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介護士になった理由

仕事を二色に分けるなら、ブルーとホワイトに別れる。肉体労働と頭脳労働。リアルワークとリモートワーク。体力と思考力。本当はこんな綺麗に、そして容易に、境界線なんて引けない。でも人間の傲慢さが世界を分断し、ホワイトを賞賛しているようにも思える。

リモートできない仕事がしたい。そこにいなければ担えない、誰にも代替できない、大切な仕事がしたい。だから介護士になった。人をケアしたかった。そして自分も救われたかった。いらないモノは売りたくなかった。

いまやホワイトは、誰にでもできる仕事になった。情報を集めて最適化する仕事は、AIがやればよくなった。本当に必要な仕事とは。人間が人間である理由とは。ブルーな気分をやり過ごしながら、ただ未来だけを憂う。

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