【場面緘黙克服記㉔】その後の物語のはじまり
場面緘黙は卒業したものの、緊張しなくなったわけじゃない。いつだってバンジージャンプを跳ぶ前のように緊張しています。
多くの人は小さなころから他人と接していく中で自然と身につくコミュニケーションも、ハルはまったくの初心者です。
場面緘黙克服後も、スローステップ。いろいろなことができるようになっていきました。
新しい物語のはじまりはじまり~。
入学式
春休み。
塾の先生からいただいた桜の盆栽も満開です。
新しい教科書がドーン!と届いた日に
ハルは15歳になりました
短い春休みも終わり
ハル、高専の入学式を迎えました。
中学のより少し大人っぽい制服がよく似合ってる。
家の前で写真を撮りました。
ハルは写真は嫌いだけど
入学式に出席できない夫に見せるため
すんなりと写ってくれました。
写真を撮る弟が可笑しなことをするので
珍しいハルが笑っている写真が撮れました♪
緊張気味に、指定された席に座りました。
新入生は、名前を呼ばれ 返事して立ち上がります。
ハルの声もしっかりと聞こえました。
もう大丈夫だ。
当たり前のように返事をすることが
当たり前にできなかった11年間。
「はい」っていう
時間にしたらほんの1秒
母は感動した!
厳かな雰囲気のとてもよい入学式でした。
実りある5年間になりますように
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