簿記の資格の種類と概要
みなさんこんにちは。徐々に肌寒く感じる季節になってきましたね。体調管理には気を付けたいところでございます。今回はタイトルにもありますように簿記の資格の種類と概要についてお話させていただきます。
ところでみなさんは簿記の資格には何種類あるかご存知ですか?
この記事を見てくださる時点で「そんなの知ってるよ」と思いたくなる方もおられるでしょう。そうです、簿記検定は3種類あります。知らなかった方はここで覚えましょう。通称日商簿記、全経簿記、全商簿記といわれるこの3つに分かれています。商業高校生になじみが深いのは全商簿記、就職や転職する方が受験されるのが日商簿記、税理士や会計事務所での仕事をする人や大原生は全経簿記といった認識が私にはあります。
日商簿記とは、日本商工会議所が主催する60年以上の歴史がある検定試験で一般的に簿記資格といえば「日商簿記」のことを指します。試験の種類は簿記初級(旧簿記4級)、原価計算初級、3級、2級、1級に分かれます。1級は税理士試験の受験資格や一橋大学の推薦入学の条件にもなっています。範囲改定が会計基準や税法の改正に伴い行われるため、過去に勉強していたが今勉強を再開しても追いついていけないということがありますので、なるべく長期での勉強はおすすめしません。
全経簿記とは、社団法人全国経理教育協会が主催する検定試験で日商簿記と比較して難易度がやや低いといったところでしょう。試験の種類は基礎、3級、2級、1級、上級に分かれます。上級は税理士の受験資格になっているため、日商簿記1級ではなくこちらを受験される方も多いのではないでしょうか。
全商簿記とは、全国商業高等学校協会が主催する検定試験で最大の特徴は受験料が安いです(笑)。ではなく、商業高校に通う生徒が日頃の授業で習う内容を理解しているかな~程度の難易度の検定試験です。ただ、日曜日にわざわざ学校に登校して受験させられる気持ちを考えてほしい…試験監督の教師も休日出勤ですから我慢します。基本的に高卒の履歴書には記入できますが社会人が取得したところで何の役にも立ちませんので一般の方が受験する機会はほとんどないでしょう。全商推薦といったもので全商1級を条件にしている大学もあります。試験の種類は3級、2級、1級とあり1級は会計と原価計算の両方を合格した場合に1級として認められます。
私のnoteでは基本的に日商簿記についての講義を順に公開していこうかなと考えております。その中で全経ではこう出題されます、全商ではこうです、といった補足部分も説明できるよう努めてまいりますのでよろしくお願いします。また、全商検定それぞれの合格方法、学習法、学習内容についても公開していきます。次回の更新もお楽しみに!!!