アイルランドの小学生が学校で読んでいる本
小学生が読む本の内容(日本語英語それぞれ)について、日本の友人との話題に上がったので、アイルランドの小学生読書事情を書いてみようと思います。
こちらでは、日本でいう国語の教科書的なテキストはなく、その代わりに、クラス全員が同じ本を読み進めるというスタイルです。宿題で音読が出されたりします。
今、小学校半ばの学年になるうちの子が、現地校で読んでいる本は下記の通り。
左の Roald Dahl(ロアルド・ダール) シリーズは、小学生のバイブルと言っても過言ではないほど。シリーズ全体を低学年から読み進めてきています。
コロナ後に学校の図書室が閉鎖されているので、その代わり、学級文庫のような場所が教室内に出来たそうです。そこでも彼の著作が置かれているそうなのですが、大人気のため、我が子は「なかなか借りられない」と、ぼやいています。
実は、私は自分の子が英語に触れるようになるまで、この作者(Roald Dahl)のことを認識していませんでした。でも、「チャーリーとチョコレート工場」の作者と聞き、「あぁ!」と知識がつながりました。
彼の他の作品、BFGやマチルダなども映画化されているので、実は有名な方だったのですね(汗)。自分が子供の頃に読んだ記憶がないもので、、、
話は逸れますが、昨年だったか、彼の作品を管理している遺族が、彼の過去のユダヤ人差別についての謝罪を表明してニュースになりました。作品には、特定のグループに対する差別的な表現は含まれていないので、そんな問題があったことも知りませんでしたが、ちょっとびっくりしました。
さて。
他に、我が家にあるRoald Dahl作品は下記の4冊。貰ったり購入したり。
この中では、ジョークブックが親子で読むにはオススメです。短文なのですぐ読めるし、笑えるし。子供だけ意味が分かって笑ってる時は、こっちは苦笑いですけれど(っっっ)。←子供に意味を教えてもらっています
はい、話を戻しまして。
で、冒頭で触れた友人との会話に戻ります。彼の作品を含む様々な本の中で、どういうものが小学生が読むのに適しているか、という話題になったのですね。
彼の作品内には品行方正でない登場人物も沢山出てきます。それを物事の判断もつかない小さな子供に読ませていいのか。と。
私は、良いと思っています。読書という行為は、何を読むかを選ぶ瞬間から始まっていると思うので。もしそういう本を選んだとしても、その子の個性かと。たまたまそういう時期なのかもしれませんし。何より、図書館や本屋に行って、ワクワクしながら次の本を選ぶ楽しみを子供にも味わって貰いたいから。
でも子供が大きくなってくると、あまりに残虐なものは〜、とか、エッチなものは〜、とか、悩むのかもしれないですけれども。残虐もエッチも、人によって基準が異なるからまた難しい。
でも、実世界ではない中で、沢山の社会性を学べる読書を通じて、子供にはどんどんジャンルを広げていって欲しいと願っています。
最後に。
1枚目の写真の右側の本「The giggler treatment」を紹介して終わりにしようと思います。
この本は、文字も大きく、簡単に読める本です。小学生低学年向けの本だと思います(恐らくですが、コロナの影響でこの一年間の読書が減っているので、皆が読みやすい本を先生がセレクトしたのだと思います)。内容は、お世辞にも綺麗とは言えないのですが(うん〇ネタが、沢山登場します)、ともかくスピード感があって面白い。読書嫌いの子供だったとしても、楽しんで読めるのだろうな~と思える本です。韻も踏んであるし、リズム感がいい文章です。
ある程度の文章が読めるようになったお子さんにお勧めの本です。
以上、ここまでお読みくださりありがとうございました。
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