牛丼屋で時々見かける、牛丼に紅しょうがをアホの如く乗せて食べてるバカの話
突然ですが皆さん、まとめブログでこの画像を見たことはありませんか?
この漫画は「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」第6巻に収録されてますので、毎日スマホでまとめブログばかり見てないでちゃんと漫画を買いましょう。
今回はこの漫画でも出てくる、牛丼に紅しょうがをアホほど乗せる食べ方の話をします。
この食べ方、常人が見たら「完全に気が狂ってる」と思うでしょう。俺はこの食べ方を大学生のころから15年以上やってます。おかげでこんなおじさんになってしまいました。狂ってるのは俺じゃない。世界のほうだ。そんな狂った世界に向けて何を言いたいかわかりますか。ハロー・ファッキンワールド。お前らどうせ「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」でこの食べ方知ったんだろ? なんなら漫画のタイトルも知らなくてまとめブログで時々見て「草www」とか言ってたんだろ? 俺はこの漫画より遥か前からこの食べ方をしてたんだよ! 漫画が先じゃねえ、俺が先だ! ということです。
そんな主張をしても空しくなるだけなので、言葉より行動で示します。
・吉野家
・松屋
・すき家
このおなじみ大手牛丼チェーン三種で「牛丼に紅しょうがをアホほど乗せるやつ」をガチでやってきました。その感想を食レポの記事にします。
なお、いちいち「牛丼に紅しょうがをアホほど乗せるやつ」と言うのがめんどくさいので、便宜上、この食べ方を「桜富士」と呼ばせていただきます。
【食レポ桜富士:吉野家】
まず最初は吉野家。牛丼といえば吉野家です。他のチェーンがバラエティ豊かなメニューを続々と繰り出してくる中、それなりに定食メニューを用意しつつあくまでベースは牛丼。そのストイックな姿勢は大変好感が持てます。
【吉野家の桜富士】
牛丼の味 :■■■■
紅しょうがの味:■■■
唐辛子の味 :■■■■■
桜富士 :■
紅しょうががしょっぱい。マジで。大量に乗せて食べるともう塩分の味しかしない。最悪です。もはや食べ物に対する冒涜に等しいとすら言えます。
まず誤解しないでもらいたいんですけど、基本的に吉野家の牛丼はおいしいです。肉の厚みもかなりのもので、ツユの味もしっかり染み込んでます。大手3チェーンの中では一番しっかり“牛丼”やってると思います。常識の範囲内で紅しょうがを乗せれば美味しくいただけるはずです。あと唐辛子がうまい。風味がある。
ただし常識の範囲を外れたアクロバティック牛丼メニューである桜富士には全く向いてません。もうとにかく紅しょうががしょっぱい。しょっぱ過ぎる。吉野家で桜富士をやると地獄を見ます。牛丼と紅しょうががお互いに延々と殺し合い、後に残るのは血に染まった一面の山河。酸鼻を極める情景。その後味はさながら後漢末期の中国大陸のようです。だったらそんなに乗せなきゃいいだろって話です。うっせー。
【食レポ桜富士:松屋】
「みんなの食卓でありたい、松屋♪」の音楽でおなじみ、貧乏人の食卓、松屋。もはやどこの街にもあると言っても過言ではありません。自動ドアを開くとロボのような外国人店員が「イラッシャイマセー」と挨拶してくれて、カウンターには死んだ目をした冴えない男達が並んでいて、もしゃもしゃと飯を食っている。それが俺達の日常風景。
【松屋の桜富士】
牛丼の味 :■■
紅しょうがの味:■■
唐辛子の味 :■■
桜富士 :■■■■■
松屋の牛丼、正直そんなに美味しくないです。肉もぺらっぺらだしツユもコクがない。紅しょうがもジジイの陰茎みたいでやる気が全然感じられません。あとセットでついてくる味噌汁がまたマズい。あれはもはや味噌汁というより味噌汁を一度飲んで吐き出した外国人店員のゲボか何かでしょう。ぶっちゃけ松屋で一番おいしいメニューは水だとすら思っています。
そんなダメダメな松屋の牛丼。しかし桜富士をするとまるで魔法のように生まれ変わります。いやマジでうまい。ぺらっぺらの肉とジジイの陰茎みたいな紅しょうがが奇跡の融合を果たし日本最高峰のジャンクフードと化す。こと桜富士に関しては松屋がナンバーワンだと言えるでしょう。この理由から個人的には3チェーンの中で松屋が一番好きです。むしろ俺の骨肉の30%は松屋の飯で出来ていると言っても大げさではありません。なお松屋で個人的に一番好きなのはカレーです。
【食レポ桜富士:すき家】
ワンオペ過労死で一躍話題となったブラック牛丼チェーンすき家。店員は死んでも店舗のほうはなんだかんだで生き残ってます。メニューを眺めるともはや何が何だかわからないトッピングのバリエーションが目を引きます。根強い人気の秘訣はこのバリエーションでしょう。「牛丼の単調な味に飽きちゃう」という女子向けです。デートで行くならすき家にしましょう。
【すき家の桜富士】
牛丼の味 :■■■
紅しょうがの味:■■
唐辛子の味 :■■
桜富士 :■■■■
なんだかんだで牛丼の味は悪くありません。肉は松屋以上、吉野家未満の厚みがあります。ツユは松屋と似たり寄ったりです。やや松屋より濃いかな。紅しょうがは若干酸味が強い印象です。いやほんと、なんだかんだでまずくはないんですよ。すき家に関しては「なんだかんだで」という言葉が実にしっくり来ます。可もなく不可もなく。
桜富士に関してもなんだかんだでそこそこ美味しい。ただし紅しょうがの酸味が強いので桜富士をやる際は紅しょうがの汁をよく切ること。汁を切らずにそのまま乗せると汚い酢飯みたいになります。あと店員が半分死にかけていて紅しょうがが切れている場合があるので要注意。過労で倒れていた場合は救急車を呼んであげましょう。
桜富士総評:松屋が一番
松屋は牛丼の味自体で言えば決して美味くはないです。ただ桜富士としての味で言えばナンバーワンであると言えます。松屋の桜富士は牛丼、紅しょうが、唐辛子の3ピースバンド。一人一人ではそんなに際立たないけど、三人で音を奏でると途端に化けます。独特のグルーヴ感を醸し出し、観客の心を突き動かす音となり、ライブハウスで伝説を作り、インディーズを制し、メジャーデビュー、ヒットチャートを駆け上がるのです。なあ、ここだけの話していいかな。俺バンドマンになりたかった。もう何が言いたいのかわからなくなってきたのでやめます。
「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」でも描いてあるとおり、牛丼に紅しょうがをアホほど乗せて食べるやつは一度やり出すとクセになります。中毒性があるんですよ。気が付けば病みつきになって舌がどんどんバカになります。このしょーもない記事が「牛丼に紅しょうがをアホほど乗せて食べるやつ一度やってみたい」という方の参考になれば幸いです。なか卯!? うるせえ!!
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