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食と遊び 『一汁三菜における遊び』

私はお恥ずかしながら『食』というものに無頓着で、料理はほとんどわかりませんし、食に対する知識も一般認識より下であるといっても過言ではありせん。
はい。

そんな食素人な私ですが、自分が大好きな『遊び』という観点で食を捉えることで、食を理解しつつ、むしろ普通の見方とは違った面白いものが見えてくるのではないか?と考えました。

例えば、和食の基本で『一汁三菜』というのがありますが、これでよく言われるのは見た目がいいとか、栄養バランスがいいという点で優れているということですが、これは遊びという観点でも優れていると言えるでしょう。

まず、主菜はなんといっても主役です。つまり料理における『味の軸』となる存在であるということです。
ここでの『味』というのは遊びでいう『感情』で捉え、そして『美味しかった』は『面白かった』で捉えるとわかりやすい、かも。
そして、主菜はその単体だけで十分な味を人に与えてくれます。しかし、食事中に運ぶ箸の味が毎回一緒だと、どんだけ素晴らしい味だとしても飽きがきてしまいます。この飽きを緩和し、より主菜の味を引き立たせる存在が『ご飯』と『副菜』と『汁物』です。

副菜は主菜と違う味を提供します。
ご飯は主菜、副菜の味の良さを増幅させます。
汁物は、液体という特性で、舌が受け取った味の刺激を洗い流し、リセットしてくれます。
漬物も、汁物とは別のタイプの味のリセットをしてくれる存在でしょう。

このように、それぞれの役割を持った料理たちを上手く摘んでいくことで、単品で食べるよりずっと美味しく料理を楽しむことができるのです。

しかも、この摘む順番や量を変えることで、食べる人好みの味の調整、楽しみ方ができる。その楽しみ方はもはや無限大といえるでしょう。そして、この食の構造というのは遊びと類似しており、もはや食こそ遊びの形なんじゃないかとまで思えてきます。

今回は一汁三菜で話しましたが、このような遊びという要素は様々な料理や食べ方の中に存在しており、自然な形で私たちがより美味しく食べるための手伝いをしてくれているのではないでしょうか?
また、このことを知った上で、意識しながら食事するだけで料理を食べるのが面白くなるので、ぜひ試してみて下さい!

私は、より食と遊びとの関係性を探るためにも、また今後のためにも、料理の練習をしていきたいなーと思います。
それでは、お疲れ様でした〜。

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