「伝わるちから」
こんにちは🌸 はるのきです。
新年度の手帳を探しに入った書店で、たまたま目に入ったこちらの本。
たまたま、というより、平積みされていたので、私の目に留まったのは書店員さんのおかげ。
『伝わるちから』松浦弥太郎(小学館文庫)
基本的に好きな作家さんの本以外は即決即断の購入はしないのですが、こちらは「はじめに」を数行読んだところで値段も見ずに購入を決めました(本体価格500円だったのでお財布は助かりました笑)。
一読してみて…
共感、というとおこがましいかもしれないけれど、「うんうん」と思える内容がたくさん。「私も、こんな風にていねいな生き方をしていきたい」と思えることもたくさん。
松浦さんの文章は、読んでいる私のすぐ隣に、すっと腰を下ろして寄り添ってくれるような、そんな言葉でつづられています。
一節読むごとに、あたたかな、幸せな気持ちに包まれるから、
一気に読んで幸せな気分に浸りたい、と逸る気持ちと、
読み急いで「消費」したくない、ゆっくりと噛みしめたいという気持ちがせめぎ合いながら、1か月近くかけて読みました。
ことばは本当に、無限の可能性があって、味わい深い。
「あの章のあの部分が特にすてきだった!」とご紹介できたらどんなにいいでしょう。すべての章のすべての文章がすてきなので、だまされたと思って一冊読んでみてください、としか紹介のしようがありません。
「教える」ことを仕事やボランティアでしていると、
どうしても「伝える」にはどうしたらいいか、ということに集中してしまいます。でも、大切なのは「伝わる」こと。
そんな見落としがちなことに気付かせてくれる一冊です。
それだけでなく、なぜだか心まで癒されます。
言葉の持つちから、文章のちからを実感します。
社会人になる前にこの本に出合えてよかった。
どなたかは存じませんが、冒頭の書店員さんに、この場でお礼を言わせてください。ありがとうございます!
愛読書がひとつ、増えました。
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