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教育について考える

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#プログラミング

アフターコロナのデジタル教育を思考する。

現在、デジタルはごく自然に10代の生活に馴染んでいる。 朝起きたら、スマホを開いてSNSを一通りチェック。学校ではタブレットが当たり前のように使われ、休み時間には推しのVtuberの話題で盛り上がる。放課後は、友だちとTikTokの動画をアップロードするのが日課。 数年前、「学業に支障が出る」とか言って学校に持ち込み禁止だったデジタルは、今や子どもたちの学びを支える「学業に欠かせない」ツールとなった。 世の中のデジタル化を大きく加速させたのは、紛れもなく新型コロナの流行

テクノロジーと、人、社会が混ざり合う場所

テクノロジーは、それだけでは完結しない。 テクノロジーは、媒体だ。 テクノロジーを通して人が混ざり合ったり、地域や社会と混ざり合ったりする場所があれば、そこから大切な何かが生まれるのではないだろうか。 10代のためのテクノロジーの居場所わたしは、テクノロジーで自由に創造することできる、10代のための居場所を開設するために準備を重ねている。場所は、福井県あわら市の田園風景に佇む「新郷小学校」。5年前、少子化のために休校となった学校だ。(居場所の開設に至った経緯についてはこち

プログラミング教育が向かう先

プログラミングが学校教育に取り入れられたことから、 街中でプログラミング教室を目にする機会も多くなった。民間企業がプログラミング教育に対して張り切っている中で、保護者や教師は関心の度合いがバラバラであるように思う。そういった状況の中、これからプログラミング教育がどこへ向かっていくのかを考えていきたいと思う。 プログラミング教育の意味以前、プログラミング教育を学校に取り入れる意味ってあるのだろうか、という内容の記事を書いたことがある。 この記事で数多くのコメントをいただき、

プログラミング教育で、何を目指すのか。

2020年度から小学校でもプログラミング教育が必修化された。しかし、現場は手探りな状態である。プログラミング教育で何を目指すのか、またプログラミング教育を行う際の課題を考えていこうと思う。 プログラミング教育の目的プログラミング教育が必修化された背景としては、急速に発展する情報技術の発展により、全ての子どもたちが情報活用能力が求められるであろうこと、また、日本のIT技術が世界と比べて遅れをとっていることに対する危機感があるのだと思う。プログラミング教育で育成する資質・能力は