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【帝劇エリザベート】愛希れいかさんの役作りが最高すぎた件

観劇オタクはるです。絶賛公演中の帝劇エリザベート役の愛希れいかさんの役の解釈が最高だったので記録。

帝劇初観劇は未就学児の時代、山口祐一郎さんのトートと一路真輝さんのエリザベートでした。生活に演劇とミュージカルがあるのが普通という環境で育ち見事観劇オタクが出来上がりました。
今までレミゼやミスサイゴン、MA、1789、モーツァルトなどなど様々な名作ミュージカルが上演されてきましたがやはりエリザベートは私の中で原点にして頂点です。

最近は毎公演欠かさず花總さんのエリザベートをずっと観てきました。そんな私が今回ご縁がありちゃぴさんこと愛希れいかさんエリザベートを初観劇🎭
ちゃぴさんは宝塚時代から大好きで職人級の演技歌ダンスそして圧倒的な体幹、期待が膨らんでおりました。

一言で言うとちゃぴさんのおかげでエリザベートに対する新たなの解釈を得ることができました。
(今回ちゃぴさんのエリザベートしか観劇していないので演出が変わった可能性もありますがとりあえず最高だったのです)

私の好きな歌は『私が踊る時』『魂の自由』

エリザベートの曲全て好きですが昔からこの2曲が大大大好き
なぜかというと2曲ともエリザベートという人物の人格やエゴが全面に出た曲だから。そして今回『私が踊る時』の演出に感動✨

私が踊る時

今まで私は、このシーンのエリザベートは自分に言い聞かせて歌っていると解釈していました。

宮殿の人間に勝ち、自分の要望を通してやっと自分の人生が自分のものになった。

勝利のはずなのに何か虚しい
得体の知れぬ不安に駆られ
それを体現するかのように表れるトート
まとわりつく黒い影を振り払うように歌う。

トートに何を言われても私は勝利したのよ、1人でも歩めるわ。毅然としていなきゃ、というように自分に言い聞かせてトートを拒絶するような印象を持っていました。

ちゃぴさんエリザベートはまず表情が目から鱗でした。

勝ったのね 私
この歌い出しからニヤニヤが抑えられないというような笑みで歌い出すのです。そうくるか~~。ものすごく刺さりました。

あのシーンは窮屈な宮殿に閉じ込められて何も思い通りにできなかったエリザベートが、子供を取り返し自分の美貌を武器に宮殿の人間をねじ伏せたエリザベートの初勝利の場面。

絶対的な自信、やってやった、見た?私の勝利見てた??
というある意味子供のように純粋な感情がひしひしと感じられてめちゃくちゃ良かった。
トートなんて眼中にないような

もう誰も私の人生に入る隙はないわ!

という完璧な高揚の中にいるエリザベートを観ることができました。
この場面が最高潮の喜びであることで、その後に魂の自由で歌う絶望がより深く感じられます。

エリザベート「誰のためでも」
トート「俺だけの」
エリザベート「ないわ」
トート「ために」
エリザベート「自分のためにしたの」

ここの掛け合いは特に言い聞かせているように思っていました。トートが耳元で囁いてくるけど惑わされてはいけないわ、という感じ
しかしちゃぴさんエリザベートはトートを遮るように歌うのではなく、自分への愛と高揚感から全く聞こえていないように歌うのです。トートが可哀想に思えてくるくらい見えてないのです。

また、この曲はものすごいエゴの塊の歌だということも再認識しました。

踊る時は
この世終わるその刹那も
ただ一人愛する人と

私、ここずっと疑問だったのです。
トートとエリザベートが2人で同じ歌詞を歌うのですが「ただ一人愛する人」これなんでエリザベートが歌うの?と思っていました。
トートはもちろん、エリザベートと2人で踊ることを言ってる。エリザベートは誰のこと言ってるの?死ぬ時はトートと踊ろうと思ってるのかな?

今回初めてしっっっっくり腑に落ちました。
ちゃぴさんここを歌う時、自分を抱き締めたのです。

鳥肌。衝撃。
あああああなるほど〜〜〜
ただ一人愛する人って自分のことね!!そりゃそうだエリザベートだもん!!!

ものすごい衝撃波をくらったように場面が終わっても鳥肌が治りませんでした。

新たなエリザベート像を自分の中に構築することができてとても感動しました。
役者さんが思うそれぞれのエリザベートがあり、それを観せてもらえることがどれほどありがたいことか...😌

2022版は配信もされるみたいなのでまだの方はぜひ🤍



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