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教育について考える

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#発達障害

アフターコロナのデジタル教育を思考する。

現在、デジタルはごく自然に10代の生活に馴染んでいる。 朝起きたら、スマホを開いてSNSを一通りチェック。学校ではタブレットが当たり前のように使われ、休み時間には推しのVtuberの話題で盛り上がる。放課後は、友だちとTikTokの動画をアップロードするのが日課。 数年前、「学業に支障が出る」とか言って学校に持ち込み禁止だったデジタルは、今や子どもたちの学びを支える「学業に欠かせない」ツールとなった。 世の中のデジタル化を大きく加速させたのは、紛れもなく新型コロナの流行

女子を惹きつける、テクノロジー教育コンテンツのつくり方。

わたしは、「まぜテクネ」という10代が無償利用できるテクノロジーの居場所を運営しています(まぜテクネの理念や目指すものについてはこちらから↓)。 1/28にまぜテクネとして初のイベントを開催したのですが、予想を大きく超える反響があり、特に女子を惹きつけるイベントとなりました。今日は、そのイベントの内容や、女子が興味を持つコンテンツの作り方について紹介していきます。 女子を惹きつけたいと思った理由「まぜテクネ」という名前の由来は、いろんなテクノロジーや人、そして地域・社会を

テクノロジーと、人、社会が混ざり合う場所

テクノロジーは、それだけでは完結しない。 テクノロジーは、媒体だ。 テクノロジーを通して人が混ざり合ったり、地域や社会と混ざり合ったりする場所があれば、そこから大切な何かが生まれるのではないだろうか。 10代のためのテクノロジーの居場所わたしは、テクノロジーで自由に創造することできる、10代のための居場所を開設するために準備を重ねている。場所は、福井県あわら市の田園風景に佇む「新郷小学校」。5年前、少子化のために休校となった学校だ。(居場所の開設に至った経緯についてはこち

ICT教育は、発達障害の子どもをサポートできるか。

子どもの教育とICTとの親和性は、果たして高いのだろうか。文部科学省によってGIGAスクール構想が打ち出され、コロナ禍がその動きに拍車をかけているように思われる昨今であるが、もう一度、ICT教育について考えてみたい。 クリニックによるICT学習支援私は現在、小児科のクリニックで発達障害児を対象に、ICTを用いた学習支援を行っている。小児科のクリニックがICTで学習支援を行うというのは、全国的にも稀な取り組みであるようだ。この取り組みは、当クリニックの院長先生が、院内の療育ス

障害は同情するものではなく、解決するものだと思う。

障害は同情するものではなく、解決するものだと思う。そう思うきっかけとなった出来事は、思いもよらず発覚した、自分自身のちょっとした障害だった。 ある日の耳鼻科と聴力検査2020年、最後の土曜日。お風呂に入っている時、耳に水が入って、そのまま水が抜けなくなってしまった。ずっと耳の中が、ゴトゴトいっていた。年末年始中、水が抜けないという事態は避けたかったので、年内の診察最終日である12月28日月曜日、とりあえず耳鼻科に行った。 お医者さんはすぐに水を抜いてくれて、耳の中のゴトゴ