったささいな笹さん、ありがとうございました。おかげでとても充実した時間を味わえました!

ほかの方の音楽の履歴書も読んでみたいので、皆さんぜひぜひ〜!


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