ファイトクラブ
今日は午前中に勉強した。最近は買った現代制御の教科書を1日1章分進めている。この勉強は楽しいけど、これを終わらせたら、中間発表のパワポを作らないといけなくなるためちょっと憂鬱。
筒井康隆の「残像に口紅を」っていう長編小説を読んだ。この小説の主人公は小説家でしかも「自分が生きている世界は小説だとか自分が書いたものは現実だ」とか説明のしがたい思想をもっている。
ちゃんと言うと、
主人公は小説家、筒井康隆自身ではない、
今生きている現実を頭のなかで小説にしている(それがこの文章)、
突飛なことを書くことによって、小説のリアリティを上げようとしてる、
メタフィクションを30年くらいやってる、
この小説の中の文字(ひらがな)を一文字づつ消していくことによって、言葉自体の喪失による悲しみが出ないかと画策している、
上の画策から実際に自分が生きている世界のもじを一つづつ消していく、
っていうあらすじがあって(多分説明できていない)これがまあまあ面白かった。最初にいってた言葉自体に対する感情の話は中盤からいっさい出てこないから、ちゃんとした理由とかはこの本の作者(筒井)にはたぶんないんだと思う。
小説家先生の言葉あそびみたいなもんっていうテンションで読んだらおもしれーじゃんって思った。あと、sexシーンでちんこ立った。小説家の先生ってすっげえなって、思った。
ゼルダをしてたけど、へブラ地方の深穴がある洞窟の場所がわからん
そして、ファイトクラブをとうとう観た。面白かった。
この映画のどんでん返しは、作品の中で分からないことがずっとあって、それがどんでん返しの中で解決するみたいな感じではなくて、違和感が少しづつあって、それが全部解決する感じのやつだった。
このどんでん返しも好きだけど、この映画は違和感が限りなく少ないのがすごいと感じた。「主要人物が一人、本当は存在しなかった」っていうすぐ気づけそうな異変に全然気づかなかった。
そんで、どうやってもう一人のやつを倒すのかなって思ってたら、痛みで覚醒するっていうのがよかった。痛みがなんか作品の中でずっと大事そうな感じを出してたから、きれいだと思った。
映画の感想をみたら、資本主義の否定っていうテーマを読み取ってるひとが多かった。なんなら、この映画が資本主義破壊の話だと言っている人もいたけど、その話はあったけど、自分のなかではどうでもいい部分だと思ってた。
もう一人のやつがめちゃ胡散臭そうな感じでゆってたし、その人格も自分を底辺に落として、生きる実感を得るために作られた人格だから、そいつの主義主張は偽物なんじゃねって思ってしまう。
あのおんなの人の言ってたセリフもなんかよかった、主人公ともう一人の人格に振り回されたのを訴えるセリフだったけど忘れた。なんかいいなって思った。かわいそうなツンデレだった。
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