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羿射九日異聞

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『羿射九日』という道教由来の中国神話でもポピュラーなのに、日本での知名度がイマイチなお話を読みやすく馴染みやすい小説形式でお届けします
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記事一覧

第六話 羿と戊と己と庚と辛 前編

義和様と別れた僕と羿師匠はようやく東の海が見えるところまでやってきていた。 そろそろまた…

はる
1か月前
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現代語訳 羿射九日異聞 まとめ

第一話 羿と玉皇大帝第二話 羿と弟子第三話 羿と双子第四話 羿と堯帝第五話 羿と義和第…

はる
1か月前
1

現代語訳 羿射九日異聞 1

10羽の太陽の目覚め昔々もたいそうな昔。 ときの帝は堯帝(ぎょうてい)という王様が治めてお…

はる
1か月前
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現代語訳 羿射九日異聞 2

弟子との二人旅「いやーにしてもいきなり『旅立てぃ!』なんて急な話デスね!」 なるたけ明る…

はる
1か月前
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現代語訳 羿射九日異聞 3

逃亡「逢蒙!!退くぞ!!」 師匠がそう叫ぶと手に持っていたものも放り出し一目散に駆け出し…

はる
1か月前
2

現代語訳 羿射九日異聞 第四話 羿と堯帝 前編

「はーここが嵩山・・・」 見上げればジャギジャギの山肌をした岳がそびえている。思えば遠く…

はる
1か月前
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現代語訳 羿射九日異聞 第四話 羿と堯帝 後編

何度目であろうか、大きめなため息を僕が吐いていると隣に座ったおじさんが僕に話しかけてきた。 「坊や、そんな辛いことがあるなら何か飲み物でも飲むといい。私がご馳走しよう」 そういって果実水を店員に注文してくれる。 この店で飲んでいる人の中でもなかなか小奇麗な服の品の良いオジサンだなと思いながらも、「タダより高い物はない」の師匠の教えを思い出し慌てて 「いえいえそんなご馳走になるなんて!お気遣いありがとうございます」 と一応お断りをしておく。果実水飲みたかったけど。 「ほう、凄く

現代語訳 羿射九日異聞 第五話 羿と義和 前編

「そういえば師匠、ちょっと聞きたいんですけど」 堯帝と別れた僕たちは東への旅を再開しまし…

はる
1か月前
2

現代語訳 羿射九日異聞 第五話 羿と義和 後編

義和(しーふー)と呼ばれた女性はそのまま僕らの近くに腰掛けた。 その名を聞いて思い出した…

はる
1か月前
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