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人生のさがしもの

なにもしないで、ただボーッといられる時間が恋しい。とりとめのない空想を膨らませて、実現可能性の判断を留保して、自分が存在していることに、ただ意識だけを注ぎ込みたい。時間という枷を、外して生きたい。

と、思ってしまうのも、自分の心の中に、余裕を見出せないからだ。救いようのない、漠然とした不安に触れて、焦って、人生を生き急いでしまうからだ。時間が欲しいと思っていること自体、時間に左右されている。

人生と時間は切り離せない。でも、切り離したその先に、本当の豊かさが待っているのかもしれない、と、想像してみる。時間を忘れて没頭できる、夢中になれる、マインドフルな状態。今はそれを探している。

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