花組『アルカンシェル』の感想4

 昨日また『アルカンシェル』を見てきました。
 アドリブがいっぱいで、すごく楽しかったです。この作品、すごく好きです。柚香さんが誰とアドリブするか予想できないし、柚香さんと絡まないときも、皆いろいろお芝居していて、どこ見ても面白い。本当にたくさんの人がそこで生活しているように感じられます。

 あと、初めて見たときより、ストーリーがすんなり入ってきました。
 マルセルが絶望しそうになるたびに、旗を見上げたり、『たゆたえども沈まず』を歌って前向きになるところが以前より印象的で、この作品のテーマが「たゆたえども沈まず」なのが強く伝わってきました。

 そのおかげで、これは何度も困ったことが起きて何度も乗り越えていく物語なんだな、とわかって、マルセルたちの苦労により共感できた気がします。
 連行されていくときの、最初は弱々しいけれど、途中から力強くなっていく『たゆたえども沈まず』がすごく好きです。

 あと、見ているうちに『Ca C'est Jazz』の場面が前より好きになりました。カトリーヌが帰ってきてジャズも解禁で一段落、というところで、敵味方過去現在入り乱れての曲で、すごく楽しいです。曲調がどんどん変わっていくのがかっこよくて、この曲楽しい!と盛り上がってきたところで、マルセルがせりあがってきて、さらに盛り上がっていくところが本当に好き。

 『SWING』のところは前から大好きなんですが、プロのジャズシンガー並みにドスをきかせる柚香さんの声が最高にかっこよくて、聞くたびに好きになります。

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