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事業推進において人と仕組みどちらにフィードバックをかけるべきか
はじめに
こんにちは!10Xという会社で事業開発を担当している田村です。
10Xの動き方や私自身のキャリア選択など、共通した質問をいくつか頂くケースが増えてきたので、noteという形で自分の考え方を発信していければと思っています。
初めに自分の自己紹介を記載しますと
新卒でコンサル会社に約5年ほど勤務。製造業・農業など比較的重厚長大な業界を多く担当
その後10Xに事業開発として入社。今は主に顧客(小売企業様)に対して、ネットスーパー/ドラッグストアという事業が立ち上がるまでに必要なプロダクトや事業設計を、顧客と作り込むプロジェクトマネジメントの部門を担当しています
事業推進上の問題解決のアプローチ
今回は「組織と事業を大きくしていく上で、どのようなフィードバックの掛け方をするべきなのか」について、現時点で私が考えている事を共有したいなと思っています。
私が所属する10Xでは2021年初めは18人だったのが2022年7月で約70名に、お取引させて頂いている小売企業様も3-4倍程度に増加しました。
その中で幾度となくぶち当たる壁として、「組織や事業が大きくなるにつれて顕在化する課題をどのように解決していくべきか??」という点だと思います。
組織の規模が小さく、向き合う顧客もごくわずかな場合、一人ひとりがその場の課題を解決していく事が最適な動き方になりますが、規模が大きくなり、多様な能力を持つ方を迎えるにつれて、何らかの形でうまく課題を解決したり、業務遂行できる状態を作る必要があります。
大きくまとめると、2つのアプローチのうちどちらを選択するべきか?という論点になるのかなと思います。
人にフィードバックをかける: 規模が小さかった時代に培ったノウハウやスキルを新しい人に埋め込む (例: プロジェクトマネジメントの進め方を教える 等)
仕組みにフィードバックをかける: 過去発生した課題がそもそも発生しないようにしたり、必要な業務プロセスを人の手を介在せずに推進できる状態を作る (機能開発の自動化、テックタッチによるプロダクトのオンボーディングの導入 等)
事業推進において「どちらか一方は全く不要」ということにはならないと思いますが、「どのようなものに対してどのようなアプローチでフィードバックをかけるべきか??」ということについて意識的になる事が大事だと思っています。
私自身もまだまだ正解と言えるものはないのですが、上記について現時点での考え方を示したいと思います。
再現性のある課題かどうかを見極める
当たり前の話ですが、「ある課題や業務が将来にわたってN回繰り返されうる」場合は仕組みにフォードバックをかける事が重要だと思います。
例えば現職では小売企業様と共にネットスーパー・ドラッグストア事業を0から立ち上げるサポートを行っていますが、事業を立ち上げるにあたって、必ず決めるべきサービス設計上の論点はどの企業においても共通するものが多く含まれるので、その意思決定の精度を上げるための論点整理や、顧客の置かれている環境に応じた推奨案は個々人の能力に依存せず提示できる状態を作るべきだと考えています
できる限り会社内で検討した成果や知見はアセットとして繰り返し引き出せる状態を目指すべきではあるため、もしN回繰り返されうる論点やアクションがある場合、できる限り「仕組みにフィードバックをかける」という状態を目指すのが良いと思います
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N回再現し得ない課題は人にフィードバックをかけて解決する
逆に再現性が低いが、解決していくべき課題がある場合は人をフィードバックをかけ、育てる事で解決するのが良いと感じています
これは例えば「プロジェクトマネジメント上課題が発生した場合どのように対処するべきか」「パートナーとの信頼関係をより深く構築するためにどのようなアクションを取るべきか」といったよりソフトな能力が求められるものが挙げられます。
もちろんプロジェクトマネジメントは一般論として体系化されたスキルがあったり、定型化された業務は雛形のようなアウトプットを作っていけるのですが、「通常運行通りには行かないイレギュラーな課題」が発生するのが世の常なので、そういったケースにどう対処していくかは、個々人の能力をベースに柔軟に処していく必要があると思います。そういった能力は機会提供やコーチングを通して人にフィードバックをかけていく事が望ましいと思います
「仕組みづくり」を個人に依存させない
このように書いてみると本当に当然のことしか書いていないのですが、私個人としては「仕組みで解決する」を推し進める事に非常に苦労しました。振り返ると、
前職のコンサルティング業務は「同じ課題を繰り返し解く」事が基本的になく、仕組みで解決するという意識が薄かった (自分がマネージャーまでしか経験していないからというのもあります)
目の前の業務を進めながら、仕組みを作っていく(= 将来への投資を行う)事に十分な時間を割く事は、リソースアロケーション上の強いガバナンスが必要。
特に2点目については、普通に過ごしていると目の前の事にフォーカスしがちになるので、将来に目を向けた時間の投資を意識的に行わないと進まないと思いました。「個人の自助努力で、忙しくても歯を食いしばって仕組みを作る」では会社全体として実現可能性が薄いので、明確にアサインメントを行う事でリソースを確保するべきだと思います
最後に: 10Xについて
最後に改めて10Xについて紹介させて頂きます。
10Xでは本文でも触れたようにプロダクト開発だけでなく、ネットスーパー・ドラッグストアという事業を成長させるために必要な要素を多くの角度で武器として取り揃えようと考えています。
BizDev、PdMなど多くの職種で積極的に採用募集中なので、少しでも興味を持たれる方はコンタクト頂けますと有難いです!
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