1月ゲーム感想Shorts!

ちょっと1本に絞ってがっつり書く感じにならなかったので、1月に遊んだゲームをまとめてざっくり書き残しておきます。7割は自分用のメモみたいなもんなので、敬語は省略。
機種はswitchとスマホ。たぶん8割インディース。

機種:switch

コーヒートーク

コーヒートーク ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

『様々な異種族と人間が共存する現代社会』の片隅に存在する喫茶店。その店主となって、店にやってきた客が望むドリンクを振る舞い、そして客と語ったり語らなかったりする小粋なアドベンチャーゲーム。

タイトル画面からしてもう小粋。

プレイヤーは決して店の外に出ることなく、それでも毎日の新聞や客との語らいによってこの不思議な世界を体感できるのがワクワクするところ。
それにドリンクを入れる画面も実にお洒落で、このときのSEもまた良いんですよ。コーヒーを抽出する音、時には具材を刻む音、視覚と聴覚で雰囲気にどっぷり浸れるのがたまらない。

ドリンク作るときのSEがね、本当に良いんですよ


登場人物だって文字通り個性豊か。彼らはその多くが異種族ゆえの濃ゆい悩みを抱えており、それが新鮮なファンタジーでありつつ、その悩みの根幹は恋愛や体質、世間体など現実世界となんら変わらずそこで親しみを感じられる作りにもなっている。見知った現代と見知らぬファンタジーが混ざり合う、このブレンドの塩梅が良く、発見と納得が交互に訪れるのがこのゲームのテキストを読んでいて気持ちいいところなんですね。

会話シーン。ドット絵が本当に細かい

あとは客の情報やドリンクの配合などを確認できるメニュー画面がスマートフォン(画面左下のYボタン)なのもイカしてる。そしてそれら全てを彩るドット絵もアンティークな雰囲気を醸し出すのに一役買っていて実にgood。

やー、本当に雰囲気だけなら100点あげてもいいゲーム……なんだけど、肝心の『ドリンクを提供するゲーム』にわりとでかい欠点があるのが実に惜しい。例えばこれ。

要望に合わせて『ベース』『メイン』『サブ』の3種を選ぶ画面


客の要望に合わせて三種類の材料を選び、ドリンクを作る。それによって客の反応が変わるのがこのゲームの醍醐味なのだけど、悲しいことにこれがそんなに面白くない。理由はいくつかあるが、私的に思うその最たるものが『メイン&サブ材料という概念が直感的じゃない』という点。

例えば上の画面。『紅茶、はちみつ、それとしょうが』が客の注文だけど、これが『ベース:紅茶』なのは外さないとしても、メインとサブにはちみつとしょうがをどう配置すれば正解なのかは出してみないと分からない(言動そのままの順番が正解とは限らない)。そして失敗するとやり直しは効かず、そのままストーリーは進行していく。基本的にADVとしての難易度は優しく、オーダーミスが命取りになる場面はほとんどないが、しかし客にちょっとがっかりされるたびにプレイヤーは地味に傷つくのである。こっちは喫茶店の渋かっこいいマスターを気取りたいのに!
また3種の材料を特定の順番で組み合わせることで特別なレシピができるシステムもあって、客が話の中でそれをいきなり指名してくるパターンもある。まぁ話の流れの中で材料がある程度絞れるようにはなっているが、たとえ材料が合っていようと、メインとサブを間違えるだけで一生レシピが見つからないことだってある。あった。(私は攻略サイトに頼りましたの札をぶら下げながら)
あと、仮にもプレイヤーは喫茶店のマスターなのに初期状態でレシピのほとんどが未解禁なのもちょっとどうかしていると思う。本当に喫茶店のマスターか?
ちなみに画面下にある味のゲージはTCGにおけるフレーバーテキストみたいなもんです。あれ使ってどうこうすることはほとんど無。一応『ひたすらコーヒーを淹れ続けるチャレンジモード』でちょっと使うけど、なんというかあのモード自体雰囲気ぶち壊しなとこあるしな……。

そんなこんなで良悪両方ありつつも、プレイ時間7,8時間くらいでストーリーはトゥルーエンドまでしっかり堪能。なんだかんだ新しい体験と面白いストーリーが摂取できたし、興味ある方は一見の価値ありというくらい。それとこれのフォロー元になったと言われるヴァルハラとやらが今はちょっと気になってたり。

シェフィ

1人用ひつじ増やしカードゲーム『シェフィ-Shephy-』 (arcsystemworks.jp)

およそ100円という驚愕のセール価格で飼ったもとい買った、羊を1000匹集めるゲーム。元は1人用のボドゲなんですって。

なにもかもが緩くて可愛いゲーム画面


まぁどんだけしょぼくても100円だし、という侮りと共に遊んでみればこれが存外面白い!
基本ルールは簡単で、『羊を増やす10種類ほどのカード』&『羊を減らす10種類ほどのカード』で固定されたデッキからランダムにカードを引いて、そして使うことで羊を増やし、なおかつあの手この手で羊を減らさないよう立ち回ることで、最終的に羊を1000匹に増やせばフィニッシュ。
慣れれば2回目でもできるっていうかできた程度の緩い難易度だけど、このゲームの真骨頂はゲーム版オリジナルの縛りプレイこと『ポストラウズ』モードにある。

やたら壮大なストーリーと
やたら壮大なコミック。英語字幕付きなのもやたら壮大。


カードからは想像も付かないほど壮大なストーリーと、それに沿った無茶苦茶な縛りプレイを要求されるのが特徴で、この難易度調整がなんか妙に丁度良いのです。
ことごとくが一見すると無茶なお題で、中にはこれ考えたやつジンギスカンにしてやろうかと怒り狂う物もあるわけですが、数時間やってればちゃんと解答が見つかるのが良く出来てる。運ゲーかつ細い綱渡りを強いられる場面に幾度となくカチキレそうにもなったけど、1戦が短くリトライは簡単なのでその辺のストレスはそんなになかったかな。まーこのポストラウズを全クリした今となっちゃ何もかもが良き思い出よ。

スーパーネタバレだけどバレようがない一枚


値段やプレイ時間に対する満足度で言えば、今回の中で一番オススメかもしれない。分かりやすくて可愛くて、頭を使えてすっきりできる。がんばれひつじ。

ICEY

ICEY ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

美少女! 剣一本! 多彩な技と爽快コンボ! そんな剣戟系2Dアクションゲーム……の皮を被ったメタフィクション……の皮を被った? 何物か。
『第四の壁をぶち壊せ』公式キャッチコピーが挑戦的なこの1本。トゥルーエンドまで一通り遊んで思ったのは「すごいこと凝ってるのは分かるけど、それはそれとして私にはちと合わないな」ということ。

本当は2Dアクションのキャプ貼りたかったけど、とある事情で無理だった(これはOP)


主人公の道行きには常にナビゲーターがいてそれに沿って進むと普通の2Dアクションができるけど、あえてそれに逆らうことでストーリーの”裏側”が垣間見えていく……といった構造なわけだけど、それが中々に中々で。例えばとある道でナビに逆らって未知の部屋を進むと、ふと謎の箱が見つかるわけだ。で、なぜかナビはそれを開けるなと必死に懇願してくる。つまりゲーム的には開けろという前振り以外の何物でもないわけで、だから開けると『敵全滅チート』なるアイテムが手に入る。で、それを使うとナビゲーターにこう言われるわけだ。

「この偽善者め」と。

そして謎のエラーが起こり、ゲームはメニュー画面に戻される――。

とまぁ、こういう構図が幾度となく繰り返される。ゲームを暴いて欲しくないナビ。ゲームを暴くゲームを遊ぶプレイヤー。最初こそ面白いけれど、その対立が長々と続くほどに、なんか指示に従うも従わないも若干シャクになってくるわけですな。

大体こういう感じのゲーム

あとアクションゲーム部分がなー。下手くそな自分でもそれっぽく舞えるし、各ボスは個性があって試行錯誤のしがいもある。そこは流石に良かったけど……。
それにしたって、発展要素が各技やステータスの能力上昇だけで新アクションの獲得などはほとんど無く、雑魚敵は最後まで5種類くらいを使い回し。まぁそこが本筋ではないから当然と言えば当然だけど、『メタフィクションに誘導されている感』も相まって、後半の作業感は正直かなりのもんだった。

さて、これを遊んでいて思い出すのはかの名作『UNDER TALE』。あのゲームが面白かったと友人に話したら進められたのがこのICEYだったのだけど、なんちゅーか、結局メタフィクションもまたフィクションの一部でしかないよなぁとしみじみ思う。アンテはメタ要素をちゃんと熱量に変えられていたのが良かったねっちゅー話でもある。
まぁこのゲームも貴重な体験はできたけど、それなりに味わったけど、それはそれとしてしばらくはふつーにゲームやりたいな。ってなった。

ポケモンLEGENDSアルセウス

買ったのに遊ぶ時間がないよー!
なんとか数時間だけ触ったけどすでにだいぶ楽しいです。ポケモンでこういう絵面ってだけですごい新鮮。ネタバレ出回る前に早く遊びたい……(増Gとうららを生成しながら)。

機種:スマホ

ふしぎの森でコーヒーを

公式サイト:21F - ふしぎの森でコーヒーを

世間から隔絶された魔女の森で、勝手に育つコーヒーの樹を眺めて、収穫して、コーヒーを飲んでまた眺める。大体それだけ。いわゆる放置ゲー。

こういう画面に『夜の音』がずーっと流れるわけですよ

とにかく画面作りとBGMとSEが良くて、寝る前とかにふと画面を開いてたらいつの間にか5分10分経っている。暗がりから聞こえる鳥や虫の鳴き声。揺れる焚き火と弾ける木の音。
そして豆を焙煎し、コーヒーミルを回し、淹れて、飲む。全ての音が心地良く、いつでもどこでも夜のキャンプが楽しめる。
あとは収穫した豆やら何やらで家具が買える。最終的にはこれくらい豪華になる。

なんか色々増えたけど、やれることは変わらない。それが放置ゲーの醍醐味?

あと買い物と同じ要領で森の住民の話をちょろっと聞けたりもする。まぁ大体そんな感じのゲーム。
会話の解禁ペースがちとアンバランスで後半さすがにやることなさ過ぎってなったけど、たまにはこういうゲームも良いですね。人生には『なにもしない』が欠かせないことを思い出せるので。

わちゃわちゃパズル

「わちゃわちゃパズル ~ネイトと呪われし祝福の森~」をApp Storeで (apple.com)

前回がっつりレビューさせてもらった『5つのネイト』、そのスピンオフであるパズルゲームですな。
1ステージ5分以内で解けるお手軽パズルが、なんと100面以上あるらしい。本編である5つのネイトを遊んでいた人ならすんなり入り込めるゲームルールとサクサク遊べるとっつきやすさが特徴で、実際最初は緩く楽しんでいた……のだけど、正直。しょーじき、100面オーバーは長い!

どこまで行っても背景の森! 芝生のタイル! 大半が同じアイテムと同じ敵!

いや長さは良いんだ。ギミックも適度なタイミングで追加されてパズルの絵面にも変化がある。しかし、それにしたって……基本的な背景とBGMと敵とアイテムが代わり映えしなさすぎである!

ちょっとギミックが変わっても根本的には似たような画面を何時間も見ていると流石に飽きてくる、というか飽きちゃって、実のところ90ステージくらいで止まってるわけで……。
ちなみに4~8ステージ攻略する毎に5つのネイト後日談となるストーリーがちょろっと読めるけど、これをモチベにするのもまぁ厳しい程度には飽きてる。まぁ話だけなら最悪パズルスキップしても読める機能あるし、いいっちゃいいけど(悪いっちゃ悪い気もする)。
そんなわけで、いったん保留枠。ボリュームあるスピンオフミニゲームと考えれば悪くない気もするけどそれにしたってタイトル通り、もうちっとわちゃわちゃして欲しかったなーと思ってしまうなど。

機種:switchもスマホも

遊戯王マスターデュエル


皆さんご存じ最強ランク8。他にもアストラムとかエルドリッジがタイトルを飾ったりするあたり、路線がよう分かる分かる。

ある日何の前触れもなくデジタル世界に舞い降りた遊戯王OCG。
いや本当にDCGじゃなくて遊戯王OCGなんだよこれ。新作DCGとして見るとあらゆる面がイカれてるけど、遊戯王OCGの移植としては完璧すぎて現役プレイヤーとしては本気で怖くなった。何が怖いって可処分時間を奪われることが!
現に2週間ほど経った今もマスターデュエルは1日1時間まで! と心に決めています。守れてはいません。楽しい楽しくないとかじゃなくて、遊戯王であるというだけで時間が消し飛んでくのが怖い。新鮮とかじゃなくて無限に見覚えある光景しか出てこないはずなのに、なんか知らんけど時間が消えてる。怖い。
そもそもリアルのデュエルなんて数週間に一度友人と会って遊ぶためだけに徹夜してデッキを組んで、半日かけて多くても10戦ほど遊んで満足して……という間隔の空いたサイクルだったはずなのに、それがいつでもどこでも出来るようになってしまったら駄目に決まってるんですよ! 誰かー! 俺にアルセウスを遊ばせてくれー!(ランクマ潜りながら)

追伸:switch版がカクカクだから遊ぶ意欲もなくなるかと思っていたら、スマホ版が半端なく快適でもう駄目。

そんなこんなで

結構遊んだなー1月。2月はアルセウスをクリアしたいし小説※も書きたいのでnote書く時間あるかなー。アルセウスの感想や、友人と遊んだあんなゲームやこんなゲーム。それと自分の思い出語りなど、書きたいことは尽きまじ。世の中には楽しいことも尽きまじだ。なにはともあれ時間がなーい!

※趣味。下手の横好き。

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