例え話とジェネレーションギャップ

会話していた際に例え話を挙げる際には必須となるものがある。
それは『共通の知識』である。
例え話を理解するために必要なものは、お互いが前提となる知識を知らないと例えられてもピンとくるはずもなく、話の流れ自体が瓦解してしまう。
よく例に挙げられるものには知名度の高いものや、一般教養として知るようなものが挙げられるだろう。

一般教養編

しかし一般教養のものは地域によって差が生まれることもあり、伝わらないケースもある。
例えば海育ちの人が「すぐ錆びるって海沿いの雨戸じゃないんだから」と山育ちの人に行ってもピンとはこない。潮風を浴びるようなことは人生の中で無かったから知らないのだ。
他にも「洗濯外に出してたら火山灰で汚れる」「雪の日はペンギン歩き」などそれぞれの地域のピンポイントに生活圏があったなどでないと知らないということはよくある。

一般教養と一口に言っても例題に上げようと思うと、思ったより幅が狭いということを分かってもらえたと思う。
ではもう一つの「知名度の高いもの」はどうだろうか?

知名度編

私の世代で例え話でよく出てくるのは「ガンダム」や「ドラゴンボール」だろうか。
長く色々な媒体で目にした機会も多いからか、例え話にもよく挙がる。しかし以前「おじさんは何でもガンダムかドラゴンボールで例えてくる」という書き込みを目にした。
私は自分の中でも無意識に上記2つを特別視し「誰でも知っているもの」と勘違いしていることに気が付いた。
確かにドラゴンボールはつい最近までリメイク版が朝に放映していたし、ガンダムに至っては毎年のように新作を放映している。
しかし興味のない世代からしたら、新作やってると言われてもそもそも例えられるので多いのは『新作の部分』ではなく『その世代でやっていた部分』となっている。

例え話をするのであれば、どんな有名作品でも知らない人は知らないし、世代が違えば全く知らないものになってしまうことに気を付けて、例えを挙げねばならないということを自身の身に諫めようと思う。

例えばドラゴンボールを例に出すのであれば、若い人には呪術廻戦を出すとか。キン肉マンを例に挙げるのであれば僕のヒーローアカデミアを例に出すなどしなければならない。

とここまで考えたが、正直面倒なので相手が分からないときは分からないなりにフォローしてあげる方が面倒は少ないのかもしれない。
年を取ると会話スキルをもう一段階上げる必要があるのかもしれない。

それかもう若い人に話しかけない、そういう潔さも大事。

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