見出し画像

感覚をそのままに

たまたま図書館で見つけた「センス・オブ・ワンダー」という本。

「沈黙の春」のレイチェル・L. カーソンが書いたもので、甥っ子のロジャーと一緒に、自然の中に身を置き、自然をまるごと受け入れ楽しむことのすばらしさについて書かれています。

子供と一緒に森に入れば、植物の名前を沢山教えたくなるのが大人の心情かなあと思いますが、名前よりも植物そのものを一緒に観察し、子供の「センス・オブ・ワンダー」を大切にしている様子が印象的でした。

普段、自分の考えから感じたことまで全て、口に出さなくても頭の中で言語化してしまっている。

言葉はとても便利だし、考えをまとめたり、自分の気持ちを定義づけする上でも必要なもの。

だけど、考え事が増えると、頭の中が言葉で溢れて疲れてしまう。

そんな時は、頭を整理しようと更に考えをめぐらすのではなく、自分の感情を言葉にせず、そのままにする。

散歩中にすることが多いのだけれど、頭が休まるし、考え事をしながら歩く時には感じられなかった、五感(肌にあたる風、かすかな匂い。。)に気づく。

言語化しようとしないので、その時の感覚を定義づけするのは難しいけれど、感覚をそのままにしておくのもたまにはいいものです。



この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?