「手の中の永遠」を信じたい
世の中の流れに憤りながらも、何か為すには小さな我が身。
無力さばかりが募るけれど、せめて、手に届く範囲の世界を守れたらと思う。
家族とか、友人とか。
心がささくれ立ってしまうこんな時だからこそ、人とのつながりを大事にしたい。
自分にできることは少ないけれど、今している仕事も世の中に必要なことであるはず。
だからそれを丁寧にすることも、何かのためになると信じて、今は過ごすようにしている。
……偽善や、ごまかしとも言えてしまうけれど。
ここ数日は、引田香織さんの「手の中の永遠」をよく聴いています。
明るい曲調とは裏腹に、どこか寂しさや切なさも感じさせる歌だ。
弾むような足取りを感じさせる引田さんの歌声と、石川千晶さんの歌詞が絶妙にマッチする。
「差し出された手には 別れの予感もなく
ただ抱きしめたくて 今涙腺が緩んだ」
これは、永遠が存在しないことを知っている人の歌だろうなと思う。
手を取り合うことのできる一瞬の幸福が、刹那のもので、胸を刺すことを知っている。
だからこそ、永遠を信じていたいのだ。
「永遠を語れるほど生きてないけれど
いくつもの夜明けに あなたに笑いかけよう」
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