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生かし生かされる関係性の中に立ち現れるもの|フィールドワークまとめ

先日投稿した宇野俊輔さんのところにまた行ってきた。

修士論文の事例として取り上げたいとお願いして、LURAの会の会員さんたちと農作業やらインタビューやらさせてもらった。

2泊3日だけど、写真なようなところにたくさんの人たちと一緒にいたから、東京に帰ってきてスマホ触りながら一人でご飯を食べてっていう落差にちょっとまだついていけない。全然違う環境から帰るときって、一旦身体の中がぐちゃぐちゃになる感覚がある。

普段都会にいるから、こういうところへ行くと、ついつい、農業っていいな、自然っていいな、田舎っていいなってそればっかりになってしまうけど、それだけじゃなくて。
数時間かそこら炎天下で農作業しただけだけど、体はバキバキだし、暑さでぼーっとするし、食べものつくるってほんとに大変。生い茂る草はしんどいし、ブンブン追いかけてくるハチとかは怖いし、自然と生きるとか言っても簡単じゃない。朝5時半から集落の草刈りとかほんとすごいなって思う。

小さい子をもつママさんたちともたくさん会った。子どもってちょっと見てる分にはかわいいけど、すぐ泣いたり、暑いのにくっついてきたり、ずっと騒いでたり、なんかほんと大変だなって。

当たり前なんだけど、なんでも、いいところも、大変なところも、どっちもあって。私は、あっちはいいな、こっちはいいなって覚悟も責任も何もなく、ただ口ばっか動かしてふらふらしてるだけなのかもしれない。

今回すごく印象に残っているのが、宇野さんの奥さん順子さんの言葉だった。宇野さんばっかりにあれこれ聞いて話すのに夢中になっていた私に、「生かされるって言葉はあんま好きじゃないけど、でもいろんな人に生かされて俊輔さんは好きなことできてるんやから、俊輔さんばっかり見てたらあかん。その周りにいる人たちのことも見て、初めて浮き上がってくるものがあると私は思う」って言ってくださって、本当にそうだなーと。

研究に関して、アンケートでぱぱっと済ませるんじゃなくて、インタビューで聞きたいことだけ聞くんじゃなくて、フィールドワークも少しだけど取り入れたいと思ったのは、まさに人と人との関係性の中で立ち現れる姿があるはずだと思っていたからだったし、インターン先のポケマルでもそういう関係性を大事にしていることをすてきだなと思っているんだった。
すごく大事なことを思い出させてもらって、ほんとうにありがたかった。

しっかりいい研究になるように、また明日からがんばる。

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