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アサシンクリード シャドウズにおけるポリコレ問題の話2

前回はこちら

話2は書くとしたら発売後かなぁなんて考えてましたが、まだそこかしこで尾を引いてるので補足というかちょっと気になる点を少し備忘録の念も込めて追記しようかなと。

問題を大きくした要因

本件にて問題を過熱させた要因について「ファミ通でのインタビュー」がある

現在は削除されているが、この当該インタビュー記事において「人によっては不適切と感じる表現」が書かれていた。
私個人は「原文はないし、(ファミ通のことだし)きっとこんな意味だろう」と思ったものを前回noteに記したわけだ。

ファミ通のことだし。

ここが今日の本題。
おっさんゲーマーの間では常識とは思うが、ファミ通は『これホントかー?』くらいの怪しい記事がこういった情報誌の中ではあからさまに多く、信じて泣きを見るユーザーが多数存在する。

今現在も多発しているわけではないが、過去の事例を挙げて見ようと思う。
これらを見て「あのインタビューは本当だったのか?」を疑問視することは出来るかと思う。

クロスレビューの疑惑

一番に思い当たるのはこれであろう。というかもうほぼこれ。
もちろん週に何本も発売する中でレビューのためにやる時間は限られるので、面白さが分かるところまで遊べないというのも一定の理解はできる。
「どうしてこれが殿堂入り!?」や「満点はさすがに・・・」みたいな作品は今まで多くあったが「これ絶対やってないっしょ」と思わずにいられない作品が数多に存在する。
下記はその一例である。

ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル(PS3)

クロスレビュー 40/40 満点

クロスレビューの疑惑を語るのであれば、これは絶対外せない。
著者は既にこの時期にはファミ通から離れていた人間でクロスレビューに影響を受けたわけではないが、CAPCOM時代のジョジョ格ゲーで盛り上がっていた世代だったので「ジョジョの格ゲーか、しかも尊敬するサイコネ制作だってんなら期待しかないっしょー」とワクワクしながら初日に購入し、5日後にGEOに売りに行くムーブをかました思い出深い作品(買取値1900円)

まず格ゲーじゃなかった、あくまでジョジョの世界や雰囲気を楽しむためのゲームであった。これを格ゲーとするなら同じバンダイのガンダム・ザ・バトルマスターのがよっぽど面白い。

DLCでキャラ解放は理解できるが、スマホゲーみたいなスタミナ制の意味が分からなかった。
なぜこれが時のオカリナと同じ40点満点・・・?とファミ通への不信を招くには十分すぎる作品であった。

四八(仮)

クロスレビュー 26/40 26点

これ絶対やってねーだろ!と過去一笑った評価。
元KOTYスレ住民としては外せない一作。

バグも多い、使いまわしのストーリーも多い、『完』での強引な締めも多い、一番怖いのはパッケージの裏面っていう史上最恐のクソゲーの名を欲しいままにした怪作。
私は謎の白枠が画面に出たまま消えなくなって、ロードし直しても表示されっぱなしで泣く泣くセーブを削除してもっかい最初からやり直したトラウマがある。

ゲーム開始して30分もやればヤバい出来だと分かるはずなのに、この高得点はあり得ない。一人2点の計8点でもいいくらい。
あまりのゲーム内容の酷さに学術論文が発表されたのは思い出深い。

「四八ショック」とは何だったのか -インターネット上のゲームユーザーコミュニティにおける 「クソゲー」概念とその変容- 吉永 大祐 山形大学
https://digrajapan.org/app-def/S-102/DiGRAJ_WP/wp-content/uploads/2019/06/Yoshinaga-Daisuke.pdf

他にもバグまみれのカルドセプトサーガで謎の高評価や、浜村元編集長が出演したデスストランディングで満点が出たり(こっちはゲームの出来が素晴らしいので何とも言い難い)疑惑は数多くある。持論として以前も書きましたが「エンタメ作品は購入し、体験してから評価を行う」を常日頃から志しているので、やらずに評価するのはそれが良い評価であっても悪い評価であっても信頼性は皆無であると思うわけである。

大丈夫。ファミ通の攻略本だよ

何が大丈夫なのか是非伺いたい。(誰か偉い人に)
私の青春時代の作品にプレイステーションで『ファイナルファンタジータクティクス』というゲームがあった。
世界観にドハマリした私はこのゲームの髄の髄まで味わおうと何周も何周もクリアするたびに繰り返し遊んでいた。

アルガスの「家畜に神はいない」や、私を女騎士推しにした「今さら疑うものか!私はおまえを信じる!!」などなど数々の名シーンや名場面が織りなす戦記もののゲームである。

そしてそろそろ自力では限界だと悟り、月1000円だった小遣いを二か月貯めエンターブレイン社から発売された『ファイナルファンタジータクティクス大全』を購入した。

通称『黒本』

数々の誤植があったが、参考になるものもあり夢中で読み耽った、そしてあるページにはこう書いてあった。

「超レアアイテムの正宗は、ランベリー城城内に登場するエルムドアが装備している。
源氏シリーズの防具も、ここでしか見れない。いずれも盗める確率は0パーセントと表示されるが、このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、実際は小数点以下の確率で盗める。気が遠くなるほど低い確率だがゼロではない。」

ファイナルファンタジータクティクス大全

なんと敵は持ってるのに自力では手に入れることが出来ない装備を盗むことが出来るのか!と。

それからしばらくの日々、来る日も来る日も『盗む』を繰り返し失敗してはロードの日々を送った。
リアルで2週間くらい繰り返した。
盗み、失敗し、盗み、やられそうになったらリセット、そしてまた盗み。
これはゲーム内の月や誕生日なども関係しているんではないか?と最初からやり直し、試し。
あまりにも同じ作業を延々とやってるからか、母親に病院に連れてかれそうにもなった

結果、嘘であった。
どうあっても盗めないのである。

当時インターネットはPC持ってるだけでオタク扱いされるほど、一般家庭には普及しておらずインターネットは怖い世界と教えられるくらいであった。
我が家には幸いにしてPCとネット回線があったので、その中に勇気を出して飛び込みFFTの交流掲示板に書き込みを行った。
そして帰ってきた答えは「解析したけどそれ嘘やで」だったのだ。
(当時猛虎弁は無かった、というか2chもなかった)

私は絶望した。そして恨みに恨んだ。
黄金よりも貴重な青春時代の数ページを無駄な作業で引き裂かれたのだ。
『お金を出して得た情報であっても、嘘は存在する』ということを身をもって学習することが出来たのだ。
*後にこの経験は情報商材セミナーを突破するための底力となったが、それはまた別の話

「大丈夫。ファミ通の攻略本だよ」

まとめ

だいーぶ話は逸れたが、上記の悲しい話を読んだうえでならファミ通のインタビュー内容が100%正しかったのか?疑問に思ってくれるだろう。
超有名企業が出す超有名雑誌であっても、頭から信じられる情報というのは存在しない。
これさえ伝われば少なくとも今日の私は無駄な作業をしたことにはならないハズだ。

ほぼアサクリの話してないのにタイトルにアサクリってついててゴメン。

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