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ひろゆきは健康相談のロールモデル:「99%はバイアス」感想文

 こんにちは、産業保健師のたむらもなかです。
 今回は保健師として相談を受ける時のことも踏まえて、ひろゆきの著書「99%はバイアス」の読書感想文を書いてみます。

 私は職場で「産業保健スタッフによる健康相談」という希望者が自由に申し込めるタイプの健康相談を実施しています。相談内容は持病や症状との付き合い方や、職場での人間関係についてなど様々です。前者は医学的な知識が必要ですが看護師経験のない私には付け焼刃で答えるのは難しく、後者は医療職としての対処法というよりも処世術といった感じで、こちらも相談役とは程遠い私にとっては難しいものです。しかも30分という限られた時間の中でどんなことを情報収集し、相手がある程度納得する答えを見つけるというのが私にとっては至難の業です。
 そんな中で参考にしているのは、ひろゆきさんのYoutubeで質問にひたすら答える動画です。ひろゆきさんの知識が圧倒的に深いこともありますが、無駄なことは言わない、核心をついている部分は相談対応の基本だと思います。相談内容を聞く段階で情報の取捨選択がができているのでしょう。さすがですね。

 さてここからが本題です。最近、ひろゆきさんの著書「99%はバイアス」を読んだので、感想を書きたいと思います。

 読みやすく、20代の自分にとっては良い本だと思いました。読んでほしいと思うのは、今の会社の給料はそこそこだけど人間関係にも仕事内容にも不満がある、それに比べてインスタで見つけるあの人はとても綺麗で、充実した日々を過ごしている、自分にとっての幸せは何なのか、といった不安を抱えている人です。インフルエンサーが幸せそうに見えるのはバイアス=認知の歪みがあるから。自分にとっての幸せが何なのかをバイアスを排除して考えられる、そんな一冊です。

 今でこそ資産運用とか、どこにお金をかけるのかを選択する風潮が広まってきましたが、それでも年収が高いほど良い、多くのものを購入できる人ほど凄いみたいな意識は根強いと思います。しかし本書を読んで、自分の生活コストはいくらなのか、自分はどんな生き方をしたいのかが最初にあって、必要な年収を逆算して稼げば良いのだと感じました。ひろゆきさんもお金はあるだろうに生活コストは極めて低いと聞いたことがあります。

 考え方だけでなく、明日から実践できる実践方法も紹介されているので、ファーストステップとしても良い本だと思いました。

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