心配さん

「あー、心配、心配」

いつの頃からか私の頭に住み着く心配さん。

初めての場所
初めて取り組むこと
慣れない作業
などなど…

心配さんは不意に、でも結構な頻度で

「あー、心配、心配」と現れます。

思えば、
幼稚園児の時は謎に毎日行きたくないと
泣き叫んでいたし、
小学生の頃は「食べたらお腹が痛くなるかも…」と
不安でいつも給食を残していたし、
いまでも旅行先などで夕飯を食べる時
楽しいはずなのに、なぜか胃が痛くなる。

小さな頃から今まで心配さんの仕業だろーと
思い当たる節はたくさん…。


悪いことが起きるかもしれない。
嫌なことに直面するかもしれない。
そうなったとき自分が
どうなってしまうのか怖い。

そんな心配さんがいつも
「心配だよー、止めておこうよー、静かに
していようよー」と私に言ってくる。

結果、勇気が出ずチャンスを逃す
という1番なにも残らないオチ。


最近はそれでも心配さんの登場を
少しでも控えて頂くため、
「大丈夫！悪いことが起きたら起きたで
どうにかなる！」と言い聞かせていますが、


押し込めた心配さんは頭を飛び出して
体の様々な部分に現れるので厄介です。

子供の頃は大人になればきっと
こんな考えなくなる！と思っていましたが、
大人になったらなったで新たな心配さんが
次々出てくるわけでして。

仕事の心配
お金の心配
将来の心配


今年はコロナの心配も追加され、
なかなかのヘビー心配です。


とはいえ、年がら年中心配さんで
悩んでるという訳ではありません。
自分でも「え、それは心配じゃなくて
そこが心配なの？！」と心配さんが
登場するタイミングは掴めていません。



子供の頃と変わったのは
心配さんが表に出なくなっただけ。
涙が出なくなり、口に出すことも
少なくはなったけど、
ひっそりと今も心配さんと一緒に
生活をしています。


心配さんとはこれからも
長い付き合いになりそうなので
上手く自分のペースで付き合って行けたらなと
思う今日この頃。

私と同じように心配さんと生活している
誰かの心が、私だけじゃないんだなって
軽くなれば幸いです。

と、いいますか、
私がそう思いたいんだ。

ハル

今日のひとこと
旅行には予備の予備を持って行きたくなるタイプ。(入り切らなくていつも諦める)