間違えやすいスペイン語
スペイン語を勉強する上で、何かと間違えやすいポイントをまとめてみました。英語に引っ張られることで起こるりがちなミスを強調しつつ書きましたので、参考までに。
形容詞 "Financiero"
「金融の、経済的な」といった意味で使用することの多い"Financial"という語。日本語でも「ファイナンシャル」として身近な言葉になっているため、スペイン語でも使いそうになりがちです。事実、英語とスペイン語の間にはほとんど形を変えずにそのまま使える語も多いのですが、こちらの例はトラップです。「金融会社」は英語で "Financial Company" ですが、スペイン語では "campañía financiero"となります。"campañía financial"ではありません。
"Estar de acuerdo con ..."
個人的によく間違えていたのがこちらの表現。「〜(人)に同意している」という意味ですが、間にある前置詞"de"を抜かして言ってしまうことがよくありました。"acuerdo"は名詞であるため、"estar"と合わせて「同意している状態にある」ことを示すためには性質を表す"de"を入れることが不可欠です。英語では"I agree with ..."となって動詞1語(agree)で済みますので、なおさら気をつけなくてはいけません。
人を表す直接目的語につく前置詞 "a"
直接目的語が特定の人を指す場合、その前に前置詞"a"が必要になります。
Buscamos al ingeniero. (私たちはその(あの)エンジニアを探している。)
しかし、「不特定の誰か」を指す場合は不要です。
Buscamos un ingeniero (私たちはエンジニアを一人探している。or エンジニア一人募集中。)
このあたりは冠詞の使い分けと関わる領域です。日本人には理解しにくい部分ですので、学習する際には気合を入れて覚えましょう。
〜という事実
「彼が私に嘘をついたという事実」という日本語を英訳すると "The fact that he lied to me"となり、これは高校まである程度英語をやっていた人ならすんなり理解できると思います。しかし、この文を構造も含めてスペイン語にそのままそっくり訳せるかというと、実はそうでもありません。
el hecho de que me mintió (mintiera, haya mentido)
「事実 (el hecho)」 と「彼が嘘をついた(me mintió)」を繋ぐためには接続詞"que"だけではなく、前置詞 "de" も必要になります。なお、従属節の動詞はこの節自体が置かれる場所によって直接法になったり接続法になったりしますのでご注意ください。
また、同じようなタイプの文(正確には"節"ですね)として、「彼が私に嘘をついた理由 (The reason why he lied to me) のような表現があります。こちらはスペイン語で
la razón por la que me mintió
となり、英語と全く同じように訳出できるわけではありません。
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