私(INFJ)のENFP観
みなさん今日もお疲れ様です。
今日はINFJの自分にとってのENFPについて、自分の交友関係をもとにお話ししようかと思います。
INFJとENFPは一般的に相性が良いとされているみたいです。
確かに、自分の周りには他のタイプよりもENFPが多い気がします。
なぜなのだろうか。その理由についても考えてみました。
最も壁を超えてくるタイプENFP
実感として、ENFPの方はINFJの自分の厚い殻というか擬態を超えてくる率が高いです。
基本的に私は社会生活においては殻を被って擬態しています。そして自分と周囲の人間とのやり取りを、内なる自分が俯瞰しているような感覚で過ごしていることが多いです。
そうした中で、ENFPのトークは、殻から半身乗り出して聞きに行きたくなることが多いです。というのも、ENFPの方は職場などの仕事の話だけをしましょうというような空気感があったとしても、プライベートのことや、そのとき思ったりしたことをぱっと口に出す傾向があり、さらにその流れに周りを強制的に巻き込んでいきます。
すると、私も自然とその流れに乗ってしまったりします。彼らの振ってくる話題はINFJからすると思わず、持論を披露したくなるようなものも多かったりします。疑問が湧いても何だろう?で終わりがちだったりするENFPに、同じ疑問に答えをだしたことのあるINFJが答える、みたいなやり取りが私の場合は多いです。
気づいたら仕事中に全然関係ない話題で盛り上がってしまったりすることもあり、S型の方々からは「ナニ言ってんだこいつら、仕事に集中せい!」って思われてそうで心配です……汗(多分INFJの方がその視線に敏感で、やばい一回仕事に戻らなってなることもあったり)。
そして、目新しさや変わったもの好きな彼らはINFJやその言葉に興味を持ってくれたりします。普段、極端に擬態していることが多いINFJは自分の考えていることを口に出せる時間を心地よく思います。
ENFPの方も、彼らの、ときに突拍子のない賑やかし発言を馬鹿にしないで(面白がって)応対するINFJに好感を持ってくれているのように感じます。
ENFPは人間関係に対して純粋で、自分が言ったことが場を盛り上げたり、面白がられたり(馬鹿にされるのとは違う)、ちゃんと反応してもらえたりすると凄く嬉しそうにします。
お互い好奇心が強いタイプで、基本的に話したいENFPと聞くのが好きなINFJ、結構バランスがいい気がします。
INFJからすると話を聞きながらたまに自分の話をするだけで勝手に相手が喜んでくれるので楽です(言い方!)。
このような感じで、ENFPはINFJの心の城壁を1番超えてきやすいタイプだと思います。ただ、それゆえにお互い注意すべきポイントがあるなとINFJの自分が気をつけていることがあります。
INFJは期待しすぎる
INFJとENFPは基本的に良好な関係を築きやすいと思います。
しかし、それゆえにINFJは思わず自己開示しすぎることがあります。この人なら自分を理解してくれるかもしれないと期待を抱きやすいです。
そして、ENFPが知らないうちに、勝手に期待したINFJが勝手にがっかりしていることが結構起こるでしょう。
ENFPの方も周囲の印象よりもずっと考えるタイプだと思うのですが、たまにINFJが一つの話題について話している間に全然違うことに関心が移ってそうなことがあります。自分の場合はそれに気づくと、ちょっとダメージを受けちゃうことがあります(ごめんなさい、悪気がないのはわかっているのですが)。
また、両者の関係性ではENFPが話して、INFJがそれに対して助言などのリアクションを取るという形が多い気がします。
普段はそれで構わない(というかありがたい)のですが、これがINFJにとって問題になるのは、INFJが疲弊しているときです。そもそも、一人でいたい状態のINFJのもとにENFPが近づいていき、自分の話をいつものように始めるという場面を想像してみてください。
疲れているINFJは内省することで自分の中の不満や悩みを消化したいのですが、この気持ちを一旦横に置き、「ENFPの話を聞いてあげないと」という気持ちになります。そして、INFJはFeが働いているとき、自分の中に目線を向けることが難しくなります。ですが、悩みがなくなるわけではありません。無理して相手に合わせようとする結果、モヤモヤが蓄積していき、会話の中でどうしても自分の身の丈をENFPに対して吐き出したくなります。
このときに、INFJが裏切られたように感じてしまうのは次の2パターンだと思います。
① INFJが相談話を切り出したいタイミングでずっとENFPのターン
② INFJが意を決して話した内容への反応が期待外れ
①「ずっとENFPのターン」
このパターンはおそらくENFPがINFJの状態に全然気づいていないときに生じます。ENFPは決してFeが働かないわけではないと思うのですが(共感能力は高いし、配慮もできる)、いかんせん、Neを優先して、自分の中で生まれたアイデアを我慢できずに口に出してしまう傾向にあります。これによってINFJの気持ちを無視した会話の押し付けが生じるときがあります。
普段ならばなんということはないのですが、一人になりたいINFJがこれをされると、ふとした拍子に殻の中の自分がその状況を俯瞰して、その関係性の不均衡に疑問を抱きます。
「あ、なんで自分だけこの人の話を延々と聞かされているんだろう」
そして、急に心がひんやりとすることがあります。
ドアスラムの危険性が出てきます。
②ENFPの反応が期待外れ
ある程度Feが働くENFPの場合、話している途中でINFJの様子に違和感を感じて、なんとなく察すると思います。このとき、ENFPがINFJが話せるように間をとってくれることもあります。
そして、場を整えてもらったINFJはありがたく自分の話を切り出します。
これは結構ファインプレーな気がしますよね?
ですが、実際は結構リスクが高いパターンだとINFJの私は思っています。
INFJが話したということは、ENFPはその話に対して何かしらの反応をする必要があります。そして、INFJは自分の話に対するENFPの返答を結構な確率で期待していることでしょう。
つまり、リアクションを間違えると……結構まずいことになります笑。
最悪ドアスラムにつながりうる事態です。
なら、期待通りの返答をしてあげればいいじゃないか、と思うかもしれません。
ですが、INFJの期待に応えることほど困難なことはおそらくないだろうとINFJの私は思います。というか、ほとんど不可能かもしれません。そもそも、INFJに期待させた時点で結構負けだと思います。INFJ本人も相手にとってほしい正解がわからない方も多いのではないでしょうか。なので、多くの場合、それは基本的に言語化されていない漠然とした期待です。
自分自身の感情がわからない、それがINFJの特徴の1つな気がしますし。
自分の場合は無意識に対人関係に対する期待を抑えるようにしてます、勝手に失望しないように(これは自分がエニアグラムのタイプ5のINFJだからかもですが)。
じゃあENFPはどうすればいいのか
これは非常に簡単です。
「INFJが疲れてそうだったら、話しかけるのを我慢してみる」
そして、いつものINFJに戻る、もしくは1度落ち着くのを待ちましょう。
できるだけ、言葉以外で配慮している気持ちを伝えてあげられるといいと思います。
基本、1人にしてあげる時間がINFJには必要です。
というか、INFJにとって「自分で考えて出した結論」というものが一番意味を持ちます。どんなに論理的に導かれた答えだったとしても、INFJの直観に反するものである場合には、「なんか違うな」感がぬぐえないのです。
そして、INFJは他人に寛容ですが、自分の生き方や思想については頑固なので、他人に押し付けられた結論に心の底から納得することはおそらくないでしょう。それが自分の中で重要な悩みであるのならば尚更です。
そして、その場しのぎの励ましの言葉で這い上がれるほどポジティブでもありません。
ですので、INFJが疲れていそうなときは、頑張って相談に乗ってあげようとするよりも、内省を邪魔せず、自分の内側に集中してあげられるような手助けをしてあげてください(「いつでも相談に乗るからね」って言葉をいただけるのはすごく嬉しいのでOKです。でも、どうしてもFeがノイズになるので自分は離れててほしい。他のINFJさん方はどうなんでしょうね)。
そして、それが難しいのなら、とりあえず一人にさせておきましょう。
こうしてみると、やっぱりINFJは面倒くさいですね。
いや、INFJを一括りにしてますが、あくまで私が面倒くさい人間だってだけかもしれません。
これを読んでいる他のINFJの方々、全然違っていたらすみません。
結局、INFJとENFPの相性はどうなの?
予期せずして、ENFPが踏みそうなINFJの地雷の話が長くなってしまいましたが、決して相性は悪くないです。むしろ、最も相性がいいタイプの1つだと思います。
そもそも、ENFPがINFJの地雷を踏むというのは、INFJの殻の中に入りやすい(つまり仲良くなりやすい)タイプだからだと思います。
基本的にINFJは殻の外で何が起こっても、あんまりダメージ受けないと思います。自分を外に出さないことで、自分が傷つくのも避けているからです。
ですが、一度殻の中に入ると、そこはまさしく地雷原です。
その地雷は、INFJの期待から生まれる爆弾たちです。
一度地雷を踏み抜くと、殻の外に爆風で吹き飛ばされ、二度と中には入れません(これがいわゆるドアスラム。私見ではドアスラムはある程度仲の良い人物=殻の内側に入った人物にしか起こらない現象だと考えています。そもそもINFJは自分と合わない人物を嗅ぎ分ける力に長けている方が多いと思うので)。
ところで、私はENFPの方々にINFJと接する上で気をつけていただきたい点について言及しました。ですが、逆にINFJの立場として私自身がENFPと接する上で気をつけていることもあります。
それは「ENFPに期待しすぎないこと」です。
そもそも、ENFPにINFJが期待しがちなのは、この2タイプの興味関心を持つ領域が比較的重なっていることで、同じ世界を生きているような感覚を抱きやすいためです。けれど、生きている世界が同じでも、そのアプローチの仕方が2タイプは全く違います。なので、まずはその違いを常に念頭において関係性を構築することを私は心がけています。
また、個人的には、INFJがENFPを助ける側になることが多いような気がします。私自身、周りのENFPが不健全な状態のときにその話を聞き、相談にのる関係性が多かったです。一方で自分が不健全な状態の際にENFPと接して、快方に向かったことは、あまり記憶にないです。
もちろんこれは私の人間関係というかなり限定された、一例に過ぎません。
ただ、やはり、2タイプの関係性は話すENFPと聞くINFJという状態が一番自然な気がしています。そして、ENFPが落ち込んでいる場合にはINFJが話を聞く、INFJが落ち込んでいるときにはENFPは1人にしてあげることがうまくいく秘訣な気がします。
当たり前ですが、世の中には1人でいるよりも側にいてほしいと思うINFJの方も多いでしょうし、聞く側に回るENFPの方も多いと思います。そして、同じINFJの方でも場合や相手によって変わることもあると思います。ですので、本記事の内容は参考程度に留めてくださいね。
まとめ
INFJの私はENFPが好きになりやすいです。
でも、好きになりすぎないように気をつけてます。
ENFPの話を聞くのが好きです。でも疲れてるときには1人にしてほしいです。
おわり⊂(:3)s