大学1年生から始めたコミュニティの”顔”という仕事。
おはようございます🌞この春で大学3年生になりました!しー🍭です。
私、1年生の1月から2年生の12月まで「起業したいかもしれない」という気持ちを持つ学生が集まるコミュニティで代表をやらせていただいておりました。(よく、起業サークルやアントレ学生コミュニティなどと呼んでます。)
私が代表をしていたのは約70人が所属し、20人ほどが活発に出入りするコミュニティです。
といっても特別な活動は特になく、普段は大学の一部屋を使わせていただいて集まってはおしゃべりをしたり、時々ワークショップもどきをやったりしています。
今回は、めっちゃシゴデキでもなく、コミュ力オバケでもない私がどうして1年生で代表をやることになったのか、実際にどんなことをしたのかとその振り返りを1年分まるごとやっていこうと思います!
1.たかが慣習。(2022年秋~2023年冬)
1年生の11月。
「来年の代表やってみない?」
兄貴的存在の先輩と、うちのコミュニティのセーフティネットでありながらお父さん的存在(決してP活の方ではない)の先生がちょっとニヤニヤしながら話を持ち掛けてきたことを今でも鮮明に覚えています。どうやら忙しくなる3年生の前に、1年生の1月から2年生の12月まで代表をやるのがうちの慣習らしくて。
「何もしなくていいから!学生の代表としてちょっと意見を言ってもらうくらいだから!」
ハイパーリスペクトをしている先輩方がたくさんいるコミュニティ、さすがに何かのリーダーをやるときの殺し文句「何もしなくていい。」を鵜呑みにするわけにもいかず、ここから散々渋りまくることになります。
ある日、前代表の先輩と2人でご飯に行ったときのこと。
「しー🍭ちゃんは、どうしてうちのコミュニティに入ったの?」
この質問にうまく答えられず、後からじっくり考えてみました。
新歓の日、どんな夢を語っても馬鹿にされない場所が素敵だなと思って、ずっとここに居たいと思ったこと。
それから、先生の働き方を聞いたときに自分の理想とドンピシャすぎて、どうやったら先生みたいに働けるのかを知るためについていきたいと思ったこと。
「初心」を思い出して、言語化したことで私が代表をやる理由が明確になったのです。
・自分を受け入れてくれて、ぐっと世界を広げてくれたコミュニティに恩返しをする
・憧れの先生と一緒に仕事をすることで自分の将来の働き方を理想に近づける
この2つをテーマにすることを決めました。
1月になり、代表になりました。
「代表やってみない?」
この答えにYESかNOしか答えはなかったわけですが、慣習だからと首肯せず、テーマを見つけてからYESと言えたことが後々良かったと思えたのです。
"Think outside of the box."
うちのコミュニティが先輩の代から大切にしてきた言葉を体現した、一歩目でした。
2.「何もやらなくてもいいよ」と言われていたのに。(2023年春~夏)
ここまでで1,000字を超えているわけですが。(笑)ここからが本番です。
私、「何もやらなくてもいいよ。」と言われていましたが、実際には「何もやっていない」訳なんてなくて。実際に何をやったのか、そこから何を学んだのかを振り返ろうと思います!
▶大学になって初めての先輩になる
まず、1年間の指針を決めて、確定新歓(うちのコミュニティに入ってくれると決めた新入生を歓迎する会)のときに打ち出しました。
自分の1年生の時の経験から、今のコミュニティには大学の外の世界を見ること、体験することが必要だと感じていたので
「大学の外に飛び出そう!」
を設定して数々のイベントの情報収集、案内や自分自身が積極的に外へでてたくさんの人に話を聞きに行きました。
他大学の子たちと別コミュニティを作ってオフ会までやったりしたけどこっちは結局上手くいかなかったです。オンライン上だけでの繋がりは必要性が薄れていったのです。
▶大変だったお引越し
当コミュニティは大学に部屋を借りているので、お引越しを命じられることもありえます。
昨年度は、学部棟の改修工事の関係で約半年間の仮住まいへ引っ越しました。その際に、家具の調整も取りまとめていたのですが自分の引っ越しですらまともに自分でやったことがない私がどんな家具が必要かなんてわかる訳もなく。
仲良しだったはずの職員の方と上手くコミュニケーションを取れずに悩んだ時期もありました。
ここで学んだことは、業務連絡をどれだけやっててもコミュニケーション不足になるということ。
業務連絡に関しては事足りているのだけれど、切羽詰まってくると相手がどんな気持ちで自分に接しているのかが見えづらくなり、ギスギスしやすくなるものだということが分かりました。
「飲みにケーション」とはよく言ったもので、お酒はなくとも日ごろからの他愛もない会話こそが仕事を円滑に進めるのに重要な要素だということを実感しました。
▶コミュニティの代表って何?
他大学の起業部の代表の方とリアルで会う機会もいただきました。
実際に企業をしていたり、個人事業主をしてる方が大半でなかなか気おくれのする集まりでしたが、、、
「起業部の代表ってどんな存在ですか?」と皆さんに問いかけたところ、
「その起業部の顔だと思う」との返答をいただき、しっくりきました。
私次第で自分のコミュニティの質は変わってくるのだと感じました。
しかし、このあたりで2年生の自分が起業と名の付くコミュニティの代表をやっていることへの荷の重さに疲れ始めていました。
ガラパゴス的でもいい。地方でのんびり独自のコミュニティを守り育てていきたい、そんなふうに思い始めていました。
3.やるなら思いっきりやってみよう。
うちのコミュニティはうちのままでいい。⇒ 大きな変革は必要じゃない
しかし、ここで疑問が生じました。
「現状は?」
70人もいるコミュニティ、特定の活動をしているわけでもなければ学部も学年もバラバラなのでみんながどこで何をしているのか、コミュニティに対してどのようなマインドを持っているのか、把握するのは至難の業です。
特に昨年度は、門戸を広げたおかげで1年生がたくさん入ってきてくれたので「誰もどんな子がいるのか知らない」状況でした。
そこで、現状を把握するために1年生全員との面談を実施しました。
結果、半分くらいの子たちが面談の申し込みをしてくれて夏休みを使い、1か月近くかけて
「どうしてうちに入ろうと思ってくれたの?」
「夏休みどんな感じ?」
「1年生前期どうだった?」
「これからどんなことにチャレンジしたい?」
新入生の「今考えていること」と「これからしたいこと」から「人」を理解すること、
そしてコミュニティに対して求めていることを聞き出すことを目標に取り組みました。
結果、うちのコミュニティで求められているのは事業立ち上げなど経験豊富な先輩、多様な同期との交流、グループラインの改善、ファーストチャレンジのハードルが高く感じる、などの課題が見られました。(後輩の話を引き出す力がまだまだ不足しているのも実感しました、、、)
約1か月間かけたリサーチのをもとに、先生や兄貴、姉貴との話し合いの時間をもらって私が目指したいコミュニティの像を伝え、それを作り上げる方法を何度も話し合いました。
しかし、クセの強い面々が揃ううちのコミュニティで話し合いがすぐに上手くいくわけでもなく。
言いたいことが伝えられず、悔しくて解散してから大泣きして慰めてもらったこともありました。
あれやこれやと言いながら、
今までになかったコミュニティに入ってくれた子たちの道しるべとなるスタンダードを作ったり、
共用スペースの使い方を整理したり
来年度のために勧誘方針を整備したり、
次期代表の任期を変更したり。
良いものはそのままに、良くないと思ったものは徹底的に変えていく。
私の「こうしてみたいです!」にとことん付き合ってくださった先生、先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。
今年度はお引越しがあり、笑いあり、涙ありのドラマが詰まった1年だったのではないかと思います。
4.ちょっと手放してみてた。(2023年冬~)
ここまではめっちゃ一生懸命にやってた感じで書いてきましたが、実はそうでもなく。
コミュニティづくりに一生懸命になりすぎないように意識していました。
もちろん、何かにを頑張ることはすごくいいことだと思うのですが、コミュニティの整備はあくまで「他人ごと」なのです。こればっかりやりすぎても何も残らない。
コミュニティの整備が楽しかったからこそ、「自分ごと」を埋めるのを意識的にやっていました。
5.今だから言えること。
どうしてここまで一生懸命になれたのか?
それは、私の任せてもらった仕事は徹底的にやるという性格に加えて冒頭に書いた
・自分を受け入れてくれて、ぐっと世界を広げてくれたコミュニティに恩返しをする
・憧れの先生と一緒に仕事をすることで自分の将来の働き方を理想に近づける
この2つの目標があったからだと思います。
ついていきたいと思える人がいて、自分が大好きな場所を守り、アップデートさせたいという想いが私の生活の中心にコミュニティづくりが常にあった理由です。
正直、代表とはいえ先生や先輩が数多くいる環境ですべてをコントロールできることは少なく、無力な存在だったと思います。
コミュニティづくりは何か形になって残るわけでもない。やらなくてもよかったかもしれない。
「こんなコミュニティ、なくなってもいいじゃん」
と何度も言われながら、本当にそうかもしれないと思いながら逃げ出したいとも思ったことが何度もあったけれど、なんとか1年間をやり遂げました。
大学の卒業式の日に、たくさんの先輩方が拠点の教室に集まってくれて、ここで出会った人たちとの再会を心から喜び、お互いの門出を励ましあい、さらにそこでさらに新しい出会いも生まれ、という輝かしい瞬間が見られました。その時、ここが私の大好きな場所だと再確認できたのでした。
私自身が大迷走期に入って、どこにも何にも落ち着いていない不安定な日々を送った1年間でした。
コミュニティの代表=”顔”を務めさせてもらえたことは私を一つ逞しくさせてくれたと思います。
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