見出し画像

模様替えより、光り替え

家の廊下を歩いているとき、いきなり白く周りが光り、一体何事かと驚いた。
その日は大雨が降っていたため、雷かと思ったが、廊下に窓はないし、光った割にその時間差でやってくる音も聞こえなかった。
困惑している中、動きを感知して付くはずの廊下の電球がつかないことに気づく。
どうやら、ちょうど電球が力尽きる瞬間を目撃したようだった。
その体験が妙に面白くて、ついテンションをあげながら母に電球がきれたことを伝えた。

その後、新しい電球が購入され、取り付けられたのだが、その電球の光の色が真っ白だった。
今まで廊下を照らし続けてくれた電球はオレンジ色のような色だったので、どうも違和感を感じる。
他の廊下の電球はオレンジ色なのに、なぜ今回買ってきた電球が白色なのか、買ってきた母に聞いたが特に理由はないらしい。
さすがである。
その話を聞いて、父は文句を垂れていた。
父には不評なようである。

電球の色が何色がいいのかはよくわからないが、電球の色が変わるだけで、今までの廊下とは大きく雰囲気が変わったのはわかる。
白色はオレンジ色と違って暖かみがないが、空気が澄んでいるように感じて、廊下の景色がはっきり見える感じがした。
廊下の構造自体何も変わっていないのに、ライトが変わるだけで空間というのはここまで変化するのかと、そのことを肌身で実感した。

光というのは案外重要な要素である。
そういえば、自分も部屋で光を色々といじっていてた。
というのも、外出が嫌いな私は自分の部屋に篭るわけだが、この一つの部屋で、勉強するのも、遊ぶのも、作業するのも、寝るのも全部することになる。
この用途が混ざった空間というのは、気持ちよくない。
ダラーっとした後に作業に戻るときとか、それが同じ空間だと気持ちの切り替えがしにくい。
こういう同じ悩みを持っている人は多いと思うし、それについての解決案もきっとネットで調べたら色々あると思うけど、自分が編み出したのが、用途に合わせて光を変えるということだった。

例えば、作業を集中したいときは部屋の電気を消して、ライトスタンドのみの光にしたりする。
私の部屋は多用途のためごちゃごちゃしているが、部屋の暗くして、スポットライトのようにスタンドライトで机を照らすことで、周りを無視して作業だけに集中しやすい、ような気がする。
他にも、スタンドライトの光量を調整するために、紙で筒を作り、それをかぶせることで光を淡くしたりする。
これは読書とか、落ち着いたことをしたいときに最適だ。

人は結構空間に影響を受ける。
それはなんとなくわかっていたけれど、それは物とか大きさだけでなく、形なき光という存在も実は大きのだと実感した。
部屋を模様替えとかすると大変だったり、限界があったりするが、光というのは割と簡単に大きく空間というのを変えられる力があるのかもしれない。
今後はもう少し、光というのを意識してみようか。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?