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私の人生を変えてくれたもふもふ達

私は小さい頃から犬が大好きだった。

母親に何度も犬を飼いたいと言ったが、私が入退院を繰り返していたため

「犬が可哀想だから入院しなくなったら飼ってあげる」

と言われ続けていた。その後入院をしない生活になった後もいろいろ状況が変わり結局犬を飼う事は出来なかった。

そんな小さい頃の私が唯一犬と触れ合える時があった。祖父の家で「とび丸(通称とび)」という名のビーグルを飼っていたので祖父の家に遊びに行った時だけ犬との触れ合いタイムだった。

でも、このとびは恐らく私の事をナメてかかっていた。ハイハイで移動する私を見て何か他の人とは違うと見抜いていたのだろう。自分と同じ犬だと思っていたのかもしれない。

基本私には長時間は触らせてはくれず、あまり触ると怒る。食べ物を持っている時だけ擦り寄ってくるのだ。ズルい奴だ。

それでも私はとびが大好きだった。そんなとびも歳を取りすっかり弱っていたある日祖父の家に遊びに行くと、なんだか様子がおかしい。

ヨレヨレの身体を起こし必死にみんなの所を周っていき撫でろと催促し始めた。疲れるんだから寝てていいよと言ってもやめようとはしなかった。まるで挨拶をして周っているようだった。

ひとしきりみんなに撫でてもらうとその場に倒れ込み、そのまま亡くなった。

今思えば普段祖父1人しかいない家に家族が集まる日を見量って旅立とうと、とびは思っていたのでないかと考えるほどの出来事だった。

犬とは無縁の生活

とびが亡くなった後はすっかり犬と関わる機会も無くなり、犬とは無縁の生活を送っていた。

テレビなどで犬を見るたびに、いいな、、、いつか飼いたいなとただ犬との生活を夢見て妄想する日々を過ごしていた。

そこから紆余曲折あり、私は22歳の時にひとり暮らしを始めた。

ひとり暮らしを始めた部屋は、ペット不可の物件だったため犬を飼う事は出来ないし、そもそも車イスの私が犬を飼うなんて無理だと諦めていた。

一言で世界が変わった

ひとり暮らしを始め数ヶ月経ったある日、当時付き合っていた彼氏がこんな事を言い出した。

「せっかくひとり暮らし始められたんだし、昔から犬を飼うのが夢だったんでしょ?協力するから犬を飼おうよ」

いやいやいや!!ペット不可の物件だし無理だよと言うと、彼氏が大家さんに相談してみようと言った。

大家さんに早速相談すると、きちんと躾をし、もし破損した場合には退去時の部屋の修復などをすれば飼っても良いと許可が取れたのだ。

犬が飼える?!?!この時はまだ他人事のようだった。

白と茶色のモフモフ

すぐさまペットショップへと向かい我が家にこの子がやって来た。

生後2ヶ月のマルチーズの女の子。12月生まれのこの子を「小雪」と名付けた。

ここから始めての事ばかりで悪戦苦闘しながらも幸せな日々が始まった。

トイレの場所を教えたり、待てやおすわりなど基本的な躾から細かいことまでやる事いっぱいで気が滅入ることもあったが、それでも犬が飼えてるという喜びの方が大きかった。

犬との生活にもだいぶ慣れてきた時に、ひょんなことから2匹目を迎えた。

生後4ヶ月のミニチュアダックスの女の子。この子を「小夏」と名付けた。

人懐っこい性格に一目惚れだった。

車イスの私がまさか犬2匹と生活することになるなんて思ってもいなかった。

月日は流れ現在は、小雪は5歳に小夏は4歳になった。

しっかり者だが心配症な小雪と、典型的な妹タイプな甘えん坊な小夏。この2匹と生活出来て本当に幸せだ。

この2匹は私が歩けない、他の人とは違うということを理解しているようだ。大抵の犬が車イスを見ると怖がるのだが、この2匹は最初から怖がる素振りなんてなかった。むしろ車イスに乗せてくれとせがまれる。また、おせっかい焼きでもある小雪は私が何かする度に心配してついてくる。小雪が守ってやらねば、はるかは何もできないとでも思っていそうだ。そこまで心配しなくても大丈夫なのだが、、、

諦めていた犬を飼うということ。その夢を叶えることできた今、大変なこともたくさんあるが毎日が楽しく過ごせている。小雪と小夏この2匹がいたから救われたこともいっぱいあった。そして出会うことのできた人や楽しい思い出もたくさんある。

できれば私が死ぬまでずっと私の横に小雪と小夏にはいて欲しい。


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